「愛犬がしきりに体を掻いている」「皮膚が赤くなっている」──そのかゆみ、今与えているドッグフードの成分が原因かもしれません。犬のかゆみ・皮膚トラブルの約30〜40%は食物アレルギーや食材の不耐性が関係しているとされており、フードを切り替えるだけで症状が大幅に落ち着くケースも少なくありません。このページでは、かゆみ・アレルギー対策に特化したドッグフードの選び方と、皮膚トラブルに悩む犬に実際に選ばれているおすすめ5選を、成分・アレルゲンリスク・価格帯を比較しながら紹介します。柴犬・フレンチブルドッグ・ゴールデンレトリバーなど皮膚トラブルが出やすい犬種の飼い主さんはもちろん、「何を試してもかゆみが治まらない」と困っている方にも役立つ内容です。
この記事でわかること
・皮膚トラブル対応ドッグフードの選び方4つのポイント
・おすすめドッグフード5選の詳細比較
・アレルギー対策に有効な成分と原材料
・フード切り替え時の注意点とよくある疑問の解決
皮膚トラブル対応ドッグフードの選び方

アレルゲンになりにくいタンパク質を選ぶ
ポイント1:新奇タンパク質を選ぶ
犬の食物アレルギーで最も多い原因は動物性タンパク質です。牛肉・鶏肉・豚肉・乳製品・卵などは特にアレルギーを引き起こしやすいため、これまで与えたことのない新規タンパク質(ラム肉・鹿肉・魚肉など)を選ぶことが重要になります。アレルゲンとなりやすい食材を避けたフード選びが、皮膚トラブル改善の第一歩です。特に柴犬やフレンチブルドッグなど皮膚が敏感な犬種は、鶏肉ベースのフードでかゆみが出やすい傾向があるため、魚ベースやラムベースのフードを試してみる価値があります。
グレインフリーまたは低アレルゲン穀物を選ぶ
ポイント2:穀物の質に注目
小麦・トウモロコシ・大豆は犬のアレルゲンになりやすい穀物です。グレインフリー(穀物不使用)のフードを選ぶか、サツマイモ・エンドウ豆など消化しやすい炭水化物源を使用したフードがおすすめです。穀物が直接の原因でない場合もありますが、皮膚トラブルがあるときは複数のアレルゲン候補を減らすことで、原因の特定がスムーズになります。獣医師に相談しながら除去食試験を行う場合にも、グレインフリーフードは選択肢として有用です。
オメガ3脂肪酸が豊富なフードを選ぶ
ポイント3:オメガ3脂肪酸の含有量
EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸は、皮膚のコンディションを健やかに保つために重要な栄養素です。サーモンオイルや亜麻仁油を配合したフードは、皮膚のバリア機能をサポートし、毛艶の維持にもつながります。魚を主原料としたフードは、動物性タンパク質のアレルゲンリスクが低い上にオメガ3を豊富に含むため、皮膚トラブルのある犬には一石二鳥の選択肢です。フードのパッケージに「オメガ3」「DHA」「EPA」の記載があるか確認してみてください。
着色料・香料不使用のフードを選ぶ
ポイント4:不要な添加物を避ける
BHA・BHT・エトキシキンなどの化学的な保存料や、人工着色料・香料は皮膚への刺激となる可能性があります。着色料・香料不使用のフードを選ぶことで、余計な刺激を減らすことができます。代わりにビタミンEやローズマリー抽出物などの天然由来酸化防止剤を使用したフードを選びましょう。原材料表示の末尾に不明な添加物名が並んでいる場合は注意が必要です。シンプルな原材料構成のフードほど、アレルゲンの特定もしやすくなります。
おすすめドッグフード5選 比較一覧

| 商品名 | 主原料 | グレインフリー | オメガ3 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| モグワン | チキン&サーモン | ○ | ○ | 動物性タンパク源50%以上・総合栄養食 |
| カナガン チキン | チキン | ○ | ○ | グレインフリー・着色料香料不使用 |
| アランズナチュラル | ラム | ○ | ○ | 自然素材厳選・ラムベースで低アレルゲン |
| ペロリコ アレカット | ターキー&ダック | ○ | ○ | アレルゲンカットに特化した設計 |
| このこのごはん | 鶏ささみ・鹿肉・まぐろ | ×(大麦・玄米) | ○ | 小型犬向け・国産素材中心 |
皮膚トラブル対策おすすめドッグフード5選

モグワンドッグフード
モグワンドッグフード
モグワンはチキンとサーモンを主原料に、動物性タンパク源を50%以上配合した総合栄養食です。サーモンに含まれるオメガ3脂肪酸が豊富で、皮膚と被毛のコンディション維持をサポートします。グレインフリーかつ着色料・香料不使用で、余計な添加物による刺激を抑えた設計になっています。ヒューマングレードの食材を使用(※食品工場から仕入れた肉・魚。乾燥原材料はペットフード用)しており、品質面での安心感があります。FEDIAF基準をクリアした工場で生産されている点も信頼のポイントです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主原料 | 放し飼いチキン生肉・生サーモン |
| タンパク質 | 動物性タンパク源50%以上 |
| 穀物 | グレインフリー |
| 添加物 | 着色料・香料不使用 |
| 対象 | 全犬種・全年齢 |
ユーザーアンケートでは89%が「食いつきが良い」と回答しており(※822名対象、2021年8〜9月調査)、嗜好性の面でも評価されています。累計販売個数600万個を突破(※2016年8月〜2025年9月)し、レティシアンドッグフード売上No.1(※2025年12月現在)の実績があります。
カナガンドッグフード チキン
カナガンドッグフード チキン
カナガンはイギリス発のグレインフリードッグフードで、世界45ヵ国以上で展開されています(※2022年9月現在)。チキンを主原料にしたレシピで、着色料・香料不使用、遺伝子組み換え原材料不使用と、余計な添加物を徹底的に排除しています。FEDIAF基準をクリアした工場で生産されており、生産者は英国王室エリザベス女王から表彰を受けた実績があります(※The Queen’s Award 2017)。累計販売数は700万個を突破(※2016年1月〜2025年9月、カナガンブランド通算)しており、長年の支持を得ています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主原料 | チキン |
| 穀物 | グレインフリー |
| 添加物 | 着色料・香料不使用 |
| 生産国 | イギリス |
| 対象 | 全犬種・全年齢 |
チキンが合わない犬にはサーモン版も用意されているため、タンパク質源の選択肢が広いのも魅力です。皮膚トラブルの原因がチキン以外のアレルゲンにある場合は、まずこのフードを試してみる価値があります。
アランズナチュラルドッグフード
アランズナチュラルドッグフード
アランズナチュラルは、ラム肉を主原料にした低アレルゲン設計のドッグフードです。チキンアレルギーのある犬にとって有力な選択肢となります。自然素材を厳選したシンプルなレシピが特徴で、皮膚が敏感な犬でも食べやすい構成になっています。グレインフリーで穀物由来のアレルゲンリスクも排除されており、皮膚トラブルの原因を絞り込みたい飼い主さんにとって除去食試験のベースフードとしても活用できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主原料 | ラム肉 |
| 穀物 | グレインフリー |
| 添加物 | 着色料・香料不使用 |
| 特徴 | 自然素材厳選・シンプルレシピ |
| 対象 | 全犬種・全年齢 |
原材料がシンプルなため、他のフードでアレルギー反応が出てしまう犬でも比較的安心して試せます。アレルゲンの特定が難しい場合は、まずこのフードから始めてみることをおすすめします。
ペロリコドッグフード アレカット
ペロリコドッグフード アレカット
ペロリコ アレカットは、アレルゲンカットに特化した設計のドッグフードです。ターキーとダックを主原料にしており、チキンや牛肉にアレルギーのある犬にも与えやすいレシピになっています。グレインフリーで穀物アレルゲンも排除し、皮膚トラブルに悩む犬のために開発されたフードです。FEDIAF基準をクリアした工場で生産されており、品質管理も徹底されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主原料 | ターキー・ダック |
| 穀物 | グレインフリー |
| 添加物 | 着色料・香料不使用 |
| 特徴 | アレルゲンカット特化設計 |
| 対象 | 全犬種・1歳以上 |
一般的なチキンベースのフードでは改善しなかった犬にとって、タンパク源を変えることで変化が見られる可能性があります。アレルギー対策として新しいタンパク質源を試したい飼い主さんにおすすめのフードです。
このこのごはん
このこのごはん
このこのごはんは、小型犬向けに開発された国産ドッグフードです。鶏ささみ・鹿肉・まぐろと複数のタンパク源を使用しており、栄養バランスに配慮されています。小型犬の皮膚・被毛のコンディション維持を意識した設計で、乳酸菌やオリゴ糖も配合されています。グレインフリーではありませんが、大麦・玄米を使用しており、小麦不使用で穀物アレルギーへの配慮がなされています。定期コースは1回で停止・休止が可能なので気軽に試せます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主原料 | 鶏ささみ・鹿肉・まぐろ |
| 穀物 | 大麦・玄米(小麦不使用) |
| 特徴 | 小型犬向け・国産素材中心 |
| 内容量 | 1kg |
| 定期初回 | 3,278円(税込)15%OFF・送料無料 |
定期コースの2回目以降は2袋6,556円+送料850円です。定期コースは1回で停止・休止可能なので、まずはお試しで1袋から始めてみるのがおすすめです。
迷ったらコレ!皮膚トラブル対策の第一歩

5つのフードの中でどれにするか迷った場合は、モグワンから始めてみることをおすすめします。チキンとサーモンの組み合わせでオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、グレインフリー・着色料香料不使用と、皮膚トラブル対策の基本を押さえた設計になっています。総合栄養食なので、これ1つで必要な栄養素をカバーできる安心感もあります。もしチキンにアレルギーがある場合は、ラムベースのアランズナチュラルを選びましょう。
よくある質問
Q. フードを切り替えたら、どのくらいで皮膚トラブルに変化が出ますか?
A. フード切り替えによる皮膚への変化は、一般的に4〜8週間程度で現れ始めます。皮膚のターンオーバーには時間がかかるため、最低でも2ヶ月は同じフードを継続して様子を見ることが重要です。1週間で変化がないからといってすぐに別のフードに切り替えると、原因の特定が難しくなってしまいます。
Q. グレインフリーのフードは全ての犬に良いですか?
A. 全ての犬にグレインフリーが必要なわけではありません。穀物アレルギーのない犬であれば、良質な穀物(大麦・玄米など)を含むフードでも問題なく食べられます。皮膚トラブルの原因を特定するために一時的にグレインフリーを試すのは有効ですが、長期的にはかかりつけの獣医師と相談しながら最適なフードを見つけることが大切です。
Q. フードの切り替え方法で注意すべきことはありますか?
A. 7〜10日間かけて徐々に新しいフードの割合を増やしていくのが基本です。初日は新フード25%+旧フード75%から始め、3〜4日目に50:50、7日目以降に75:25と段階的に切り替えます。急に全量を切り替えると消化器トラブルの原因になるため注意が必要です。
Q. 皮膚トラブルがひどい場合、フードだけで対策できますか?
A. フードの見直しは重要な対策の一つですが、皮膚トラブルが重度の場合は獣医師の診察が必要です。感染症やホルモン異常など、食事以外の原因が隠れている可能性もあります。フード切り替えと並行して、動物病院での検査を受けることをおすすめします。
Q. サプリメントの併用は効果がありますか?
A. オメガ3脂肪酸やビオチン、亜鉛などを含む皮膚・被毛サプリメントの併用は、フードだけでは不足しがちな栄養素を補う手段として有効です。ただし、サプリメントはあくまで補助的な役割であり、基本となるフード選びが最も重要です。獣医師に相談の上、愛犬に合ったサプリメントを選んでください。
まとめ
この記事のまとめ
・皮膚トラブル対策には、新奇タンパク質・グレインフリー・オメガ3豊富・着色料香料不使用の4つがポイント
・迷ったらモグワンが皮膚トラブル対策の基本を網羅
・チキンアレルギーがある場合はアランズナチュラル(ラムベース)を選択
・フード切り替えは7〜10日かけて段階的に行い、最低2ヶ月は継続して変化を観察
・重度の皮膚トラブルはフードだけでなく獣医師の診察も併せて受けることが大切
愛犬の皮膚トラブルは適切なフード選びで改善できる可能性があります。まずはアレルゲンの少ないフードに切り替え、数ヶ月かけて変化を観察してみてください。愛犬の皮膚の状態を毎日チェックしながら、最適なフードを見つけていきましょう。
参考文献
1. Olivry, T. et al.「Treatment of canine atopic dermatitis: clinical practice guidelines」BMC Veterinary Research(2023)
2. Mueller, R. S. et al.「Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals」BMC Veterinary Research(2016)
3. 日本獣医皮膚科学会「犬のアレルギー性皮膚疾患の診断と治療に関するガイドライン」(2022年版)
4. Hensel, P. et al.「Canine atopic dermatitis: detailed guidelines for diagnosis and allergen identification」BMC Veterinary Research(2015)
