マルプー(マルチーズ×トイプードルのミックス犬)を迎えたものの、「ごはんの量って、結局どれくらいあげればいいの?」と悩んでいませんか。パッケージの目安だけでは体格や月齢に合わず、太らせてしまったり、逆に痩せ気味になったりするケースは少なくありません。この記事では、いぬまめ編集部がマルプーの体重別・月齢別の給餌量を早見表でわかりやすく整理し、計算の考え方から調整のコツまで具体的に解説します。愛犬にちょうどいい量を見つけるための実用ガイドとしてお役立てください。
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マルプーの給餌量を決める3つの基本要素
マルプーのドッグフード量は「一律で何グラム」と決められるものではありません。同じマルプーでも、体格や活動量によって必要なカロリーは大きく変わります。まずは量を左右する3つの基本要素を押さえておきましょう。
1. 体重(成犬時2〜4kgが目安)
マルプーの成犬時体重はおおむね2〜4kg程度に収まることが多い犬種です。マルチーズ寄りなら小柄に、トイプードル寄りならやや大きめに育つ傾向があります。給餌量はこの体重を基準に算出するため、まずは現在の体重を正確に把握することが出発点になります。
2. 月齢・ライフステージ
成長期のパピーは体重あたりの必要カロリーが成犬の約2倍にもなります。一方でシニア期に入ると活動量が落ち、代謝も緩やかになるため、同じ体重でも必要量は減っていきます。月齢に応じてフードの種類と量を切り替えることが大切です。
3. 活動量・避妊去勢の有無
よく走り回る活発な子と、室内でのんびり過ごす子では消費カロリーが異なります。また避妊去勢を行うとホルモンバランスの変化で代謝が落ち、太りやすくなる傾向があります。これらの個体差を加味して微調整していくことになります。
編集部の一言
パッケージの給餌量はあくまで「平均的な目安」です。実際に観察すると、同じ3kgのマルプーでも適量に1割以上の差が出ることは珍しくありません。体型を見ながら少しずつ合わせていく意識を持ちましょう。
給餌量の計算方法|RERとDERの2ステップ
正確な給餌量を知りたい場合は、必要カロリーから逆算する方法が役立ちます。難しそうに見えますが、2つの数式を使うだけです。
ステップ1|安静時エネルギー要求量(RER)を出す
RER(Resting Energy Requirement)は、犬が安静にしているときに必要なカロリーです。計算式は以下の通りです。
・RER=70×(体重kg)の0.75乗
たとえば体重3kgのマルプーなら、3の0.75乗は約2.28なので、70×2.28=約160kcalがRERになります。電卓に「体重×体重×体重」を入れて√(ルート)を2回押すと0.75乗が簡易計算できます。
ステップ2|1日のエネルギー要求量(DER)を出す
RERにライフステージごとの係数を掛けると、実際に必要な1日のカロリー(DER)が求められます。
| 状態 | 係数 |
|---|---|
| 生後4か月未満のパピー | 3.0 |
| 生後4か月〜成犬 | 2.0 |
| 避妊去勢済の成犬 | 1.6 |
| 未避妊去勢の成犬 | 1.8 |
| 減量が必要な犬 | 1.0〜1.4 |
| シニア犬(活動低下) | 1.2〜1.4 |
3kgの避妊済み成犬マルプーなら、RER160kcal×1.6=約256kcalが1日の目安です。あとはフードのカロリー(100gあたり○kcal)で割れば、グラム数が算出できます。
補足・参考
DERの係数は環境省や各種獣医療ガイドラインで示されている一般的な値を参考にしています。あくまで計算上の目安であり、最終的には体型と体重推移を見ながら調整することが前提です。
体重別の給餌量早見表(成犬・1日あたり)
計算が面倒な方のために、フードのカロリーを「350kcal/100g」と仮定した場合の体重別の目安量をまとめました。多くの小型犬用ドライフードがこの前後のカロリー帯です。
| 体重 | 1日のカロリー目安 | フード量(350kcal/100g) |
|---|---|---|
| 2.0kg | 約190kcal | 約54g |
| 2.5kg | 約225kcal | 約64g |
| 3.0kg | 約256kcal | 約73g |
| 3.5kg | 約288kcal | 約82g |
| 4.0kg | 約318kcal | 約91g |
※避妊去勢済の成犬(係数1.6)で計算した値です。フードのカロリーが高ければ量は減り、低ければ増えます。必ずお手持ちのフードのカロリー表示で再計算してください。
注意
この早見表はあくまで一例です。フードによってカロリー密度が大きく異なるため、「他の犬が何グラムだったから」と他犬の量をそのまま真似るのは避けましょう。同じグラム数でもカロリーが違えば過不足が生じます。
月齢別の給餌の考え方(パピー期の5段階)
成長期のマルプーは月齢によって必要量も食事回数も変化します。体重がまだ増えていく時期なので、定期的に量を見直すことが欠かせません。
生後2〜3か月|1日3〜4回に分ける
胃腸が未発達で一度にたくさん食べられないため、少量をこまめに与えます。低血糖を起こしやすい時期でもあるので、食事間隔が空きすぎないよう注意しましょう。ふやかして与えると消化の負担が軽くなります。
生後4〜6か月|1日3回が基本
もっとも成長が活発な時期で、体重あたりの必要カロリーが高くなります。フードの量は体重の増加に合わせて週単位で見直すくらいの意識で。便の状態や体型を見ながら調整します。
生後7〜9か月|1日2〜3回へ移行
成長のスピードが緩やかになり、食事回数を徐々に2回へ寄せていく時期です。急に量を絞りすぎず、体型をキープできているかを基準に調整します。
生後10〜12か月|成犬食へ切り替え準備
小型犬は比較的早く成犬の体格に達します。体重の増加が止まってきたら、パピー用から成犬用フードへ少しずつ切り替えていきます。1週間ほどかけて混ぜながら移行するのが安心です。
生後12か月以降|成犬の給餌量へ
体格が安定したら成犬用フードと給餌量に移行します。ここからは体型維持を最優先に、太り気味なら減らす、痩せ気味なら増やすという微調整を続けていきます。
| 月齢 | 食事回数/日 | フードの状態 |
|---|---|---|
| 2〜3か月 | 3〜4回 | ふやかし推奨 |
| 4〜6か月 | 3回 | ふやかし〜ドライ |
| 7〜9か月 | 2〜3回 | ドライ |
| 10〜12か月 | 2回 | ドライ(移行期) |
| 12か月〜 | 2回 | 成犬用ドライ |
ライフステージ別の給餌ポイント(パピー/成犬/シニア)
マルプーの一生を通じて、給餌の重視点は変化していきます。それぞれのステージで気をつけたいことを整理します。
パピー期|成長を支える高カロリー設計
骨格や筋肉が作られる大切な時期です。高タンパク・高カロリーのパピー用総合栄養食を選び、量を切らさないことが基本です。一方で与えすぎると軟便になることもあるため、便の状態を毎日チェックしましょう。
成犬期|体型維持が最優先
1〜7歳ごろの成犬期は、肥満を招かないよう量をコントロールする時期です。マルプーは食欲旺盛な子も多く、おねだりに応えすぎると簡単に太ります。おやつ分のカロリーも1日の総量に含めて管理しましょう。
シニア期|代謝低下に合わせて見直す
7歳前後からは活動量と代謝が落ち、同じ量では太りやすくなります。低カロリー・消化にやさしいシニア向けフードへの切り替えや、量の見直しを検討する時期です。歯やあごの衰えに合わせて粒の大きさや硬さにも配慮します。
| ステージ | 重視点 | フードの傾向 |
|---|---|---|
| パピー | 成長サポート | 高タンパク・高カロリー |
| 成犬 | 体型維持 | バランス重視・標準カロリー |
| シニア | 代謝低下への配慮 | 低カロリー・消化配慮 |
給餌量が合っているか確認する4つのチェックポイント
数式や早見表はあくまで出発点です。実際にちょうどいい量かどうかは、愛犬の体を見て確認するのがいちばん確実です。
1. ボディコンディションスコア(BCS)を触って確認
肋骨の上にうっすら脂肪を感じつつ、軽く触れて骨の存在がわかる状態が理想です。上から見て腰のくびれがあり、横から見てお腹が引き締まっているのが適正体型の目安になります。
2. 体重を週1回記録する
成長期は増えているか、成犬期は維持できているかを定期的に量って記録します。小型犬は体重100gの変動でも比率としては大きいため、できるだけ同じ時間・同じ条件で測りましょう。
3. 便の状態を観察する
適量なら便はほどよい硬さでつまんでも形が残ります。やわらかすぎる・量が多すぎる場合は与えすぎのサインのこともあります。逆に硬く少なすぎる場合は不足を疑います。
4. 食いつきと食後の様子を見る
毎回完食してすぐにお皿を舐め続ける、フードボウルから離れない場合は量が足りていない可能性も。逆に残しがちなら多すぎるか、フードが合っていないサインかもしれません。
補足・参考
BCSは5段階または9段階で評価されます。判断に迷う場合は、定期健診の際に動物病院で適正体重を確認しておくと、家庭での管理基準が明確になります。
給餌で気をつけたい5つの注意点
量を整えるうえで、見落としがちなポイントを5つ挙げます。日々の習慣のなかで意識しておきたい内容です。
1. おやつは1日の総カロリーの10%以内に
しつけやコミュニケーションでおやつを使う場合も、与えた分はフードを減らして調整します。おやつが積み重なると、知らないうちにカロリーオーバーになりがちです。
2. フードの切り替えは1週間かけて
急にフードを変えるとお腹を壊すことがあります。今までのフードに新しいものを少しずつ混ぜ、7〜10日かけて入れ替えると胃腸への負担を抑えられます。
3. ふやかす場合はカロリーが変わらない点に注意
水分を含ませてもフード自体のカロリーは変わりません。「かさが増えた=量が増えた」と勘違いして与えすぎないよう、乾燥状態の重さで管理しましょう。
4. 季節や運動量で微調整する
寒い時期は消費カロリーが増え、夏場は食欲が落ちることもあります。固定の量に縛られず、その時々の体調と体型に合わせて柔軟に調整します。
5. 自己判断で極端に減らさない
太り気味でも一気に量を減らすのは禁物です。急激な減量は体に負担をかけるため、減らす場合も少しずつ。気になる体重変化が続くときは動物病院に相談しましょう。
注意
急な食欲不振や体重の急減、下痢が続くといった変化は、フード量だけの問題でない場合があります。様子がおかしいと感じたら、早めに動物病院を受診してください。
よくある質問
マルプーの成犬の給餌量はだいたい何グラムですか?
フードのカロリーにもよりますが、体重3kgの避妊去勢済み成犬で350kcal/100gのフードなら1日約73gが一つの目安です。体重や活動量、フードのカロリーで変わるため、必ずお手持ちのフードで再計算し、体型を見ながら調整してください。
パッケージの目安量より多く食べたがるのですが増やしていいですか?
食欲があるからといって増やすと肥満につながりやすいです。まずは体型(BCS)と体重推移を確認し、適正体型を維持できているなら現状維持が基本です。痩せ気味で物足りなさそうな場合のみ、少量ずつ増やして様子を見ましょう。
フードを残すようになりました。量が多いのでしょうか?
量が多い可能性のほか、フードが好みに合わない、体調がすぐれないなど複数の原因が考えられます。元気や便に問題がなければ少し量を減らして様子を見て、食欲不振が続くようなら動物病院に相談すると安心です。
パピーから成犬用フードへの切り替えはいつ頃ですか?
小型犬は成長が早く、生後10〜12か月ごろに体重の増加が落ち着いてきたら切り替えの目安です。1週間ほどかけて少しずつ混ぜながら移行すると、胃腸への負担を抑えられます。
1日の食事回数は何回がいいですか?
パピー期は2〜3か月で3〜4回、4〜6か月で3回が目安です。成犬になったら1日2回が基本になります。小型犬は低血糖を起こしやすいため、空腹時間が長くなりすぎないよう配慮しましょう。
ふやかすとフードの量は増やすべきですか?
いいえ、水分を含ませてもカロリーは変わらないため、乾燥状態の重さで管理します。かさが増えたぶん多く与える必要はありません。あくまで与える前のグラム数を基準に考えましょう。
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まとめ|早見表を起点に愛犬の体型で微調整を
この記事のまとめ
・給餌量は体重・月齢・活動量の3要素で決まり、一律ではない
・RER×係数でDER(1日の必要カロリー)を計算し、フードのカロリーで割って量を算出できる
・早見表や数式は出発点。BCS・体重・便の状態で最終調整する
・月齢に応じて食事回数とフードを切り替える
・おやつ分のカロリーも総量に含め、極端な増減は避ける
マルプーの給餌量は「ちょうどいい量を一度決めたら終わり」ではなく、成長や年齢、季節に合わせて見直し続けるものです。今回の早見表と計算方法を起点に、愛犬の体型や体重の変化を観察しながら、その子に合った量を見つけていきましょう。迷ったときや気になる変化があるときは、動物病院で適正体重を確認すると家庭での管理がぐっと楽になります。いぬまめ編集部は、これからも愛犬との毎日に役立つ食事情報をお届けしていきます。
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