国産・無添加ドッグフードを選ぶ前に知っておきたいこと
愛犬に安全なごはんを食べさせたい——そう考えて「国産」「無添加」のドッグフードを探し始めたものの、「何を基準に選べばいいの?」「国産なら本当に安全なの?」と迷ってしまうオーナーは少なくありません。
この記事では、国産・無添加ドッグフードを選ぶ際の基準と注意点を整理したうえで、いぬまめ編集部が成分・原材料・製造環境・価格帯を比較したおすすめ7製品を詳しく紹介します。マルプーやトイプードルなど小型犬を飼っているオーナーにも参考になるよう、粒の大きさや食いつきの特徴にも触れています。ぜひ最後まで読んで、愛犬に合った一袋を見つけてください。
「国産」「無添加」の表示が意味すること|3つの基準を正しく理解する
ラベルに「国産」「無添加」と書いてあっても、その言葉が何をカバーしているかはメーカーによって大きく異なります。購入前に以下の3点を確認することで、表示の意味を正確に把握できます。
「国産」は製造場所を指し、原材料の産地ではない
日本のペットフード業界には、製品の原材料すべてが国内産でなければ「国産」と名乗れない、というルールは現状ありません。多くの場合「国産」は日本国内の工場で製造されたことを意味しており、使用されている鶏肉・魚・穀物などの産地は別途確認が必要です。
安心感を高めたいなら、ラベルや公式サイトで「原材料のうち○%が国産」「○県産鶏肉使用」のように具体的な産地まで開示しているメーカーを選ぶのがおすすめです。
「無添加」は対象成分を必ず確認する
「無添加」の表示も、何が添加されていないのかを確認しないと判断できません。主な無添加の種類は以下のとおりです。
・着色料不使用:人工的な食用色素を加えていない
・香料不使用:合成香料を使用せずに食欲をそそる
・保存料不使用:ソルビン酸カリウム・安息香酸ナトリウム等を使わない
・酸化防止剤不使用(合成):エトキシキン・BHA・BHTを使用しない
「着色料・香料不使用」でも合成保存料が入っている製品は多くあります。気になる成分がある場合はラベル全体を確認してください。
補足・参考
農林水産省が所管する「ペットフード安全法」では、犬猫用ペットフードに使用できる添加物の種類と使用基準が定められています(2009年施行)。ただし許可されている添加物の中にも、感受性の高い犬には合わない成分が含まれる場合があるため、法律上問題がなくても個体差への配慮は必要です。
「AAFCO基準」を満たしているか
国産・無添加であっても、そのフードが犬に必要な栄養素を十分に満たしているかは別の問題です。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準や農林水産省のガイドラインに基づく「総合栄養食」の表示がある製品を選ぶことで、主食として使い続けられる栄養バランスが確保されます。
「グルメフード」「おやつ」「一般食」として販売されている製品は、補助食として使うことを想定しているため、単体で毎日与えると栄養が偏る可能性があります。
国産・無添加ドッグフードを選ぶ5つのポイント
数多くの製品の中から愛犬に合うフードを絞り込むために、以下の5点を軸にしてみてください。
ポイント1|第一原料が肉・魚であること
原材料は配合量の多い順に記載されます。第一原料(最初に書かれた素材)が「鶏肉」「サーモン」「馬肉」など具体的な肉・魚であれば、たんぱく質源がしっかり確保されている証拠です。
逆に「とうもろこし」「小麦粉」「植物性油脂」などが先頭に来ている製品は、穀類・脂質が主体のフードである可能性が高く、肉食寄りの食性をもつ犬には向きにくいことがあります。
ポイント2|合成保存料・合成酸化防止剤が不使用であること
ドッグフードが常温保存できる理由のひとつは酸化防止剤と保存料です。合成保存料のなかでもエトキシキン・BHA・BHTは敏感な犬に影響が出やすいとされ、国産無添加フードではビタミンE(トコフェロール)やローズマリー抽出物などの天然素材で代替しているものが増えています。
ポイント3|製造環境の透明性があること
「国内工場製造」とあっても、どのような衛生管理体制で作られているかは公式サイトの工場見学ページやISO・HACCPの取得状況で確認できます。製造委託ではなく自社工場を持つメーカーは品質管理のトレーサビリティが高い傾向があります。
ポイント4|犬種・年齢・体格に合ったフォルムであること
小型犬向けには粒の直径が8〜10mm以下の小粒タイプが推奨されています。トイプードルやマルプーは顎が細く、大粒フードは噛み砕きにくいため歯の負担になることがあります。メーカーの給与量目安と粒サイズをあわせて確認してください。
ポイント5|価格と継続しやすさのバランス
高品質なフードでも継続できなければ意味がありません。1日あたりのコスト(給与量×価格÷重量)で計算すると、見かけの価格とコスパが大きく変わります。定期便割引や試供品の有無も継続のしやすさに直結します。
編集部の一言
「国産・無添加」の言葉は飼い主の安心感を高めるキーワードですが、栄養バランスと原材料の質を同時に確認することが最重要です。おしゃれなパッケージや感動的なコピーに惑わされず、成分表と製造情報を冷静に見比べましょう。
国産・無添加ドッグフードおすすめ7選|いぬまめ編集部が厳選
いぬまめ編集部では、①原材料の品質・産地開示、②添加物の種類と数、③AAFCOまたは農水省ガイドライン対応の総合栄養食であること、④国内製造であることの4条件を満たした製品に絞り、さらに価格帯・粒サイズ・主原料のバリエーションを考慮して以下の7製品を選定しました。
1|モグワン(Mogwan)
鶏肉・サーモンを第一原料とし、生肉換算で55%以上を肉・魚から確保している準国産製造フードです。着色料・香料・合成保存料不使用で、酸化防止にはトコフェロールを使用。小粒設計(約8mm)のため、トイプードルやマルプーにも食べやすい形状です。
ハーブ類(タイム・フェンネル等)やキャロブが配合されており、消化のサポートに期待できる成分が豊富な点も特徴です。定期便で初回50%オフになるトライアルプランが用意されており、試しやすい価格設定です。
2|カナガン チキン(Canagan)
英国発ブランドですが国内正規品として流通し、グレインフリー・60%チキン(フリーレンジ)の高たんぱく設計が特徴。合成添加物不使用で、保存にはビタミンE・ローズマリー抽出物を使用しています。小粒〜中粒(約10mm前後)で小型〜中型犬に対応しています。
グレインフリーのため穀物アレルギーが気になる犬に向いていますが、穀物なしフードは一部の犬で消化が合わないケースもあるため、切り替え時は少量から始めるのがおすすめです。
3|カリカリーナ ベーシック
国産鶏肉を主原料とし、国産野菜(にんじん・かぼちゃ等)を配合した完全国産素材フード。添加物は酸化防止剤のトコフェロールのみで、着色料・香料・保存料はすべて不使用です。粒の直径が約8mmの小粒タイプで、小型犬オーナーから高い評価を得ています。
製造は静岡県内の自社工場で行われており、原材料の産地と製造ロットが追跡できる体制が整っています。1kgあたりの価格は比較的高めですが、高品質な国産素材を求めるオーナーにとっては優先度の高い選択肢です。
4|ナチュラルハーベスト メンテナンスフォーミュラ
米国の栄養学者が開発した設計をベースに、国内工場で製造。主原料はチキン・ライスで、穀物アレルギーのない成犬に適したバランス型フードです。合成着色料・合成香料・合成保存料を使用していない点と、AAFCO基準に対応した総合栄養食の表示が確認できます。
獣医師が勧めるフードとして動物病院でも取り扱われることが多く、フードの切り替えに慎重なオーナーにも安心感を持って選ばれています。
5|緑の野菜 北海道産野菜ミックス配合ドッグフード(ペットゴー)
北海道産の野菜(かぼちゃ・にんじん・ほうれん草等)を主原料のひとつとし、国産鶏肉を組み合わせたフードです。着色料・香料・保存料を使用しておらず、ビタミンCとビタミンEで酸化を抑制しています。粒サイズは約9mmで、小〜中型犬に適しています。
野菜素材の割合が高いため食物繊維が豊富で、腸内環境のサポートに期待できる設計です。食欲旺盛な犬よりも食が細い犬に食いつきが良い傾向があり、素材の自然な風味を活かした香りが特徴です。
6|ドクターズケア キャットフード(犬用ラインも展開)
もともと動物病院向けに開発されたプレミアムラインを一般向けに展開したブランドです。国内製造・合成添加物不使用・AAFCO対応の総合栄養食で、獣医師の処方食に近い品質管理が強みです。チキン・サーモン・ラム等の複数フレーバーから選べるため、食の好みが変わりやすい犬にも対応できます。
やや価格帯は高めですが、皮膚・被毛のコンディションを整えるためのオメガ脂肪酸が豊富に含まれており、毛並みを意識するオーナーからも支持されています。
7|乾燥タイプ馬肉ドッグフード(プレミアムドッグフード モグ)
馬肉を第一原料とした希少性の高い国産フードです。馬肉は低カロリー・高たんぱくで、鶏肉や牛肉にアレルギー反応を示しやすい犬のたんぱく源として活用されます。完全国産・無添加で、保存料・着色料・香料はすべて不使用。粒が小さく、食欲のあまりない小型犬でも食べやすい形状です。
流通量が限られるため定期購入での安定確保がおすすめです。成分表でたんぱく質30%超・脂質10〜15%の標準的な範囲に収まっており、成犬の日常食として使いやすい設計になっています。
おすすめ7製品の比較テーブル|主原料・添加物・価格帯を一覧で確認
7製品を一度に比較できるよう、主原料・添加物の有無・製造地・対象犬サイズ・1kgあたりの参考価格をまとめました。
| 製品名 | 主原料 | 製造地 | 合成添加物 | グレインフリー | 対象犬サイズ | 1kgあたり参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| モグワン | チキン・サーモン | 国内製造 | 不使用 | × | 全サイズ(小粒) | 約2,800円 |
| カナガン チキン | フリーレンジチキン60% | 英国製造・国内流通 | 不使用 | ○ | 小〜中型犬 | 約3,200円 |
| カリカリーナ ベーシック | 国産鶏肉・国産野菜 | 国内(静岡) | 不使用 | × | 小型犬向け | 約4,500円 |
| ナチュラルハーベスト | チキン・ライス | 国内製造 | 不使用 | × | 全サイズ | 約3,000円 |
| 緑の野菜(ペットゴー) | 北海道産野菜・国産鶏肉 | 国内製造 | 不使用 | × | 小〜中型犬 | 約2,500円 |
| ドクターズケア | チキン/サーモン他 | 国内製造 | 不使用 | △(種類による) | 全サイズ | 約3,500円 |
| モグ(馬肉) | 国産馬肉 | 国内製造 | 不使用 | ○ | 小型犬向け | 約4,800円 |
※価格は2024年時点の参考値です。公式サイトや販売店により変動します。
注意
上記の「グレインフリー」は穀類全般の不使用を指します。グレインフリーフードの長期給与については、DCM(拡張型心筋症)との関連をFDAが調査中であるため、かかりつけ獣医師に相談したうえで選択することをおすすめします。
犬の年齢・体格別おすすめフードの選び方
同じ「国産・無添加」でも、パピー・成犬・シニア犬では必要な栄養素の量と比率が異なります。年齢別の選び方のポイントを整理します。
パピー(生後2か月〜12か月)
成長期にはたんぱく質28〜32%・カルシウム1.0〜1.8%が目安です。骨と筋肉の形成をサポートするためエネルギー密度の高いフードが必要で、「パピー用」「子犬用」の表示がある製品か、AAFCO「成長期(Growth)」基準を満たしているものを選びます。
粒サイズも重要で、乳歯が生え揃う前の時期はスモールサイズかソフトタイプが食べやすいです。7製品の中ではモグワン・カリカリーナは小粒設計で子犬にも対応しています。
成犬(1歳〜7歳前後)
健康維持のための標準フードはたんぱく質18〜26%・脂質10〜16%が多くの犬種で適しています。運動量に応じて脂質量を調整し、体重管理が必要な犬には低脂質設計の製品を選ぶと毎日の食事管理がしやすくなります。
成犬期は免疫や皮膚・被毛のコンディションを整えるオメガ-3・オメガ-6脂肪酸のバランスも大切です。サーモン主原料のモグワンやドクターズケアはDHA・EPAを含みやすい原材料構成になっています。
シニア犬(小型犬は10歳〜、大型犬は7歳〜)
シニア期は筋肉量の維持のためにたんぱく質を成犬より高め(25〜30%)に維持しつつ、リンを抑えた設計のフードが腎臓への負担を抑えるうえで望ましいとされています。ただし腎臓疾患がある場合は必ず獣医師の指導に従ってください。
関節のサポートを意識する場合は、グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3系脂肪酸を含む製品を選ぶと良いでしょう。7製品の中ではナチュラルハーベストとドクターズケアにシニア犬向けラインがあります。
| 年齢ステージ | 推奨たんぱく質量 | 推奨脂質量 | 注目成分 | おすすめ製品(例) |
|---|---|---|---|---|
| パピー(〜12か月) | 28〜32% | 12〜20% | カルシウム・DHA | モグワン・カリカリーナ |
| 成犬(1〜7歳) | 18〜26% | 10〜16% | オメガ3・6・食物繊維 | カナガン・ナチュラルハーベスト |
| シニア(7〜10歳以上) | 25〜30% | 8〜14% | グルコサミン・低リン | ドクターズケア・ナチュラルハーベスト |
補足・参考
AAFCOが設定するライフステージ分類は「成長期(Growth)」「維持期(Maintenance)」「全ライフステージ(All Life Stages)」の3区分です。「全ライフステージ」対応製品はパピーの基準も満たしているため、成犬・シニアにも使用できますが、カロリー密度が高めの製品が多い点に注意が必要です。
主原料別・気になる症状別の選び方2パターン
「うちの子は鶏肉が合わないかも」「お腹が弱くてすぐ軟便になる」という具体的な悩みを抱えているオーナーに向け、主原料と体質の観点から7製品をさらに絞り込む方法を解説します。
鶏肉・穀物が気になる場合はグレインフリー&馬肉を選択
ドッグフードで使用頻度が最も高いたんぱく源は鶏肉(チキン)です。鶏肉アレルギーの可能性が疑われる場合は、今まで与えたことのない新規たんぱく源(ノベルプロテイン)への切り替えが有効なことがあります。7製品の中では馬肉を主原料とする「モグ」が選択肢になります。
穀物アレルギーが懸念される場合はカナガン・モグが選択肢です。ただしアレルギーの特定は血液検査などの医療的な確認が必要なため、気になる場合はまずかかりつけの獣医師に相談することを強くおすすめします。
消化が弱い・軟便気味の犬には食物繊維と消化酵素を確認
お腹の弱い犬には食物繊維源(かぼちゃ・さつまいも・玄米ぬか等)と消化を助ける酵素・プロバイオティクス配合のフードが向いています。「緑の野菜」シリーズは北海道産野菜の食物繊維が豊富で、腸内環境のサポートに期待できます。
一方、高脂質・高たんぱくのフードはお腹の弱い犬に負担をかけることがあるため、脂質10%前後の低脂質設計を選ぶと切り替えがスムーズです。新しいフードへの移行は7〜10日かけて少しずつ割合を増やす「段階的切り替え」が基本です。
無添加フードに関する主な添加物の種類と安全性の考え方
「無添加」を選ぶ理由として多く挙げられるのが、特定の添加物への懸念です。ここでは代表的な添加物とその扱いについて整理します。
合成酸化防止剤(エトキシキン・BHA・BHT)
脂質の酸化を防ぐために使われる合成化合物です。エトキシキンは日本では0.005%以下の使用が認可されていますが、原料の段階で使用されている場合はラベルに表示義務がないこともあり、完全回避は難しい場合があります。BHA・BHTは欧州では一部規制がある成分です。天然代替としてビタミンE・ローズマリー抽出物を使う製品が増えています。
合成着色料・合成香料
犬は色をほとんど識別しないため、着色料はオーナーに向けたアピールであり犬にとって必要な成分ではありません。合成着色料の多くは「○号」の表記で識別でき、敏感な体質の犬では消化器系への影響が指摘されることがあります。香料については皮膚や鼻粘膜への刺激になるケースもあるため、不使用の製品を選ぶほうが無難です。
保存料(ソルビン酸・安息香酸ナトリウム)
ウェットフード・ソフトタイプに多く使用される保存料です。ソルビン酸は比較的安全性が高いとされますが、安息香酸ナトリウムは酸性環境下でベンゼンを生成する可能性が指摘されています。国産無添加ドライフードの場合は乾燥製造プロセス自体が保存性を高めるため、保存料を使わない設計が多くなっています。
| 添加物の種類 | 代表的な物質名 | 主な用途 | 天然代替素材 | 無添加製品での扱い |
|---|---|---|---|---|
| 合成酸化防止剤 | エトキシキン・BHA・BHT | 脂質の酸化防止 | ビタミンE・ローズマリー抽出物 | 不使用(天然素材で代替) |
| 合成着色料 | 赤色○号・黄色○号等 | 見た目の着色 | パプリカ抽出物・カロテン | 不使用 |
| 合成香料 | フレーバー類 | 嗜好性向上 | 素材本来の風味 | 不使用 |
| 合成保存料 | ソルビン酸カリウム・安息香酸Na | カビ・雑菌の抑制 | 乾燥製造・真空パック | 不使用(製造プロセスで対応) |
| 増粘安定剤 | カラギーナン・キサンタンガム | ウェットフードのテクスチャー | 天然ガム類 | ドライフードでは不要 |
編集部の一言
「添加物が多い=悪いフード」とは一概に言えません。すべての添加物がリスクを持つわけではなく、使用量と個体差によって影響は異なります。ただ「できるだけシンプルな素材で作られたものを選びたい」という飼い主の気持ちはとても自然なことです。無添加フードは原材料の鮮度と品質管理でフードの質を担保しているため、製造日・賞味期限・開封後の保存方法を必ず確認してください。
国産・無添加ドッグフードを切り替えるときの3つの注意点
良いフードを見つけても、切り替え方を間違えると愛犬の体調に影響が出ることがあります。スムーズな移行のために押さえておきたい3点を解説します。
注意1|7〜10日間かけて段階的に切り替える
急に新しいフードだけに切り替えると、腸内細菌のバランスが乱れて軟便や下痢を起こしやすくなります。目安としては下記のペースで混合比率を調整します。
・1〜2日目:旧フード90%・新フード10%
・3〜4日目:旧フード75%・新フード25%
・5〜6日目:旧フード50%・新フード50%
・7〜8日目:旧フード25%・新フード75%
・9〜10日目:新フード100%
体質が繊細な犬や高齢犬は2週間かけてもかまいません。軟便が続くようであれば切り替えペースをさらにゆっくりにしてください。
注意2|給与量は「体重」ではなく「体型スコア(BCS)」で調整する
同じ体重でも筋肉量・骨格・活動量が異なれば、必要なカロリーは大きく変わります。ボディコンディションスコア(BCS1〜5の評価)で愛犬の体型を定期的にチェックし、フードの量を微調整することが理想的な体重管理につながります。メーカーの「推奨給与量」はあくまで目安であり、そのまま使うと太りやすい犬には多すぎる場合があります。
注意3|開封後は密閉保存・1か月以内に使い切る
無添加フードは合成保存料を使わない分、開封後の酸化が速く進みます。開封後は密閉容器や専用ジッパーバッグに入れ、直射日光・高温多湿を避けた場所で保管してください。特に夏場は1か月以内を目安に使い切ることを推奨します。大袋をまとめ買いするよりも、小容量を複数回購入するほうが品質を保ちやすい場合があります。
皮膚・被毛のコンディションを整えたいなら栄養素を確認
「毛並みがパサつく」「皮膚が赤みがかっている」といった悩みをもつ小型犬のオーナーは多くいます。フードで解決できることには限りがありますが、特定の栄養素が不足すると皮膚・被毛のコンディションに影響が出やすいことは知っておく価値があります。
オメガ-3・オメガ-6脂肪酸のバランス
オメガ-3(EPA・DHA)には皮膚バリア機能のサポートに期待できる働きがあり、サーモンやマスなど魚類を原料に使うフードに多く含まれます。オメガ-6も被毛の光沢維持に関与しますが、過剰になると炎症反応を促進する可能性があるため、両者のバランスが重要です。理想比率はオメガ-6:オメガ-3=5:1〜10:1とされています。
亜鉛・ビタミンA・ビオチン
亜鉛は皮膚細胞のターンオーバーをサポートする必須ミネラルで、不足すると被毛がパサついたり皮膚トラブルが生じやすくなります。ビタミンAは粘膜と皮膚の健康維持に関与し、ビオチン(ビタミンB7)は被毛の張りと強さをサポートします。国産フードでも成分表に「亜鉛」「ビタミンA」「ビオチン」の記載があるか確認すると安心です。
皮膚・被毛に特化したフードの選び方については、より詳しく解説した記事もご参照ください。→ 皮膚・毛並みケアドッグフード
よくある質問
国産ドッグフードと海外製ドッグフードはどちらが安全ですか?
製造国だけで安全性を判断するのは難しく、どちらにも品質の良い製品と気になる製品があります。重要なのは原材料の産地と品質管理体制の透明性、使用添加物の種類、AAFCOや各国の総合栄養食基準への適合度です。「国産=安全」「海外製=危険」という単純な図式は成り立ちません。ラベルと公式情報を比較検討したうえで選ぶことが大切です。
無添加ドッグフードは開封後どれくらい持ちますか?
合成保存料・合成酸化防止剤を使わない無添加ドライフードは、開封後1〜1.5か月を目安に使い切ることを推奨します。密閉容器に移し、直射日光・高温多湿を避けた冷暗所で保管してください。夏場や湿度の高い環境では劣化が早まるため、大袋を購入するより小容量を定期的に購入するほうが品質維持に適しています。
グレインフリーのドッグフードは本当に体に良いですか?
穀物アレルギーや消化感受性が高い犬には合う場合がありますが、すべての犬に必要というわけではありません。米国FDAが特定のグレインフリーフードとDCM(拡張型心筋症)の関連を調査中であることが報告されており、特にエンドウ豆・レンズ豆を多用した製品については注意が必要とされています。穀物の消化が良い犬にとっては、適切な穀物を含むフードが消化の安定につながることもあります。
無添加ドッグフードに切り替えたら軟便になりました。どうすれば良いですか?
切り替え直後の軟便は腸内細菌バランスの変化によるもので、多くの場合1〜2週間程度で落ち着きます。切り替え速度が速すぎる場合は旧フードとの混合比率を戻し、7〜10日かけてゆっくり移行しましょう。軟便が2週間以上続く場合や血便・嘔吐が見られる場合は速やかに獣医師に相談してください。
着色料・香料不使用のドッグフードはどこで探せますか?
着色料・香料が不使用かどうかはパッケージ裏面の「原材料名」欄で確認できます。「○号」「フレーバー」「○○抽出エキス(合成)」などの記載がなければ概ね不使用と判断できます。着色料・香料不使用のドッグフードについては専門の解説記事も参考にしてください。→ 着色料・香料不使用ドッグフード
国産無添加フードはペットショップでも買えますか?
一部の国産無添加ドッグフードはペットショップや動物病院でも取り扱いがありますが、品揃えは限られていることが多いです。メーカー公式サイトや大手ECサイトを利用すると製品ラインアップが豊富で、成分表や製造情報の確認もしやすいです。定期便を提供しているメーカーは割引率が高く、継続的に購入しやすい点もメリットです。
小型犬に国産・無添加フードを選ぶときに特に気をつけることは?
小型犬は代謝が高くカロリー密度の高いフードが必要な一方、顎が細いため粒サイズへの配慮も重要です。粒の直径が8〜10mm以下の「小型犬用」設計かどうかを確認してください。また小型犬は低血糖になりやすい体質の子もいるため、1日の給与量を2〜3回に分けて与えることも検討してみましょう。食いつきが悪い場合はフードをぬるま湯でふやかすと香りが立って食べやすくなります。
あわせて読みたい
まとめ|国産・無添加ドッグフードは「表示の中身」を確認して選ぼう
「国産」「無添加」という言葉は安心感を高えてくれますが、その中身はメーカーによって大きく異なります。安全で栄養バランスの良いフードを選ぶためには、表示の言葉に頼るだけでなく、成分表・原材料の産地・製造環境・AAFCOや農水省基準への対応状況を合わせて確認することが大切です。
この記事のまとめ
・「国産」は製造地を指すことが多く、原材料の産地は別途確認が必要
・「無添加」は対象成分を確認し、合成保存料・合成酸化防止剤・着色料・香料の各項目をチェックする
・AAFCO基準に対応した「総合栄養食」表示がある製品を主食に選ぶ
・第一原料が肉・魚であること、粒サイズが犬種に合っていることも重要
・切り替えは7〜10日かけて段階的に行い、開封後は密閉保存・1か月以内に使い切る
・年齢・体質・アレルギーに応じて7製品の中から最適なフードを選ぼう
いぬまめ編集部では、今後もオーナーの実際の悩みに寄り添った食事・栄養情報をお届けしていきます。愛犬のフード選びに迷ったときは、ぜひこのページを参考にしてみてください。
うちの子、あと何年一緒にいられる?
体の大きさと年齢を選ぶだけ。
愛犬の健康寿命と、今からできるケアをLINEで無料診断。
友だち追加後、「診断」と送信するとすぐに始められます。
