愛犬の目の周りが茶色くにじむ「涙やけ」。マルプーやトイプードルなど被毛が白っぽい小型犬では特に目立ちやすく、毎日のケアに悩んでいる飼い主さんは多いものです。涙やけの原因は涙腺や鼻涙管の構造だけでなく、毎日の食事内容が関わっていることも少なくありません。この記事では、いぬまめ編集部が涙やけ対策として注目したいドッグフードの選び方と、おすすめフード5選を比較しながら解説します。フード選びで気をつけたい成分や、食事から目元のコンディションを整えるためのポイントを具体的にお伝えします。
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犬の涙やけとは?目の周りが茶色くなる仕組み
涙やけ(ティアステイン)とは、目から溢れた涙が目の周りの被毛に染み込み、茶色や赤茶色に変色する状態のことです。特に被毛が白い小型犬で目立ちやすく、見た目の印象を大きく左右します。
涙やけが起こるメカニズム
涙の中には「ポルフィリン」という鉄分を含む色素が含まれています。このポルフィリンが空気に触れて酸化すると、茶色や赤茶色に変色します。涙が常に目の周りに溢れている状態が続くと、被毛にポルフィリンが沈着して涙やけとして現れるのです。
つまり涙やけは「涙の量が過剰」または「涙の排出がうまくいっていない」サインともいえます。原因を見極めることが、適切なケアの第一歩です。
涙やけの主な原因
・鼻涙管(涙の排出路)が細い・詰まっているなどの構造的要因
・逆さまつげや目への刺激による涙の過剰分泌
・アレルギーや食事内容による体質的な要因
・添加物や消化しにくい原料による負担
・涙の質の変化(脂質バランスの乱れ)
このうち食事が関わる部分については、フード選びを見直すことでコンディションを整えるサポートが期待できます。ただし鼻涙管の閉塞など構造的な問題が疑われる場合は、まず動物病院で相談することが大切です。
補足・参考
涙やけは食事だけが原因ではありません。急に涙の量が増えた、目を気にしてこすっている、目が赤いといった症状がある場合は、結膜炎や眼のトラブルの可能性もあるため、動物病院での診察を優先してください。
涙やけ対策フードで避けたい4つの成分
食事から涙やけ対策を考えるなら、まずは「避けたい成分」を知ることが重要です。涙やけに関わりやすいとされる成分を4つ整理しました。
1. 着色料・人工添加物
赤色○号などの合成着色料や、酸化防止剤・保存料として使われる一部の合成添加物は、体への負担になりやすいと考えられています。フードの見た目を良くするための着色料は犬にとって何のメリットもないため、避けたい成分の代表格です。
2. 質の低い肉副産物・ミール
「肉副産物」「○○ミール」と表記される原料の中には、品質が一定でないものも含まれます。消化吸収しにくい原料は体内で処理しきれず、老廃物として負担になることがあります。原材料表示で何の肉かが明確に書かれているフードを選びたいところです。
3. グルテン(小麦・とうもろこし等の穀物)
小麦やとうもろこしに含まれるグルテンは、犬によってはアレルギーや消化負担の原因となることがあります。アレルギー反応が涙の過剰分泌につながるケースもあるため、グレインフリーやグルテンフリーのフードが選択肢になります。
4. 過剰な塩分・脂質
塩分が高すぎるフードは涙の質に影響することがあるとされます。嗜好性を上げるために塩分や脂質を多用したフードよりも、素材本来の味を活かした自然な配合のものが安心です。
| 避けたい成分 | 理由 | 表示のチェックポイント |
|---|---|---|
| 合成着色料 | 体への負担・栄養的メリットなし | 赤色○号・黄色○号の記載 |
| 肉副産物・ミール | 品質が不明瞭・消化負担 | 「○○ミール」の曖昧表記 |
| グルテン | アレルギー・消化負担の可能性 | 小麦・とうもろこしの配合 |
| 過剰な塩分 | 涙の質への影響 | 塩・調味料の使用 |
編集部の一言
フードを切り替えるときは、原材料表示の最初の数項目をチェックするのが基本です。最初に書かれている原料ほど配合量が多いため、良質なたんぱく源が一番上に来ているフードを選びましょう。
涙やけ対策ドッグフードを選ぶ5つのポイント
避けたい成分を踏まえたうえで、積極的に選びたいフードの条件を5つにまとめました。
1. 良質な動物性たんぱく質が主原料
新鮮なチキン・サーモン・ラムなど、何の肉かが明確に表示された動物性たんぱく質が主原料になっているフードを選びましょう。消化吸収の良いたんぱく質は体への負担が少なく、目元のコンディションを整えるサポートになります。
2. グレインフリーまたはグルテンフリー
穀物アレルギーが疑われる犬には、グレインフリー(穀物不使用)のフードが選択肢になります。穀物が必ずしも悪いわけではありませんが、涙やけが気になる場合は一度試してみる価値があります。
3. 無添加・ヒューマングレード
合成着色料・香料・保存料を使用していない無添加フード、人間が食べられる品質基準(ヒューマングレード)の原料を使ったフードは、体への余計な負担を避けたい飼い主さんに適しています。
4. 消化に配慮した設計
乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維など腸内環境に配慮した成分が含まれているフードは、消化吸収をサポートします。お腹の調子が整うと、老廃物の排出もスムーズになりやすいと考えられています。
5. オメガ3・オメガ6脂肪酸のバランス
サーモンオイルや亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸は、皮膚や被毛の健康維持をサポートします。涙やけが起こりやすい目の周りの皮膚コンディションを整えるうえでも注目したい成分です。皮膚・被毛のケアについては皮膚・毛並みケアドッグフードの記事もあわせて参考にしてください。
犬の涙やけ対策ドッグフードおすすめ5選
ここからは、いぬまめ編集部が涙やけ対策の観点で注目したいドッグフード5つを紹介します。いずれも涙やけに関わりやすい成分を避け、良質な原料を使ったフードです。
1. モグワン
チキンとサーモンを50%以上使用したグレインフリーフード。ヒューマングレードの原料を使用し、合成着色料・香料は不使用です。サーモンオイルによるオメガ3脂肪酸も含まれており、被毛や目元のコンディションを整えたい小型犬に幅広く選ばれています。
2. カナガン チキン
放し飼いチキンを主原料にしたグレインフリーフード。良質な動物性たんぱく質が豊富で、消化に配慮した設計です。嗜好性も高く、フードの食いつきが心配な犬にも試しやすいフードです。
3. アカナ
原材料の大部分を肉類で占める高たんぱく設計。新鮮な肉や魚をふんだんに使い、人工添加物を避けた配合です。穀物の代わりに低GIの野菜や果物を使用しており、体への負担に配慮されています。
4. ファインペッツ
高い消化吸収率を特徴とするフード。アレルギーに配慮した原料選びがされており、消化負担を抑えたい犬に向いています。お腹の調子が気になる犬の食事の見直しにも検討しやすい一品です。
5. ナチュロル
国産にこだわった無添加グレインフリーフード。生肉を多く使用し、合成保存料や着色料を使わない設計です。乳酸菌も配合されており、腸内環境への配慮も見られます。
| 商品名 | 主原料 | 穀物 | 添加物 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| モグワン | チキン・サーモン | グレインフリー | 無添加 | オメガ3配合・バランス型 |
| カナガン | 放し飼いチキン | グレインフリー | 無添加 | 高い嗜好性 |
| アカナ | 肉類中心 | グレインフリー | 無添加 | 超高たんぱく |
| ファインペッツ | 鹿肉・鶏肉 | 低アレルゲン | 無添加 | 高消化吸収率 |
| ナチュロル | 生肉(国産) | グレインフリー | 無添加 | 国産・乳酸菌配合 |
犬種別・涙やけが目立ちやすい犬の選び方
涙やけは犬種によって目立ちやすさや原因の傾向が異なります。ここでは代表的なタイプ別に、フード選びの視点を整理します。
マルプー・トイプードルなど白系小型犬
白っぽい被毛の犬は、わずかな涙やけでも色が目立ちやすいのが特徴です。グレインフリーで無添加のフードを基本に、被毛の健康維持をサポートするオメガ3脂肪酸が含まれたものを選びたいところです。マルプーに特化したフード選びはマルプーおすすめドッグフードの記事で詳しく解説しています。
マルチーズ・ビションフリーゼなど涙が多い犬種
もともと涙の量が多めの犬種は、消化吸収に優れたフードで体への負担を抑えることがポイントです。質の低い原料を避け、ヒューマングレードのフードを選ぶことで、目元のコンディションを整えるサポートになります。
短頭種(シーズー・パグなど)
顔の構造上、涙の排出がうまくいきにくい傾向があります。フードだけで解決しにくい場合もあるため、食事の見直しと並行して、こまめな目元の拭き取りケアを習慣にすることが大切です。
| 犬種タイプ | 涙やけの傾向 | フード選びの視点 |
|---|---|---|
| 白系小型犬 | 色が目立ちやすい | 無添加・オメガ3配合 |
| 涙が多い犬種 | 涙量が多め | 高消化吸収・ヒューマングレード |
| 短頭種 | 排出されにくい | 食事+日常ケアの併用 |
食事から涙やけをケアする3つの実践ポイント
フードを選んだあとは、日々の与え方も大切です。涙やけ対策として実践したい3つのポイントを紹介します。
1. フードは少しずつ切り替える
新しいフードに急に切り替えると、お腹を壊して逆効果になることがあります。最初は今までのフードに1〜2割混ぜ、7〜10日かけて徐々に新しいフードの割合を増やしていきましょう。
2. 水分をしっかり摂らせる
水分摂取が不足すると老廃物の排出が滞りやすくなります。新鮮な水をいつでも飲める環境を整え、必要に応じてウェットフードやふやかしを取り入れることも一つの方法です。
3. 変化を焦らず観察する
食事による変化は数日では現れません。最低でも1〜2か月は同じフードを続け、目元の様子を観察しましょう。涙やけは新しく生えてくる被毛から徐々に変わっていくため、長期的な視点が大切です。
注意
フードを変えても涙やけが続く、または涙の量が急に増えた場合は、鼻涙管の詰まりや眼のトラブルが隠れている可能性があります。自己判断で放置せず、動物病院で相談してください。フードはあくまで体質や健康維持をサポートするものです。
よくある質問
ドッグフードを変えれば涙やけは治りますか?
フードは涙やけの体質的な要因をサポートするものであり、必ず解決するわけではありません。涙やけの原因が鼻涙管の構造など食事以外にある場合は、フードを変えても変化が見られないことがあります。まずは原因を見極めることが大切です。
グレインフリーのフードは涙やけ対策に良いですか?
穀物アレルギーが涙の過剰分泌に関わっている場合は、グレインフリーのフードが選択肢になります。ただしすべての犬に必要というわけではないため、愛犬の体質に合わせて検討してください。
フードを変えてからどのくらいで変化が出ますか?
涙やけは新しく生えてくる被毛から徐々に変わるため、変化を感じるまでには1〜2か月ほどかかることが一般的です。焦らず長期的に観察することをおすすめします。
無添加フードなら必ず涙やけ対策になりますか?
無添加フードは体への負担を抑える点でメリットがありますが、それだけで涙やけが解決するとは限りません。たんぱく源の質やアレルギーの有無など、総合的にフードを選ぶことが重要です。
涙やけにはドライとウェットどちらが良いですか?
どちらが良いと一概には言えませんが、水分摂取が少ない犬にはウェットフードやドライをふやかして与える方法が水分補給に役立ちます。原料の質を優先しつつ、愛犬の好みや体調に合わせて選びましょう。
マルプーの涙やけが特に目立つのはなぜですか?
マルプーは白っぽい被毛の個体が多く、わずかな涙やけでも色のコントラストで目立ちやすいためです。被毛の健康維持をサポートする無添加・オメガ3配合のフードを基本に、日々の拭き取りケアを併用するとよいでしょう。
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まとめ|食事の見直しで目元のコンディションを整えよう
犬の涙やけは、フード選びを見直すことで体質や健康維持をサポートできる場合があります。着色料や質の低い原料を避け、良質なたんぱく質・グレインフリー・無添加・オメガ3脂肪酸といった条件を満たすフードを選ぶことがポイントです。ただし涙やけの原因は食事だけではないため、変化が見られない場合や涙の量が急に増えた場合は、動物病院での相談を優先してください。焦らず長期的な視点で、愛犬の目元のコンディションを整えていきましょう。
この記事のまとめ
・涙やけは涙に含まれるポルフィリンの酸化で起こり、食事が関わることもある
・着色料・肉副産物・グルテン・過剰な塩分は避けたい成分
・良質なたんぱく質・グレインフリー・無添加・オメガ3配合のフードが選びやすい
・フードの切り替えは7〜10日かけて少しずつ、変化は1〜2か月で観察
・変化がない場合や涙が急に増えた場合は動物病院で相談を
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