子猫のワクチン接種スケジュールと費用2026年版|初回・2回目・いつから打てる?

子猫を迎えて最初に気になるのが「ワクチンっていつから打てるの?」「費用はどれくらいかかる?」という疑問ではないでしょうか。生後まもない子猫は免疫が未熟で、外に出さない室内飼いでも感染リスクはゼロではありません。この記事では、子猫のワクチン接種スケジュール(初回・2回目・追加接種)の目安、種類別の内容、費用の相場、接種前後に気をつけたいポイントまで、2026年時点の情報をもとに整理しました。はじめて子猫を育てる方が、安心して動物病院に相談できる知識を身につけられる内容です。
子猫のワクチンはいつから打てる?接種開始の目安
子猫のワクチンは、母猫からもらった移行抗体(母子免疫)が減ってくる時期に合わせて始めます。生まれたばかりの子猫は母乳を通じて一定の免疫を受け継いでいますが、その効果は生後6〜12週頃にかけて徐々に薄れていきます。この移行抗体が残っている間はワクチンを打っても十分な反応が得られにくいため、タイミングが重要になります。
一般的な初回接種は生後6〜8週頃から
多くの動物病院では、初回ワクチンを生後6〜8週頃から案内しています。ただし子猫の健康状態や体重、母猫の抗体状況によって前後することがあります。保護猫や出自が不明な子猫の場合は、まず健康診断を受けたうえで獣医師と相談してスケジュールを組むのが安心です。
体重や体調が整ってから接種する
ワクチンは体に免疫反応を起こさせるものなので、下痢や食欲不振、脱水などがある状態では見送ることがあります。目安として体重500g〜1kg程度、元気で食欲があることが接種の条件になりやすいです。迎えたばかりでまだ環境に慣れていない場合も、数日様子を見てから受診するとよいでしょう。
補足・参考
接種開始時期や回数は、環境省や各動物病院・ワクチンメーカーの推奨に基づき獣医師が判断します。ここで紹介するスケジュールはあくまで一般的な目安であり、最終的なプランは必ずかかりつけの獣医師と相談してください。
子猫のワクチン接種スケジュール|初回・2回目・3回目の目安
子猫のワクチンは1回で終わりではなく、複数回に分けて接種するのが基本です。移行抗体が消えるタイミングが子猫によって異なるため、時期をずらして複数回打つことで確実に免疫を獲得させる狙いがあります。
基本は2〜3回の接種で組み立てる
一般的なスケジュールは以下の通りです。子猫の状態や病院の方針によって回数や間隔は変わります。
| 接種回 | 時期の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 初回 | 生後6〜8週頃 | 3種混合ワクチンなど基礎接種 |
| 2回目 | 初回から3〜4週後(生後9〜12週頃) | 初回と同じワクチンで追加 |
| 3回目 | 生後14〜16週頃 | 移行抗体消失に備えた仕上げ接種 |
| 以降 | 1歳前後で追加、その後定期的に | 成猫の追加接種へ移行 |
3回目まで打つケースが増えている
近年は移行抗体の影響を確実にカバーするため、生後16週頃に3回目を打つプランを勧める病院も増えています。特に多頭飼いや保護施設出身の子猫は、感染リスクが高い環境にいたことを考慮して手厚めのスケジュールになることがあります。
1歳前後の追加接種で成猫のリズムへ
子猫期の接種が終わったあとも、1歳前後で1回追加接種を行い、以降は年1回または3年に1回など、猫のライフスタイルや抗体検査の結果に応じて継続します。生涯にわたる健康管理の一環として捉えておきましょう。
猫のワクチンの種類|3種・4種・5種の違い
猫のワクチンには含まれる感染症の数によっていくつかの種類があります。子猫にはまず基本の3種混合が選ばれることが多いですが、生活環境によって多価ワクチンを選ぶこともあります。
コアワクチンとノンコアワクチン
すべての猫に接種が推奨される「コアワクチン」と、生活環境に応じて選ぶ「ノンコアワクチン」があります。室内飼いでも外の空気や飼い主の衣服を介して病原体が持ち込まれる可能性があるため、コアワクチンは室内飼いでも基本とされています。
種類別に含まれる感染症を比較
| 種類 | 含まれる主な感染症 | 向いている猫 |
|---|---|---|
| 3種混合 | 猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症 | 完全室内飼いの一般的な子猫 |
| 4種混合 | 3種+猫白血病ウイルス感染症 | 外に出る可能性がある・多頭飼い |
| 5種混合 | 4種+猫クラミジア感染症 | 感染リスクが高い環境 |
室内飼いなら3種混合が基本
完全室内飼いで他の猫との接触がない場合は、3種混合が基本の選択肢になります。一方で、脱走の可能性がある、ベランダに出る、多頭飼いで新しい猫を迎える予定があるといった場合は、猫白血病ウイルスを含む4種以上を検討する価値があります。どの種類が適切かは飼育環境を獣医師に伝えて判断してもらいましょう。
編集部の一言
「室内飼いだからワクチンは不要」と考える方もいますが、玄関先や網戸越しでも病原体が入り込む可能性はあります。室内飼いでもコアワクチンは基本と考え、生活環境に合わせて種類を選ぶのが安心です。
子猫のワクチン費用の相場|2026年版

ワクチン費用は動物病院によって幅がありますが、ここでは一般的な相場の目安を紹介します。自由診療のため地域や病院ごとに差がある点はあらかじめ理解しておきましょう。
1回あたりの費用の目安
| ワクチンの種類 | 1回あたりの費用目安 |
|---|---|
| 3種混合 | 約3,000〜5,000円 |
| 4種混合 | 約4,000〜6,500円 |
| 5種混合 | 約5,000〜7,500円 |
| 初診料・診察料(別途) | 約1,000〜2,000円 |
子猫期にかかる総額の考え方
子猫期は2〜3回接種するため、3種混合を2回受ける場合でも診察料込みで総額で1万円前後〜1万5,000円程度を見込んでおくと安心です。3回接種や多価ワクテンを選ぶと、その分費用は増えます。迎え入れ初期は健康診断や検便、ノミ・寄生虫対策なども重なりやすいため、まとまった出費になりがちです。
ワクチンは基本的にペット保険の対象外
ワクチン接種は病気の治療ではなく健康管理にあたるため、多くのペット保険では補償の対象外です。予防関連の費用は自己負担が前提になると考えておきましょう。ただし、ワクチンで守れない病気やケガに備えるという意味で、保険加入自体は別途検討する価値があります。
注意
費用はあくまで目安です。同じ3種混合でもメーカーや病院で価格が異なります。事前に電話や公式サイトで料金を確認しておくと、当日慌てずに済みます。
ワクチンで備えられる主な感染症4つ
子猫のワクチンがカバーする代表的な感染症を知っておくと、なぜ接種が推奨されるのかが理解しやすくなります。
猫ウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスによる感染症で、くしゃみ・鼻水・発熱・結膜炎などがみられます。いわゆる「猫風邪」の代表的な原因のひとつで、子猫では重症化しやすい傾向があります。
猫カリシウイルス感染症
口内炎や舌の潰瘍、よだれ、発熱などを引き起こすウイルス感染症です。こちらも猫風邪の主要な原因で、鼻気管炎と同時に感染することもあります。
猫汎白血球減少症
パルボウイルスによる感染症で、激しい嘔吐・下痢・脱水を起こし、子猫では命に関わることもあります。感染力が非常に強く、環境中でも長く生存するため、コアワクチンとして重要視されています。
猫白血病ウイルス感染症
唾液や血液などを介して猫同士で感染し、免疫力の低下やさまざまな病気につながることがあります。外に出る猫や多頭飼いの環境では、4種以上のワクチンで備えることが検討されます。
状況別に見るワクチンプランの選び方
子猫の暮らし方によって、適したワクチンの種類やスケジュールは変わります。ここでは代表的なケース別に考え方を整理します。
完全室内飼いの1匹飼いの場合
他の猫との接触がなく脱走リスクも低いなら、3種混合を基本にスケジュールを組むのが一般的です。それでも玄関や窓を通じた病原体の侵入はあり得るため、接種を省略しないことが大切です。
多頭飼い・これから猫を増やす場合
すでに複数の猫がいる、あるいは新しく迎える予定がある場合は、感染が広がりやすい環境です。新入り猫は先住猫としばらく隔離し、健康状態とワクチン状況を確認してから合流させるのが安心です。猫白血病を含む多価ワクチンを検討する場面も増えます。
保護猫・出自不明の子猫の場合
過去のワクチン歴や母猫の状態が不明なことが多いため、まず健康診断と必要な検査を受けたうえでスケジュールを立てます。寄生虫やウイルス検査を先に行うことで、より安全に接種を進められます。
| 飼育環境 | おすすめの種類目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 完全室内・1匹 | 3種混合 | 基本のコアワクチンで組み立てる |
| 多頭飼い | 3〜4種混合 | 新入り猫は隔離してから合流 |
| 脱走・外出の可能性あり | 4〜5種混合 | 白血病など接触感染に備える |
| 保護猫・出自不明 | 検査後に判断 | 健康診断・検査を優先 |
ワクチン接種前後に気をつけたい5つのこと

ワクチンは体に負担がかかる場合もあるため、前後の過ごし方に少し気を配ると安心です。
1. 接種前は体調をよく観察する
受診前日から当日にかけて、食欲・便の状態・元気があるかをチェックします。下痢や嘔吐、明らかな元気のなさがある場合は、無理せず日程を調整しましょう。
2. 午前中の受診が安心
まれに接種後にアレルギー反応が起きることがあります。万一に備えて、病院が開いている午前中に接種しておくと、その後の様子を見ながら再受診しやすくなります。
3. 接種後は激しい運動や入浴を避ける
接種当日は体に負担をかけないよう、激しく遊ばせたりシャンプーしたりするのは控え、静かに休ませてあげましょう。翌日以降、元気があれば通常通りで問題ありません。
4. 接種後の様子を数時間は見守る
顔の腫れ、繰り返す嘔吐、ぐったりする、呼吸が苦しそうといった様子がみられたら、すぐに病院へ連絡します。多くの子猫は問題なく過ごせますが、注意点として覚えておきましょう。
5. 接種証明書を保管する
ワクチン接種の記録は、ペットホテルやトリミングサロン、動物病院で提示を求められることがあります。証明書やシールは大切に保管しておきましょう。
編集部の一言
実際に観察すると、接種当日の夜だけ少し元気がなく、翌朝にはいつも通りに戻る子が多い印象です。それでも様子がおかしいと感じたら、自己判断せず早めに病院へ相談することが何より大切です。
ワクチン以外に子猫期にしておきたい健康管理
ワクチンと合わせて、子猫期にはいくつかの健康管理をまとめて進めておくとスムーズです。
寄生虫の駆除と検便
子猫はお腹の中に回虫などの寄生虫を持っていることが少なくありません。ワクチンの受診時に検便を行い、必要に応じて駆虫を進めることが多いです。
ウイルス検査
猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスの検査は、特に保護猫や多頭飼いで重要です。感染状況を把握することで、他の猫との接し方やワクチンプランを決めやすくなります。
去勢・避妊手術のタイミング相談
ワクチン接種のスケジュールが落ち着いた頃、去勢・避妊手術のタイミングも獣医師と相談しておくと、その後の予定を立てやすくなります。生後6か月前後を目安に検討する家庭が多いです。
よくある質問
- 子猫のワクチンは何回打てばいいですか?
- 一般的には生後6〜8週から始めて、3〜4週間隔で2〜3回接種します。移行抗体が消えるタイミングに個体差があるため、複数回に分けることで確実に免疫を獲得させます。回数は子猫の状態や環境によって獣医師が判断します。
- 室内飼いでもワクチンは必要ですか?
- 完全室内飼いでも、玄関先や窓越し、飼い主の衣服などを通じて病原体が持ち込まれる可能性があります。そのため、すべての猫に推奨されるコアワクチン(3種混合)は室内飼いでも基本と考えられています。生活環境に応じて獣医師と相談してください。
- ワクチン費用はどれくらいかかりますか?
- 1回あたり3種混合で約3,000〜5,000円、多価ワクチンではそれ以上が目安です。子猫期は2〜3回接種するため、診察料込みで総額1万円前後〜1万5,000円程度を見込んでおくと安心です。費用は病院や地域で差があります。
- ワクチンはペット保険で補償されますか?
- ワクチン接種は病気の治療ではなく健康管理にあたるため、多くのペット保険では補償対象外です。予防関連の費用は自己負担が前提と考えておきましょう。一方で、病気やケガに備える目的で保険加入を検討する価値はあります。
- ワクチン接種後にお風呂に入れても大丈夫ですか?
- 接種当日は体に負担をかけないよう、シャンプーや激しい運動は控えるのが望ましいです。翌日以降、元気や食欲がいつも通りであれば通常の生活に戻して問題ありません。心配な場合は病院で確認しておきましょう。
- 3種と4種、どちらを選べばいいですか?
- 完全室内飼いで他の猫との接触がなければ3種混合が基本です。脱走の可能性がある、多頭飼い、外に出る機会があるといった場合は、猫白血病ウイルスを含む4種以上が検討されます。飼育環境を獣医師に伝えて判断してもらいましょう。
- ワクチンの間隔が空きすぎたらどうすればいいですか?
- 予定より間隔が空いてしまった場合は、自己判断せずまず病院に相談してください。状況によっては初回からやり直すこともあります。次回以降のスケジュールを立て直せば問題なく続けられるケースが多いです。
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まとめ|子猫のワクチンは獣医師と相談しながら計画的に
子猫のワクチンは、母子免疫が薄れる生後6〜8週頃から始め、複数回に分けて接種することで確実な免疫獲得を目指します。室内飼いでもコアワクチンは基本と考え、多頭飼いや脱走リスクがある場合は多価ワクチンも検討しましょう。費用は自由診療のため病院によって差があり、子猫期の総額として1万円前後〜を見込んでおくと安心です。
この記事のまとめ
・初回は生後6〜8週頃、以降3〜4週間隔で2〜3回接種するのが目安
・室内飼いでも3種混合は基本、環境に応じて4〜5種を検討
・子猫期の費用は診察料込みで総額1万円前後〜が目安
・ワクチンは多くのペット保険で補償対象外
・接種前後は体調観察を丁寧に、迷ったら早めに獣医師へ相談
ワクチンは愛猫の健康を長く守るための土台となる大切なケアです。この記事の内容を目安にしつつ、最終的なスケジュールや種類は必ずかかりつけの獣医師と相談しながら、無理のないペースで進めていきましょう。ねこまめ編集部は、はじめての子猫育てを安心して楽しめるよう応援しています。



