犬が下痢と嘔吐を同時にしている|原因・対処法・受診タイミングを解説【2026年】

愛犬が下痢をしていると思ったら、そのあと吐いてしまった。あるいは吐いた直後に軟便が出た。こうした「下痢と嘔吐が同時に起きている」状態は、飼い主さんにとって特に不安が大きい症状です。片方だけならしばらく様子を見ようと思えても、両方が重なると「これは急いだほうがいいのでは」と迷ってしまいます。
この記事では、いぬまめ編集部が犬の下痢と嘔吐が同時に起こる主な原因、家庭でできる対処、そしてすぐに動物病院へ向かうべき危険なサインを整理して解説します。小型犬は体力の消耗が早いため、判断のスピードが特に重要になります。落ち着いて状況を見極めるための材料としてお役立てください。
注意
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の指示ではありません。実際の判断は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。特に子犬・シニア犬・持病のある犬は、悪化が急速なため早めの受診をおすすめします。
下痢と嘔吐が同時に起こる意味|消化管全体のトラブルサイン
下痢は主に小腸・大腸のトラブル、嘔吐は主に胃・上部小腸のトラブルとして現れます。この二つが同時に出ているということは、消化管の広い範囲に炎症や刺激が及んでいる可能性を示します。
「どちらか片方」より注意度が上がる理由
単発の嘔吐だけであれば、空腹による胃液の逆流や早食いが原因ということも珍しくありません。単発の軟便も、おやつの与えすぎや水を飲みすぎたあとに起こることがあります。しかし両方が重なると、次の3点でリスクが高まります。
・水分の喪失経路が二重になり、脱水の進行が早い
・口からの水分・栄養補給が難しく、自力回復しづらい
・感染症・中毒・膵炎など、緊急性の高い疾患が背景にある可能性がある
小型犬ほど時間的猶予が短い
体重4kg前後のトイプードルやマルプーの場合、体液量そのものが少ないため、数回の下痢と嘔吐でも脱水が進みやすい傾向があります。中型犬・大型犬なら半日様子を見られる状況でも、小型犬では数時間で状態が変わることがあります。特に体重2kg以下の超小型犬や子犬は、低血糖のリスクも重なるため注意が必要です。
補足・参考
嘔吐と吐出(としゅつ)は異なります。嘔吐は前兆となる嗚咽やよだれの後に腹部の収縮を伴って吐き出すもの、吐出は食道までしか届いていない食べ物が反射的に戻るもので、前兆なくポロッと出るのが特徴です。獣医師に伝える際は、この違いを説明できると診断の助けになります。
犬が下痢と嘔吐を同時にする6つの主な原因
原因は一つに絞れないことも多いですが、動物病院で実際に多く見られるものを整理します。
1. 急性胃腸炎
もっとも頻度が高い原因です。食べ慣れないものを食べた、フードを急に変えた、冷えた、ストレスがかかったなど、きっかけはさまざまです。多くは軽度で、絶食と適切なケアで数日以内に落ち着くケースが多いとされますが、出血性の下痢を伴う場合は緊急性が上がります。
2. 誤食・異物の飲み込み
おもちゃの破片、拾い食いした異物、ビニール片などが消化管に詰まると、繰り返す嘔吐と下痢が同時に起こります。完全に閉塞している場合は水を飲んでもすぐ吐くのが特徴で、これは緊急手術が必要になり得る状態です。散歩コースや室内に落ちていた物を思い出してみてください。
3. 中毒性のあるものの摂取
チョコレート、キシリトール入り食品、ブドウ・レーズン、玉ねぎ類、ユリ科の植物、人間用の薬などは犬にとって危険です。摂取から数時間以内に嘔吐と下痢が始まり、その後けいれんやふらつきなど神経症状が出ることもあります。心当たりがある場合は様子を見ずに連絡してください。
4. 感染症(ウイルス・細菌・寄生虫)
パルボウイルス、コロナウイルス、ジアルジア、コクシジウム、回虫などが原因になります。特にワクチン未接種の子犬で激しい下痢と嘔吐が続く場合、パルボウイルス感染症は命に関わるため、すぐに動物病院へ連絡し「感染症の可能性がある」と伝えたうえで受診してください。他の犬への感染を避ける配慮が必要です。
5. 膵炎
高脂肪の食事や人の食べ物を食べたあとに起こりやすく、激しい嘔吐と下痢に加えて、腹痛のため「祈りのポーズ」(前足を伸ばしてお尻を上げる姿勢)を取ることがあります。ミニチュア・シュナウザーやトイプードルなど、比較的発症報告の多い犬種もあります。入院管理が必要になることが多い疾患です。
6. 内臓疾患・全身性の病気
腎臓病、肝臓病、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、子宮蓄膿症などでも、下痢と嘔吐が同時に見られます。これらは慢性的に続いたり、繰り返したりするのが特徴です。避妊手術をしていないメス犬で、発情後に元気消失・多飲多尿・嘔吐が見られる場合は子宮蓄膿症を念頭に急いで受診してください。
| 原因 | 典型的な経過 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 急性胃腸炎 | 1〜3日で落ち着くことが多い | 中 |
| 誤食・異物閉塞 | 繰り返す嘔吐、水も吐く | 高 |
| 中毒 | 数時間以内に急変することあり | 最高 |
| 感染症 | 子犬で重症化しやすい | 高 |
| 膵炎 | 激しい腹痛を伴う | 高 |
| 内臓疾患 | 繰り返す・慢性化する | 中〜高 |
すぐに受診すべき8つの危険サイン
次のいずれかに当てはまる場合、様子見はせず動物病院へ連絡してください。夜間・休日であれば救急対応の病院を探します。
1. 血が混じっている
便に鮮血が混じる、イチゴジャムのような便が出る、吐物にコーヒーかすのような黒い粒が混じる。いずれも消化管からの出血を示すサインです。
2. 水を飲んでもすぐ吐く
少量の水すら受け付けない状態は、消化管の閉塞や重度の炎症が疑われます。この状態では自宅での水分補給が不可能なため、点滴が必要になります。
3. ぐったりして立てない・呼びかけに反応が鈍い
元気がないというレベルを超えて、横になったまま起き上がろうとしない場合は循環動態が悪化している可能性があります。
4. 歯茎が白い・青白い
健康な犬の歯茎はピンク色です。指で押して白くなった部分が2秒以内にピンクに戻らない場合、脱水やショックの兆候と考えられます。
5. 嘔吐が1日に何度も繰り返される
目安として、半日で3回以上の嘔吐、あるいは吐こうとするのに何も出ない(空嘔吐)が続く場合は受診が必要です。空嘔吐は胃拡張・胃捻転のサインでもあります。
6. お腹を触ると痛がる・触らせない
腹部の張り、抱き上げたときの悲鳴、祈りのポーズは腹痛の表れです。膵炎や腸閉塞の可能性があります。
7. 誤食・中毒物の心当たりがある
症状の軽重にかかわらず、危険物を口にした可能性がある時点で連絡してください。何をどれだけ、いつ食べたかを伝えられると対応がスムーズです。
8. 子犬・シニア犬・持病のある犬
生後6ヶ月未満、10歳以上、心臓病や腎臓病などの持病がある犬は、健康な成犬より悪化が早い傾向があります。判断に迷ったら早めに相談するのが安全です。
注意
人間用の下痢止めや吐き気止めを自己判断で与えないでください。犬に有害な成分が含まれていることがあり、また原因によっては下痢を止めることで毒素や病原体の排出を妨げてしまう場合があります。
症状の緊急度を見分ける3段階チェック

受診タイミングの目安を段階別に整理します。
| 段階 | 犬の様子 | とるべき行動 |
|---|---|---|
| レベル1 経過観察可 |
下痢・嘔吐が各1〜2回 元気・食欲あり 水は飲める |
12時間程度の絶食と少量の水分補給。翌日改善しなければ受診 |
| レベル2 当日中に受診 |
下痢・嘔吐を繰り返す 元気がやや低下 食欲なし |
その日のうちに動物病院へ連絡し受診 |
| レベル3 すぐ受診 |
血便・血の混じった吐物 ぐったり・歯茎が白い 水も吐く・けいれん |
夜間でも救急対応病院へ。時間を空けない |
レベル1でも記録は取っておく
経過観察できる状態でも、時刻・回数・便や吐物の色と形状はメモしておくと後の診察で役立ちます。スマートフォンで写真を撮っておくのがもっとも確実です。
「元気」の判断は普段との比較で
愛犬が元気かどうかは、いつもの行動と比べて判断します。名前を呼んだときの反応、おやつへの興味、しっぽの動き、歩き方。これらが普段の7割を下回っていると感じたら、レベル2に近いと考えてよいでしょう。
自宅でできる5つの応急対応
受診までの間、あるいは軽症で経過観察する場合の対応です。
1. 12時間程度の絶食(成犬の場合)
消化管を休ませることが基本です。ただし子犬・超小型犬・シニア犬は低血糖のリスクがあるため長時間の絶食は避け、獣医師に相談してください。成犬でも24時間を超える絶食は自己判断で行わないほうが安全です。
2. 水は少量ずつ何度も
一気に飲ませると胃が刺激されて再び吐いてしまいます。スプーン1杯程度を15〜30分おきに与え、吐かないことを確認しながら量を増やしていきます。氷をなめさせる方法も、冷えすぎに注意すれば選択肢になります。
3. 体を温める
下痢と嘔吐で体力を消耗すると体温が下がりやすくなります。タオルやブランケットで包み、静かな場所で休ませてください。ただし発熱している場合は温めすぎないよう注意します。
4. 症状の記録を残す
診察時に役立つ情報を整理しておきます。
・いつから始まったか(初回の時刻)
・下痢と嘔吐それぞれの回数
・便の色・形状・血の有無
・吐物の内容(未消化のフード・胃液・泡・異物)
・直近24〜48時間に食べたもの、拾い食いの可能性
・服用中の薬・サプリメント
5. 便と吐物のサンプルを持参する
可能であれば、便はビニール袋やラップに包んで持参します。寄生虫検査や細菌検査が必要になった際、その場で調べられるためスムーズです。吐物は写真でも構いません。
編集部の一言
病院に着いてから「何回吐きましたか」と聞かれて答えられず困った、という声をよく聞きます。スマートフォンのメモに時刻と回数を打ち込むだけでも診察の質が変わります。慌ただしい状況ですが、一行のメモが役立ちます。
年齢・状況別の対応の違い
同じ症状でも、犬の年齢や背景によって取るべき行動が変わります。
子犬(生後6ヶ月未満)
もっとも慎重な対応が必要です。体力の予備が少なく、脱水と低血糖が急速に進みます。ワクチン接種が完了していない場合はパルボウイルス感染症のリスクもあります。下痢と嘔吐が同時に出た時点で、当日中に受診することを基本としてください。長時間の絶食は行いません。
成犬(1〜7歳・健康)
比較的体力があるため、症状が軽度で元気があれば半日程度の経過観察が可能です。ただし前述の危険サインが一つでもあれば例外なく受診します。
シニア犬(8歳以上)
腎臓や心臓の機能が落ちている場合、脱水が全身に影響します。また下痢と嘔吐の裏に慢性疾患が隠れていることも少なくありません。シニア犬では「軽症だから様子見」ではなく「軽症のうちに受診」という考え方が安全です。
持病のある犬
心臓病、腎臓病、糖尿病、内分泌疾患などで継続的なケアが必要な犬は、脱水や食事の中断が持病に影響します。かかりつけ医に電話で状況を伝え、指示を仰いでください。
| 区分 | 経過観察の可否 | 絶食 | 受診の目安 |
|---|---|---|---|
| 子犬(〜6ヶ月) | 不可 | 行わない | 当日中 |
| 成犬(1〜7歳) | 軽症なら可 | 12時間程度 | 翌日改善なしで受診 |
| シニア犬(8歳〜) | 慎重に | 短時間のみ | 当日中が望ましい |
| 持病あり | 不可 | 医師指示に従う | まず電話相談 |
動物病院で行われる主な検査4種
受診時にどんな検査が行われるかを知っておくと、心の準備ができます。
1. 身体検査・触診
体温、心拍、脱水の程度、腹部の痛みや異物の有無を確認します。歯茎の色や皮膚のツルゴール(つまんだ皮膚の戻り具合)で脱水の程度を評価します。
2. 血液検査
脱水の程度、炎症の有無、肝臓・腎臓・膵臓の状態を確認します。膵炎を疑う場合は膵特異的リパーゼの検査が行われることがあります。
3. 画像検査(レントゲン・超音波)
異物の有無、腸の状態、腹水の有無を確認します。金属やプラスチックの一部はレントゲンで映りますが、ビニールや布はうつりにくいため超音波検査が併用されます。
4. 糞便検査
寄生虫の卵、原虫、細菌のバランスを顕微鏡で確認します。持参した便がここで役立ちます。感染症が疑われる場合はウイルス検査キットが使われることもあります。
補足・参考
検査費用は病院や地域、必要な項目数によって幅があります。事前におおよその見積もりを確認したい場合は、受付時に「今日はどのくらいの検査が想定されますか」と聞いておくと安心です。
回復期に気をつけたい4つのポイント

症状が落ち着いてきても、すぐ元の生活に戻すと再発することがあります。
1. 食事は少量から段階的に
いきなり通常量を与えず、普段の3分の1程度を1日3〜4回に分けて与えます。問題がなければ2〜3日かけて通常量に戻していきます。
2. 消化にやさしいものを選ぶ
回復期は脂質が控えめで消化しやすい食事が向いています。獣医師から消化器サポート用の療法食を処方された場合は、指示された期間しっかり続けてください。自己判断で早く通常食に戻すと再発することがあります。
3. おやつ・人の食べ物は一旦停止
回復期にご褒美をあげたくなりますが、消化管が敏感になっている時期です。少なくとも症状が完全に落ち着いて3日程度は控えるのが無難です。
4. 便の状態を毎回チェック
便の形状が「拾い上げても形が崩れない程度」に戻るまで観察を続けます。軟便が1週間以上続く場合は再度相談してください。
| 経過 | 食事量の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 症状が止まって12時間後 | 通常の1/4程度 | 消化にやさしい食事を少量 |
| 1日目 | 通常の1/3程度 | 3〜4回に分けて |
| 2日目 | 通常の1/2〜2/3 | 便の状態を確認しながら |
| 3日目以降 | 通常量へ | 問題なければ普段の食事に戻す |
再発を防ぐために日常で意識したい5つの習慣
下痢と嘔吐を繰り返す犬では、生活環境の見直しが健康維持をサポートします。
1. フードの切り替えは1週間かけて
新しいフードに変えるときは、旧フードに新フードを1割ずつ混ぜ、7〜10日かけて置き換えます。急な変更は胃腸に負担をかけます。
2. 拾い食い対策を徹底する
散歩中の拾い食いは誤食の大きな原因です。「離せ」「ちょうだい」のトレーニングを日頃から行い、必要に応じて口輪の活用も検討します。室内では小さな部品やビニール袋を犬の届く場所に置かないようにします。
3. 食事の回数と量を安定させる
空腹時間が長すぎると胃液を吐きやすくなります。1日2回が一般的ですが、胃液嘔吐が多い犬では1日3回に分けることで負担が軽くなる場合があります。
4. ストレスと環境変化に配慮する
引っ越し、留守番時間の増加、家族構成の変化などは腸の状態に影響します。変化がある時期は食事内容を変えない、休息できる場所を確保するといった配慮が役立ちます。
5. 定期的な健康診断と予防
ワクチン接種、寄生虫の駆虫、年1〜2回の健康診断は、感染症や内臓疾患の早期発見につながります。シニア期に入ったら血液検査の頻度を上げることも検討してください。
編集部の一言
お腹が弱い犬では、日々の食事内容を見直すことでコンディションを整えやすくなることがあります。原材料がシンプルで脂質が控えめなフードや、腸内環境に配慮した設計のものを、獣医師と相談しながら選ぶとよいでしょう。
よくある質問
- 下痢と嘔吐が1回ずつだけなら様子を見ても大丈夫ですか?
- 元気と食欲があり、水を飲んでも吐かず、便に血が混じっていなければ、12時間程度の経過観察が可能な場合が多いです。ただし子犬・シニア犬・持病のある犬は例外で、早めの受診をおすすめします。観察する場合も、症状の時刻と回数を記録しておいてください。
- 人間用の整腸剤やビオフェルミンを与えてもいいですか?
- 自己判断での投与はおすすめしません。犬に不向きな成分が含まれている製品があり、また原因によっては症状を長引かせる可能性もあります。整腸剤を使いたい場合は、動物病院で犬用のものを処方してもらうか、事前に獣医師へ確認してください。
- 吐いたものが黄色い泡状でした。これは何ですか?
- 黄色い液体は胆汁が混じったもので、胃が空の状態が長く続いたときに見られることがあります。空腹時間が長い早朝に多いパターンですが、下痢を伴っている場合は消化管の炎症が背景にある可能性もあります。繰り返すようなら受診してください。
- 夜中に症状が出た場合、朝まで待ってもいいですか?
- 元気があり水も飲めていれば朝一番の受診でよい場合もありますが、血便・血の混じった吐物・ぐったりして動かない・水も吐く・けいれんのいずれかがあれば、夜間救急を受診してください。判断に迷う場合は、夜間対応の動物病院に電話で状況を伝えて相談するのが確実です。
- 絶食は何時間まで大丈夫ですか?
- 健康な成犬で12時間程度が一つの目安です。24時間を超える絶食を自己判断で行うのは避けてください。子犬・超小型犬・シニア犬は低血糖のリスクがあるため、長時間の絶食は行わず獣医師の指示に従います。絶食中も水分補給は続けます。
- 同じ症状を何度も繰り返します。原因は何が考えられますか?
- 食物アレルギーや食物不耐性、慢性腸症、寄生虫の再感染、内分泌疾患などが背景にあることがあります。繰り返す場合は単発の対処ではなく、血液検査や画像検査を含めた原因の特定が必要です。症状が出た日付と内容を記録して受診すると、診断の手がかりになります。
- 病院に行くとき、便は持っていったほうがいいですか?
- はい、可能であれば持参してください。採取後6時間以内が望ましく、乾燥しないようビニール袋やラップに包み、常温か保冷剤を入れて運びます。寄生虫検査や細菌検査がその場で行えるため、診断がスムーズになります。難しい場合は写真だけでも役立ちます。
まとめ|下痢と嘔吐が重なったら「時間」を意識して判断する
犬の下痢と嘔吐が同時に起こったとき、もっとも大切なのは危険サインの有無を落ち着いて確認することです。血の有無、水が飲めるか、歯茎の色、元気の度合い。この4点を見るだけで、緊急度の判断は大きく変わります。
特に小型犬や子犬、シニア犬は体力の余裕が少なく、判断を遅らせるほど回復に時間がかかります。迷ったときは「様子を見る」ではなく「電話で相談する」を選ぶことが、結果的に愛犬の負担を軽くします。
この記事のまとめ
・下痢と嘔吐の同時発生は消化管の広い範囲にトラブルがあるサイン。片方だけより注意度が高い
・主な原因は急性胃腸炎・誤食・中毒・感染症・膵炎・内臓疾患の6つ
・血便・血の混じった吐物・水も吐く・ぐったり・歯茎が白いのいずれかがあれば時間を空けず受診
・子犬とシニア犬、持病のある犬は経過観察せず当日中の受診が基本
・自宅では成犬なら12時間程度の絶食、水は少量ずつ何度も。人用の薬は与えない
・症状の時刻・回数・便や吐物の写真を記録しておくと診察がスムーズ
・回復期は通常の3分の1量から段階的に戻し、おやつは3日程度控える
愛犬の異変に気づいたときの不安は、飼い主さんにしか分からないものです。この記事が、その瞬間に落ち着いて動くための一助になれば幸いです。いぬまめ編集部は、これからも飼い主さんの判断を支える情報をお届けしていきます。



