パグの寿命は何年?平均寿命と長生きさせる7つのコツ【2026年】

愛嬌のあるしわしわの顔と、ぶひぶひという独特の呼吸音。パグと暮らしていると、その表情ひとつひとつに癒やされる毎日だと思います。同時に「短頭種だから寿命が短いのでは」「いびきや呼吸の荒さが心配」といった不安を抱えている飼い主さんも少なくありません。
この記事では、パグの平均寿命の目安、寿命に影響しやすい体質的な特徴、かかりやすい病気、そして日々の暮らしでできる長生きのための7つのコツを整理してお伝えします。年齢別の体調チェックポイントや、シニア期に入ってからのケアについても具体的に解説しますので、これからパグを迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も参考にしてください。
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パグの平均寿命は何年?基本データ3つの視点
まずは「パグはどのくらい生きるのか」という基本的な数字から見ていきましょう。犬の寿命は個体差が大きく、飼育環境や遺伝的な要素にも左右されますが、おおまかな目安を知っておくことは日々のケアを考えるうえで役立ちます。
1. パグの平均寿命は12〜15年程度が目安
一般的にパグの平均寿命は12〜15年程度とされています。小型犬全体の平均と比べると、大きく劣るわけではありません。ただし後述する短頭種特有の呼吸器の負担や肥満のしやすさによって、個体差が生じやすい犬種でもあります。
実際に、適切な体重管理と室温管理ができている家庭では15年前後まで元気に過ごすパグも珍しくありません。一方で、肥満や熱中症などのトラブルが重なると、その分だけ体への負担が積み重なっていきます。
2. 犬全体・小型犬との比較
犬の寿命は体格が小さいほど長い傾向があります。パグは体重6〜9kg程度の小型犬に分類され、寿命の面では小型犬の一般的なレンジに入ります。
| 分類 | 代表的な犬種 | 平均寿命の目安 |
|---|---|---|
| 超小型犬 | チワワ・トイプードル | 13〜16年程度 |
| 小型犬 | パグ・柴犬・ミニチュアダックス | 12〜15年程度 |
| 中型犬 | ボーダーコリー・ビーグル | 11〜14年程度 |
| 大型犬 | ゴールデンレトリバー | 10〜12年程度 |
| 超大型犬 | グレートデーン | 7〜10年程度 |
この表からわかるとおり、パグが特別に短命な犬種というわけではありません。ただしパグには「呼吸のしづらさ」「暑さへの弱さ」「太りやすさ」という三重のリスク要因があり、そこに気を配れるかどうかで寿命の幅が大きく変わってきます。
3. 人間の年齢に換算するとどうなるか
小型犬の場合、生後1年で人間の約17歳、その後は1年で約4歳ずつ年をとると考えるのが一般的な換算方法です。パグもこの計算式が当てはまります。
| パグの年齢 | 人間換算の目安 | ライフステージ |
|---|---|---|
| 6か月 | 約9歳 | 成長期(パピー) |
| 1歳 | 約17歳 | 成犬になり始め |
| 3歳 | 約25歳 | 成犬期 |
| 5歳 | 約33歳 | 成犬期 |
| 7歳 | 約41歳 | シニア期入口 |
| 10歳 | 約53歳 | シニア期 |
| 13歳 | 約65歳 | ハイシニア期 |
| 15歳 | 約73歳 | ハイシニア期 |
編集部の一言
パグは7歳前後からシニア期に入ると考えて、この時期に食事内容と健康診断の頻度を見直すのがおすすめです。見た目が若々しくても、体の内側では変化が始まっています。
パグの寿命に影響する4つの体質的な特徴
パグの寿命を考えるうえで避けて通れないのが、この犬種ならではの身体的な特徴です。愛らしい外見の裏には、健康管理で意識すべきポイントが隠れています。
1. 短頭種特有の呼吸のしづらさ
パグはブルドッグやフレンチブルドッグと同じ「短頭種」に分類されます。鼻から喉にかけての気道が短く狭いため、他の犬種と比べて空気の通り道に負担がかかりやすい構造をしています。
いびきをかく、興奮すると呼吸が荒くなる、少し歩いただけでゼーゼーする。こうした様子は「パグらしさ」として受け止められがちですが、程度によっては体への負担が蓄積している可能性があります。呼吸が苦しい状態が続くと、体温調節や心臓への負担にもつながります。
2. 体温調節が苦手で暑さに弱い
犬は汗腺がほとんどなく、パンティング(舌を出したハアハアという呼吸)で体温を下げています。ところがパグは気道が狭いためパンティングの効率が悪く、体温を下げる能力が他犬種より低いのです。
夏場の散歩や車中での留守番、暖房の効きすぎた室内など、人間が「少し暑いかな」と感じる程度でもパグにとっては危険な環境になり得ます。熱中症は命に関わるトラブルなので、季節を問わず室温管理には気を配りたいところです。
3. 太りやすい体質
パグは食欲旺盛で、与えれば与えるだけ食べてしまう子が多い犬種です。加えて筋肉量に対して骨格ががっしりしているため、体重が増えても見た目でわかりにくいという特徴もあります。
肥満は関節への負担、呼吸器への圧迫、心臓への負荷とあらゆる面でマイナスに働きます。パグの健康管理において、体重コントロールは最重要課題といっても過言ではありません。
4. 目が大きく突出している構造
パグの大きく丸い目は魅力のひとつですが、眼球が前に出ている分だけ外傷を受けやすい構造でもあります。草むらで遊んだあとに目をこすっている、涙が増えた、白っぽく濁って見えるといった変化には注意が必要です。
注意
舌や歯茎の色が紫っぽくなる、立てなくなる、ぐったりして反応が鈍いといった様子が見られたら、すぐに動物病院へ連絡してください。短頭種は呼吸トラブルの進行が早いことがあります。
パグがかかりやすい5つの病気とサイン
寿命を左右する要因のひとつが、犬種特有のかかりやすい病気です。早期に気づくためにも、代表的なものとそのサインを知っておきましょう。
1. 短頭種気道症候群
鼻の穴が狭い、軟口蓋が長い、気管が細いといった短頭種の構造的な特徴が複合して、呼吸がしづらくなる状態を指します。いびき、興奮時のゼーゼー音、少しの運動での息切れなどが典型的なサインです。
症状の程度は個体差が大きく、日常生活に支障がないレベルから、外科的な処置を検討するレベルまでさまざまです。気になる場合は動物病院で気道の状態を診てもらうと安心です。
2. 皮膚のトラブル(しわの間の炎症)
パグの顔のしわは湿気や汚れがたまりやすく、赤みやかゆみが出やすい部位です。放置すると細菌が繁殖して悪化することがあります。しわの間を指でこすったときに独特のにおいがする、犬が前足で顔をこするといった様子が見られたら、清潔なケアを見直すタイミングです。
3. 眼のトラブル
角膜の傷、色素沈着、乾燥性の結膜炎など、目に関する不調はパグで比較的よく見られます。目やにが増えた、まぶしそうに目を細める、涙が止まらないといった変化が続く場合は、早めに獣医師に相談してください。
4. 関節・脊椎のトラブル
パグは膝蓋骨脱臼(パテラ)や、脊椎の形態異常が見られることがある犬種です。歩き方がおかしい、後ろ足を引きずる、抱き上げたときに痛がるといったサインは見逃さないようにしましょう。肥満は関節への負担を増やすため、体重管理が予防的なケアにつながります。
5. 肥満に伴う二次的な不調
肥満そのものは病気ではありませんが、糖代謝や心血管系、関節への負担を通じてさまざまな不調の引き金になります。パグにとって適正体重の維持は最も基本的で最も重要な健康管理です。
| トラブル | 気づきやすいサイン | 日常でできる配慮 |
|---|---|---|
| 短頭種気道症候群 | いびき・運動時の息切れ | 興奮させすぎない・涼しい環境 |
| 皮膚のしわの炎症 | 赤み・におい・顔をこする | しわの間を優しく拭いて乾かす |
| 眼のトラブル | 目やに増加・目を細める | 草むらでの遊びに注意・定期チェック |
| 関節のトラブル | 歩き方の変化・段差を嫌がる | 体重管理・床の滑り止め |
| 肥満 | 肋骨が触れない・くびれ消失 | 給餌量の計量・おやつ制限 |
パグを長生きさせる7つのコツ

ここからは、日々の暮らしのなかで実践できる具体的なポイントを7つに整理してお伝えします。どれも特別なことではなく、意識すれば今日から始められる内容です。
1. 適正体重を毎月チェックする
パグの健康管理でまず取り組みたいのが体重管理です。月に1度は体重を測り、記録をつけましょう。体重計に乗ってくれない場合は、飼い主さんが抱っこして測り、その後ご自身の体重を引く方法で構いません。
数字だけでなく、体を触って確認するボディコンディションスコア(BCS)も併用すると精度が上がります。理想は、軽く触れたときに肋骨の凹凸がわかり、上から見たときにゆるやかなくびれがある状態です。
| BCS | 状態 | 触ったときの感覚 |
|---|---|---|
| 1〜2 | 痩せすぎ | 肋骨が浮き出て見える |
| 3 | 理想的 | 薄い脂肪の下に肋骨を感じる |
| 4 | やや肥満 | 強めに押さないと肋骨がわからない |
| 5 | 肥満 | 肋骨を触れない・くびれがない |
2. 食事量を「目分量」から「計量」に切り替える
ドッグフードの給餌量を目分量で与えていると、知らないうちに過剰になっているケースが多くあります。計量カップやキッチンスケールを使い、パッケージ記載の量を基準に、体重の推移を見ながら微調整していきましょう。
おやつを与える場合は、その分だけ主食を減らすのが原則です。1日の総摂取カロリーのうち、おやつは10%以内に収めるのが一般的な考え方とされています。パグに合うフード選びについてはパグにおすすめのドッグフードで詳しく解説しています。
3. 室温と湿度を一年中管理する
短頭種であるパグにとって、環境温度は命に関わる要素です。夏場はもちろん、春や秋の日中でも車内や日当たりのよい部屋は高温になります。留守番中もエアコンをつけたままにする、直射日光の当たらない場所に犬用のスペースを作るといった配慮が必要です。
目安として室温25〜26度前後、湿度50〜60%程度を保つと、パグにとって過ごしやすい環境になります。夏場に外出する際は、地面の温度が下がる早朝や日没後を選びましょう。
4. 散歩は「短く・こまめに」を基本にする
パグは激しい運動には向きませんが、まったく動かさないと筋肉量が落ちて肥満につながります。1回15〜20分程度の散歩を1日2回、というペースが現実的です。
散歩中に呼吸が荒くなってきたら立ち止まって休ませ、無理に距離を伸ばさないことが大切です。首輪よりハーネスのほうが気道への圧迫が少ないため、パグにはハーネスをおすすめします。
5. 顔のしわを毎日ケアする
パグの顔のしわは1日1回、柔らかい布やペット用のウェットシートで優しく拭き、そのあとしっかり乾かします。濡れたままにするとかえって湿気がこもるので、乾いた布で押さえるように水分を取ってください。
しっぽの付け根の巻いた部分や、耳の内側も同様に汚れがたまりやすい部位です。スキンシップのついでに毎日チェックする習慣をつけましょう。
6. 歯磨きを習慣化する
パグは口のなかが狭く、歯が密集して生えている傾向があります。歯垢がたまりやすく、歯周トラブルが起きやすい環境です。歯周の炎症は全身の健康にも影響することが指摘されているため、毎日の歯磨きは長生きのための重要な習慣といえます。
いきなりブラシを口に入れるのではなく、指で口元を触る→ガーゼで歯をなでる→歯ブラシ、と段階を踏んで慣らしていくのがコツです。
7. 定期健診の頻度をライフステージで変える
健康診断は「症状が出てから」ではなく、元気なうちに受けることに意味があります。パグの場合、成犬期は年1回、7歳を過ぎたら年2回のペースを目安にしましょう。
| 年齢 | 健診頻度の目安 | 特に見ておきたい項目 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | ワクチン時+成長チェック | 体重推移・関節・呼吸音 |
| 2〜6歳 | 年1回 | 体重・血液検査・歯の状態 |
| 7〜10歳 | 年2回 | 血液検査・心臓・眼・関節 |
| 11歳〜 | 年2〜3回 | 上記に加え腎機能・活動量の変化 |
補足・参考
健診の費用や急な通院に備えるなら、ペット保険の検討も選択肢のひとつです。短頭種は加入条件に特約がつくケースもあるため、条件を比較しておくと安心です。詳しくは犬のペット保険の選び方をご覧ください。
年齢別に見るパグのケアポイント(パピー/成犬/シニア)
同じパグでも、年齢によって気をつけるべきポイントは変わります。ライフステージごとに整理してみましょう。
パピー期(0〜1歳)|体格と食習慣の土台づくり
成長期は骨格と筋肉をつくる大切な時期です。総合栄養食のパピー用フードを、パッケージ記載の量を基準に1日3〜4回に分けて与えます。
この時期に「欲しがるだけ与える」習慣がつくと、成犬になってからの体重管理が難しくなります。おねだりに応じすぎないルールを、家族全員で共有しておきましょう。また、顔のしわを触られること、歯を磨かれることに慣らすのもこの時期が最適です。
成犬期(2〜6歳)|体重維持と生活習慣の定着
体が完成し、活動量も安定する時期です。この時期の体重を「その子の基準値」として記録しておくと、後々の変化に気づきやすくなります。
フードは成犬用の総合栄養食に切り替え、1日2回に分けて与えるのが一般的です。運動量が変わったとき、去勢・避妊手術を受けたときは代謝が変化するので、給餌量の見直しが必要になります。
シニア期(7〜10歳)|変化のサインを見逃さない
見た目には元気でも、内臓機能や代謝は少しずつ変化していきます。散歩を嫌がるようになった、寝ている時間が増えた、階段を上がらなくなったといった小さな変化が、体調の変化を示していることがあります。
フードはシニア向けの設計に切り替えることを検討し、消化のしやすさやカロリー設計をチェックしましょう。関節をサポートする成分が配合されたものも選択肢になります。
ハイシニア期(11歳〜)|生活環境の調整が中心に
足腰が弱ってくると、フローリングでの滑りが大きな負担になります。滑り止めマットの設置、段差へのスロープ、寝床のクッション性の見直しなど、環境面での配慮が中心になります。
食欲が落ちてきた場合は、フードをぬるま湯でふやかす、少量を回数多く与えるといった工夫が有効です。急に食べなくなった場合は自己判断せず、獣医師に相談してください。
| ライフステージ | 食事の考え方 | 運動の目安 | 優先ケア |
|---|---|---|---|
| パピー(0〜1歳) | 成長期用・1日3〜4回 | 短時間の遊び中心 | 社会化・ケアへの慣らし |
| 成犬(2〜6歳) | 成犬用・1日2回 | 15〜20分×2回 | 体重維持・歯磨き習慣 |
| シニア(7〜10歳) | シニア用への切替検討 | 無理のない範囲で継続 | 健診頻度アップ |
| ハイシニア(11歳〜) | 食べやすさ重視 | 短時間・回数を分ける | 住環境の見直し |
パグの食事管理で意識したい5つのポイント
寿命に直結する要素として、日々の食事は大きな比重を占めます。パグならではの視点で押さえておきたいポイントを整理します。
1. 総合栄養食を主食にする
ドッグフードには「総合栄養食」「間食」「療法食」などの区分があります。日常の主食として与えるべきは総合栄養食です。パッケージにこの表記があるかを必ず確認してください。
総合栄養食は、それと水だけで必要な栄養素が満たされるように設計されています。手作りごはんをメインにする場合は栄養バランスの計算が難しいため、獣医師や専門家に相談しながら進めるのが安心です。
2. カロリー密度をチェックする
同じ量を与えても、フードによって摂取カロリーは変わります。太りやすいパグの場合、100gあたりのカロリー(代謝エネルギー)がやや控えめな設計のものを選ぶと、満足感を保ちながら体重管理がしやすくなります。
パッケージやメーカー公式サイトに記載されているので、フードを比較するときは必ず確認しましょう。
3. 粒の形状と大きさに配慮する
パグは口が短く、口先で粒をつまむのが得意ではありません。丸くて厚みのある粒より、平たくて小さめの粒のほうが食べやすい傾向があります。
食べこぼしが多い、口からポロポロ落とすといった様子が見られたら、粒の形状が合っていない可能性があります。フードを変える際は、少量パックで試してから本格導入するのがおすすめです。
4. 早食い対策をする
パグは食欲旺盛で早食いになりやすく、空気を一緒に飲み込んでしまうことがあります。短頭種はもともと空気を飲み込みやすい構造のため、早食い防止機能のある食器を使う、フードを平らな面に広げて与えるといった工夫が役立ちます。
5. おやつのルールを家族で共有する
パグの太りやすさの多くは、おやつの与えすぎに起因します。「誰が」「1日何個まで」を家族で決めて共有しておくことで、知らないうちの過剰摂取を防げます。
おやつをコミュニケーションの手段にしたい場合は、主食のフードを数粒取り分けてご褒美にする方法もあります。これならカロリーオーバーの心配がありません。
| チェック項目 | 確認するポイント | パグでの重要度 |
|---|---|---|
| 総合栄養食表記 | パッケージに明記があるか | ★★★ |
| カロリー密度 | 100gあたりの代謝エネルギー | ★★★ |
| 粒の形状 | 平たく小さめか | ★★★ |
| タンパク質量 | 年齢に合った配合か | ★★☆ |
| 関節サポート成分 | シニア期以降で確認 | ★★☆ |
| 原材料の明記 | 主原料が具体的に書かれているか | ★★☆ |
短命につながりやすい3つのNG習慣
良かれと思ってやっていることが、実はパグの負担になっているケースがあります。ここでは特に気をつけたい習慣を3つ挙げます。
1. 「もっと欲しい」に応え続ける
パグはおねだり上手です。食後にじっと見つめられると、つい追加で何かあげたくなってしまいます。しかしこの積み重ねが、確実に体重増加につながります。
おねだりへの対応を変えるだけで体重が落ち着いたというケースは少なくありません。食欲がある=健康というわけではないので、量は飼い主さんがコントロールする意識を持ちましょう。
2. 夏場の日中に長時間散歩する
アスファルトの照り返しは想像以上に高温です。人間の腰の高さと、犬の顔の高さでは体感温度が大きく異なります。夏場の日中散歩は熱中症のリスクが高く、パグにとっては特に危険です。
散歩前に手の甲で地面を5秒間触ってみて、熱いと感じたらその時間帯は避けるという判断基準が使えます。
3. いびきや呼吸音を「個性」で片付ける
パグのいびきは犬種特有のものとして受け止められがちですが、音が大きくなってきた、寝ているときに呼吸が止まるような様子がある、といった変化がある場合は、気道の状態が変わっている可能性があります。
「昔からこうだから」と判断せず、変化に気づいたら獣医師に相談してみてください。
注意
興奮させすぎることも呼吸への負担になります。来客時や散歩中の他犬との遭遇など、テンションが上がる場面では意識的にクールダウンの時間を作りましょう。
老犬期に確認したい健康チェックリスト6項目

7歳を過ぎたら、日常のなかで意識的に確認したいポイントがあります。毎日でなくても、週に1度チェックする習慣をつけるだけで変化に気づきやすくなります。
1. 体重の推移
急な増減はどちらも要注意です。とくに食欲があるのに痩せてきた、逆に食事量は変わらないのに増えてきたという場合は、体の内側で何かが起きているサインかもしれません。
2. 水を飲む量
飲水量が明らかに増えた、あるいは減ったという変化は見逃したくないポイントです。給水器の水量を毎日同じにしておくと、減り方の違いに気づきやすくなります。
3. 呼吸の様子
安静時の呼吸数を数えてみましょう。寝ているときやリラックスしているときに、胸の上下を1分間カウントします。普段の数値を知っておくと、変化に気づく手がかりになります。
4. 歩き方と立ち上がり
立ち上がるまでに時間がかかる、後ろ足がふらつく、段差を嫌がるといった様子は、関節や神経の状態を反映していることがあります。
5. 目と耳の状態
白っぽく濁ってきた、呼びかけへの反応が鈍くなったといった変化は、加齢に伴うものであることも多いですが、生活環境の調整が必要になるサインでもあります。
6. 排泄の様子
回数、量、色、においの変化は健康状態を映す鏡です。トイレシートを使っている場合は、色や量の変化を確認しやすくなります。
| チェック項目 | 確認の頻度 | 相談を検討する目安 |
|---|---|---|
| 体重 | 月1回 | 1か月で5%以上の増減 |
| 飲水量 | 週1回 | 明らかに増えた/減った |
| 呼吸 | 週1回 | 安静時に荒い・音が変わった |
| 歩き方 | 毎日の散歩時 | ふらつき・段差を嫌がる |
| 目・耳 | 週1回 | 濁り・目やに・反応の鈍化 |
| 排泄 | 毎日 | 回数・色・においの変化 |
編集部の一言
スマートフォンのメモアプリやカレンダーに、体重と気づいたことを記録しておくと診察時に役立ちます。「いつから、どんな変化が」を伝えられると獣医師の判断材料が増えるため、日々の記録は思っている以上に価値があります。
パグとの暮らしで押さえておきたい住環境の4つの工夫
食事や運動と並んで、住環境も寿命に影響する要素です。ちょっとした工夫で体への負担を減らせます。
1. 床の滑り止め対策
フローリングは犬の足腰に大きな負担をかけます。カーペットやジョイントマットを敷くだけで、関節へのダメージを軽減できます。とくにパグは体重の割に足が短いため、滑ったときの負担が大きくなりやすい体型です。
2. 段差の解消
ソファやベッドへの飛び乗り・飛び降りは、背骨や関節への衝撃が大きい動作です。スロープやステップを設置して、上下移動の負担を減らしましょう。
3. 温度計と湿度計の設置
犬が過ごすスペースの高さに温度計を置くと、実際の環境を正確に把握できます。人間が座っている高さと、床に近い高さでは温度が数度違うことがあります。
4. 静かに休める場所の確保
興奮しやすい環境は呼吸への負担につながります。人の出入りが少なく、直射日光が当たらない場所にクレートやベッドを置いて、落ち着ける空間を作ってあげてください。
パグの基本的な飼育方法や日常のお世話についてはパグの飼い方・健康管理でまとめていますので、あわせて参考にしてください。
よくある質問
- パグの寿命は本当に短いのですか?
- パグの平均寿命は12〜15年程度が目安で、小型犬全体と比べて極端に短いわけではありません。ただし短頭種特有の呼吸のしづらさ、暑さへの弱さ、太りやすさという特徴があるため、環境管理と体重管理ができているかどうかで個体差が大きくなりやすい犬種です。適切なケアを続けることで、健やかに年を重ねるパグはたくさんいます。
- パグが何歳からシニア犬になりますか?
- 一般的には7歳前後からシニア期に入ると考えられています。見た目や活動量に大きな変化がなくても、この時期から健康診断の頻度を年2回に増やし、フードもシニア向けの設計を検討するタイミングです。11歳を過ぎるとハイシニア期となり、住環境の調整が中心のケアに移っていきます。
- パグのいびきは放っておいて大丈夫ですか?
- パグは気道が狭い構造のため、いびきをかくこと自体は珍しくありません。ただし音が以前より大きくなった、寝ているときに呼吸が止まるような様子がある、日中も呼吸が荒いといった変化がある場合は、気道の状態が変わっている可能性があります。「昔からこうだから」と判断せず、変化に気づいたら獣医師に相談してください。
- パグの適正体重はどのくらいですか?
- パグの体重は一般に6〜9kg程度が目安ですが、骨格の大きさに個体差があるため、数字だけで判断するのは適切ではありません。体を触って肋骨がうっすら感じられ、上から見たときにゆるやかなくびれがある状態が理想です。成犬期の安定した体重を「その子の基準値」として記録しておくと、後の変化に気づきやすくなります。
- パグの散歩はどのくらいの時間が適切ですか?
- 1回15〜20分程度を1日2回というペースが現実的です。パグは激しい運動に向きませんが、まったく動かさないと筋肉量が落ちて肥満につながります。散歩中に呼吸が荒くなったら立ち止まって休ませ、無理に距離を伸ばさないことが大切です。首輪より気道への圧迫が少ないハーネスの使用をおすすめします。
- 夏場のパグの過ごし方で気をつけることは?
- 短頭種のパグは体温を下げる能力が他犬種より低いため、室温25〜26度前後、湿度50〜60%程度を保つ環境づくりが重要です。留守番中もエアコンをつけたままにしてください。散歩は早朝や日没後を選び、出発前に手の甲で地面を5秒触って熱いと感じたらその時間帯は避けましょう。車内での短時間の留守番も危険です。
- パグの顔のしわのケアは毎日必要ですか?
- はい、1日1回は行いたいケアです。しわの間は湿気や汚れがたまりやすく、放置すると赤みやかゆみにつながります。柔らかい布やペット用ウェットシートで優しく拭いたあと、乾いた布で押さえるように水分を取ってください。濡れたままにするとかえって湿気がこもるので、乾かす工程を省かないことがポイントです。
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まとめ|パグの寿命と長生きのために今日からできること
パグの平均寿命は12〜15年程度が目安で、小型犬として標準的なレンジに入ります。ただし短頭種特有の呼吸のしづらさ、暑さへの弱さ、太りやすさという3つの体質が重なるため、日々の管理次第で健康状態に差が生まれやすい犬種でもあります。
特別なことをする必要はありません。体重を毎月測る、フードを計量して与える、室温を管理する、顔のしわを毎日拭く。こうした小さな習慣の積み重ねが、愛犬の健やかな毎日を支えていきます。7歳を過ぎたら健康診断の頻度を上げ、日々の小さな変化を記録する習慣をつけましょう。
この記事のまとめ
・パグの平均寿命は12〜15年程度が目安。小型犬として標準的な範囲
・短頭種特有の呼吸のしづらさ、暑さへの弱さ、太りやすさが寿命に影響しやすい
・体重管理が最重要。月1回の計測とBCSチェックを習慣に
・室温25〜26度前後を一年中維持し、夏場の日中散歩は避ける
・散歩は1回15〜20分を1日2回、ハーネスを使用する
・顔のしわのケアと歯磨きは毎日の習慣に
・7歳からシニア期。健康診断は年2回、11歳以降は年2〜3回が目安



