マルプーの涙やけの仕組みと日常ケアの考え方|受診の目安

2026年10月12日更新いぬまめ編集部広告

目次
  1. 涙やけとは?赤茶色になる仕組み
  2. 涙やけが気になる背景として考えたい3つの要因
  3. 動物病院での相談を考えたい4つのサイン
  4. 自宅でできる日常ケア3つの方法
  5. 目元のケアで気をつけたい2つの注意点
  6. よくある質問
  7. まとめ|マルプーの目元を健やかに保つために

マルプーの目の周りに見られる赤茶色の汚れは、涙に含まれる成分が毛に付着して目立つ状態です。目を細める、赤み、腫れ、濁りなどのサインが見られる場合は動物病院へ相談してください。日常のケアでは、顔まわりの被毛を清潔で乾いた状態に保つことが基本となります。

涙やけとは?赤茶色になる仕組み

白っぽい小型犬の顔の正面。目の内側から目の下へ沿って、赤茶色の着色が薄く広がっている位置を示すイラスト。

愛犬の目元が赤茶色に染まる現象は、一般に涙やけと呼ばれます。涙があふれることと着色することには、それぞれ別の理由があります。

鉄を含む分子ポルフィリンによる着色

犬の目の周囲が赤茶色に着色する現象には、鉄を含む分子で、体内での分解の過程で生じるポルフィリンが関わっています。ポルフィリンは涙などの分泌物に含まれており、これが被毛に付着することで色がつきます。

白や淡色の被毛で目立ちやすい特徴

ポルフィリン自体は特定の犬だけでなく、基本的にすべての犬の涙に含まれる成分です。ただし、マルプーのように白やクリーム色、アプリコットなど淡い色の毛を持つ犬は、毛色の濃い犬に比べて赤茶色の着色が外見上目立ちやすくなります。

涙があふれる流涙と着色の違い

涙が目からあふれ出る状態は流涙症と呼ばれ、涙の排出不足または涙の過剰産生のいずれかによって起こります。

状態 起こる仕組み
流涙(涙があふれる) 涙の排出不足、または分泌の過剰
着色(涙やけ) 涙に含まれるポルフィリンの付着

涙やけが気になる背景として考えたい3つの要因

犬の頭部を斜めから見たイラスト。目の内側の角から鼻先へ細い管が伸び、涙が目から鼻へ流れる向きを矢印で示している。

涙が目元にあふれる背景には複数の要因が存在し、どれか一つだけに決めることはできません。獣医師による診察を通じて、愛犬の目元で何が起きているかを確認することが大切です。

鼻涙管による涙の排出不足

目で作られた涙は、通常であれば鼻涙管という器官を通って目から鼻へと自然に流れていきます。この構造に先天的な異常があったり、感染や異物、外傷などによって通り道が狭くなったりふさがったりすると、行き場を失った涙が目から外へあふれ出します。

炎症や刺激による涙の過剰産生

結膜炎やアレルギー、目への異物の混入といった基礎疾患や刺激があると、涙の分泌量が増えることがあります。排出機能に問題がなくても、作られる涙の量が多すぎる場合は目元からあふれる原因になります。

目の周りの被毛やまぶたの形状

目の周囲の毛が内側に向かって生えていたり、まつげが異常な位置から生えたりすると、毛先が角膜に直接触れて刺激を与えます。こうした刺激が継続すると、違和感や痛みから涙の分泌が増え、目元の濡れにつながる場合があります。

編集部の一言

犬種団体の一つの見解として流涙の主因を分泌過多とする説明がある一方、動物病院の解説では排出不足と過剰産生の両方が挙げられています。自己判断で理由を絞り込まず、次の節のサインがあれば獣医師に確認してもらうことが大切です。

動物病院での相談を考えたい4つのサイン

単に着色が見られるだけでなく、愛犬が目に不快感や痛みを感じている様子がある場合は、早めに動物病院へ相談する必要があります。

目を細める・閉じる・前足でこする仕草

犬が片目または両目をしょぼしょぼと細めたり、閉じたままにしたり、前足で顔をこする仕草を見せるときは、目に痛みや強い違和感が生じているサインです。重い損傷を避けるため、放置せずに動物病院で確認してもらいましょう。

白目やまぶたの赤み・腫れ

白目が充血して赤くなっていたり、まぶたの周囲が腫れぼったくなっているなど、赤みや腫れがあるときは動物病院で確認してもらいましょう。

目の濁りや急激な目やにの増加

目の表面が急に濁って見える場合や、急に目やにが増えた場合は注意が必要です。重い損傷を避けるため、速やかな診察と評価が求められます。

普段と比べてまばたきが多い様子

普段に比べてまばたきの回数が明らかに増えている場合も、目に違和感や痛みが生じている可能性があるため、動物病院へ相談してください。なお、これは英国の一般向け助言を参考にした目安であり、実際の受診の判断は動物病院に相談して確認しましょう。

注意

痛みや濁り、強い充血が見られるときは家庭でのケアにとどめず、できるだけ早く動物病院を受診してください。

自宅でできる日常ケア3つの方法

前の節のサインが見当たらず、着色だけが気になる場合、家庭では目元の環境を衛生的に保つケアを中心に行います。判断に迷うときは動物病院へ相談してください。毛の色を完全に落とすことではなく、目元を清潔に保つための衛生管理として取り組みましょう。

顔まわりの被毛を清潔で乾いた状態に保つ

涙で濡れたままにせず、清潔で乾いた状態に整えることが基本となります。清潔な柔らかい布やコットンを使って優しく水分を拭き取りましょう。なお、洗浄液などの製品を使用したい場合は、事前に獣医師へ相談してください。

目や鼻まわりの毛を短く保つ

毛先が目に触れにくいよう、目元にかかる毛を短く整えておく方法があります。毛のカットは無理にご自身で行わず、定期的なトリミングの際に依頼するか、動物病院で安全な扱い方を教わると安心です。

目元に使うケア用品は事前に獣医師へ相談する

市販のローションや洗浄液、家庭用品など目元に使う製品は、自己判断で使用せず、事前にかかりつけの獣医師へ相談してから使いましょう。

目元のケアで気をつけたい2つの注意点

愛犬の目元をお手入れする際は、刺激を避け、無理な変化を求めない配慮が欠かせません。

ケアによる変化には個体差があることの理解

涙の出方や着色の目立ち方には個体差があります。日常的な衛生ケアを続けても着色が完全に消えるとは限らないため、焦らず清潔さを保つことを目標にしましょう。

アレルギーや眼疾患が疑われる場合の対応

涙の量が極端に多い場合は、アレルギーや結膜炎、まぶたの異常などが関わっている可能性があります。日常ケアで対応しようとせず、獣医師に基礎的な要因の検査を依頼してください。

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よくある質問

マルプーの涙やけは病気のサインですか?
着色そのものは涙の成分によるものですが、涙があふれる背景に結膜炎や鼻涙管の構造異常、逆さまつげなどの疾患が隠れていることがあります。痛みや赤み、濁りがないか観察し、気になるサインがあれば受診してください。
マルプーは涙やけになりやすい犬種ですか?
マルチーズの犬種団体は涙やけを一般的な問題として挙げていますが、確認した資料にマルプーの発生率を示すものはありません。ただし白や淡色の毛を持つ個体では、着色が外見上目立ちやすい傾向があります。
目の周りの毛は飼い主が自分で切ってもいいですか?
ハサミが目に触れる危険があるため、まずはトリマーや獣医師に依頼するのが安全です。ご自身でお手入れしたい場合は、動物病院やサロンで安全な保定方法やカットの仕方を教わってから行いましょう。
市販の涙やけ用ローションは使っても大丈夫ですか?
市販のクリーナーや家庭用の洗浄液を目元に使用する場合は、事前にかかりつけの獣医師に相談して確認することをおすすめします。
どのような様子が見られたら動物病院へ行くべきですか?
目を細める、前足で頻繁にこする、白目が充血している、まぶたが腫れている、急に目やにが増えた、目の表面が急に濁って見えるといった異常が見られる場合は、速やかに受診してください。
涙やけを完全に消す方法はありますか?
涙があふれる背景の要因は複数考えられ、個体差もあるため、日常ケアだけで完全に着色をなくせるとは限りません。毛を清潔かつ乾燥した状態に保ち、根本的な異常がないか獣医師と確認しながら向き合いましょう。

まとめ|マルプーの目元を健やかに保つために

この記事のまとめ

・涙やけの赤茶色は、涙に含まれるポルフィリンという成分が付着して起こる

・涙があふれる理由は鼻涙管の不具合や毛の刺激など複数あり、単一の断定はできない

・家庭では目元を清潔と乾燥に保ち、痛みや赤みなどの異常サインがあれば動物病院へ相談する

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