犬のワクチン種類2026年完全ガイド|混合ワクチンの選び方と接種スケジュール

子犬を迎えて最初に迷うのが「ワクチンは何種を選べばいいのか」という問題です。動物病院で5種・8種・10種と提示されても、違いが分からないまま決めてしまう方は少なくありません。さらに狂犬病注射との関係、追加接種の間隔、副反応が出たときの対応など、疑問は次々と出てきます。この記事では、犬のワクチンの分類、種類別に対応する感染症、年齢別・生活環境別の接種スケジュール、副反応のサイン、費用の目安までを整理しました。犬と猫を一緒に暮らしている家庭向けに、猫のワクチンとの違いもまとめています。
犬のワクチンは「コア」と「ノンコア」の2種類に大別される
犬のワクチンは、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインで「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」の2つに整理されています。この分類を知っておくと、何種を選ぶかという判断がぐっと明快になります。
コアワクチン:すべての犬に推奨される基本の3疾患
コアワクチンは、地域や生活環境に関係なく、すべての犬に接種が推奨されるものです。対象となるのは犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)の3つ。いずれも致死率が高く、世界中に広く分布しているため、飼育環境が完全な室内であっても接種が基本とされています。
日本では犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉気管気管炎)と犬パラインフルエンザも、実質的にコアに準じる扱いで5種混合ワクチンに含まれています。
ノンコアワクチン:生活環境で判断する追加の疾患
ノンコアワクチンは、住んでいる地域の流行状況や、その犬の生活スタイルによって必要性が変わるものです。犬コロナウイルス感染症やレプトスピラ症がこれに当たります。レプトスピラ症は野生動物やネズミの尿で汚染された水・土から感染するため、山林・河川に行く犬では検討価値が高く、逆に都市部の完全室内飼いでは必要性が下がります。
補足・参考
WSAVAのワクチネーションガイドラインは「必要なワクチンをすべての犬に、不要なワクチンはできるだけ少なく」という考え方を示しています。多ければ良いという発想ではなく、その犬に合った構成を選ぶ姿勢が国際的な標準です。
混合ワクチンで備える7つの主要感染症
混合ワクチンに含まれる代表的な感染症を整理します。どれも一度発症すると回復に時間がかかり、若い犬では命に関わることもあります。
1. 犬パルボウイルス感染症
激しい嘔吐と血液の混じった下痢を起こし、脱水が急速に進みます。子犬の致死率が特に高く、環境中で数か月〜1年以上生存する丈夫なウイルスのため、散歩コースの地面から感染することもあります。
2. 犬ジステンパー
発熱、目やに、鼻水から始まり、消化器症状を経て神経症状に至ることがあります。回復しても震えや発作といった後遺症が残るケースがあり、ワクチンで備えておく意義が非常に大きい疾患です。
3. 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)
肝臓に炎症を起こし、発熱・腹痛・黄疸などがみられます。回復期に角膜が青白く濁る「ブルーアイ」が現れることでも知られています。
4. 犬アデノウイルス2型感染症
いわゆるケンネルコフの原因のひとつで、乾いた咳が続きます。多頭飼いやペットホテル、ドッグランなど犬が集まる場所で広がりやすい呼吸器の感染症です。
5. 犬パラインフルエンザ
こちらもケンネルコフの主要因です。単独では軽症で済むことも多いものの、他の病原体と重複すると肺炎に進むことがあります。
6. 犬コロナウイルス感染症
嘔吐や軽い下痢を起こす消化器の感染症です。成犬では軽症で経過することが多い一方、パルボウイルスと重複感染すると重症化しやすいとされています。
7. レプトスピラ症
細菌による感染症で、腎臓や肝臓に障害が出ることがあります。人にも感染する人獣共通感染症であり、ワクチンには血清型ごとの成分が含まれます。8種以上のワクチンで対応するのが一般的です。
種類別に見る混合ワクチン構成比較表【2種〜11種】
混合ワクチンは「○種」という数字で表されますが、この数字はメーカーの製品構成によって中身が変わります。同じ「8種」でも含まれる血清型が異なる場合があるため、必ず動物病院で構成を確認してください。以下は日本国内で流通している一般的な構成です。
| 種類 | 含まれる主な内容 | 向いている犬 | 費用目安(1回) |
|---|---|---|---|
| 2種 | ジステンパー、パルボ | 体力が落ちたシニア犬、副反応歴のある犬 | 3,000〜5,000円 |
| 5種 | 2種+アデノ1型・2型、パラインフルエンザ | 都市部の完全室内飼い | 5,000〜7,500円 |
| 6種 | 5種+犬コロナウイルス | 子犬、多頭飼い家庭 | 6,000〜8,000円 |
| 7種 | 6種+レプトスピラ1〜2種型(製品差あり) | 公園・河川敷の散歩が多い犬 | 6,500〜9,000円 |
| 8種 | 6種+レプトスピラ2種型 | 屋外活動が多い犬、地方在住犬 | 7,000〜10,000円 |
| 9〜11種 | 8種+レプトスピラ血清型を追加 | 山林・キャンプ・狩猟に同行する犬 | 8,000〜12,000円 |
実際に多く選ばれているのは5種・6種・8種の3パターンです。「種類が多いほど安心」とは限らず、含まれる成分が増えると副反応のリスクもわずかに上がると考えられています。生活環境に合った構成を選ぶことが基本です。
狂犬病ワクチンと混合ワクチンの4つの違い
混同されやすいのが、狂犬病注射と混合ワクチンです。この2つは法的位置づけから接種先まで異なります。
| 比較項目 | 狂犬病注射 | 混合ワクチン |
|---|---|---|
| 法的位置づけ | 狂犬病予防法により飼い主の義務 | 任意(法的義務はない) |
| 接種時期 | 生後91日以降に1回、以降は毎年1回(4〜6月が原則) | 子犬期に複数回、以降1〜3年ごと |
| 接種場所 | 動物病院または自治体の集合注射 | 動物病院のみ |
| 証明 | 注射済票の交付・鑑札とセットで装着 | ワクチン証明書(施設利用時に提示) |
両者を同日に接種してよいのか
一般的には1〜4週間ほど間隔をあけることが推奨されます。同日接種は身体への負担が重なり、副反応が出たときに原因の切り分けが難しくなるためです。スケジュールは必ずかかりつけの獣医師と相談して決めてください。
注意
狂犬病注射は飼い主に課された法律上の義務です。健康上の理由で接種が難しい場合は、獣医師に「猶予証明書」を発行してもらい、自治体に提出する手続きが必要になります。自己判断で未接種のまま放置しないようにしましょう。
年齢別の接種スケジュール3ステージ【子犬・成犬・シニア】

ワクチンは「打てば終わり」ではなく、抗体を維持するために年齢に応じた組み立てが必要です。
子犬期(生後6週〜16週以降)
母犬から受け継いだ抗体(母犬由来抗体)は生後6〜16週にかけて徐々に減っていきます。この抗体が残っているとワクチンが十分に働かないため、3〜4週間ごとに計2〜3回、最終接種は16週齢以降になるよう組むのが国際的な考え方です。ブリーダーやペットショップで1回目が済んでいることも多いので、接種記録は必ず引き継いでもらいましょう。
成犬期(1歳〜7歳前後)
子犬期の最終接種から6か月〜1年後に追加接種を行い、その後はコアワクチンについて1〜3年ごとという考え方が主流になってきました。ただしレプトスピラなどノンコア成分は抗体の持続期間が短く、年1回の接種が推奨されます。「毎年8種」ではなく「毎年ノンコア+数年ごとにコア」という設計も選択肢です。
シニア期(7歳以降)
高齢になると免疫の反応がゆるやかになる一方、持病がある場合は接種の負担も考慮する必要があります。腎臓・心臓・肝臓の状態、投薬中の薬、過去の副反応歴を踏まえて、種類を減らす・抗体価検査で判断するといった調整を検討します。
| ステージ | 接種の目安 | 選択の考え方 | あわせて確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 生後6〜16週 | 3〜4週間隔で2〜3回 | 5種または6種が基本 | 最終接種は16週齢以降に |
| 生後4〜6か月 | 狂犬病注射1回+登録 | 混合とは間隔をあける | 鑑札・注射済票の装着 |
| 1歳前後 | 追加接種1回 | 生活環境で種類を確定 | 体重増加に伴う体調変化 |
| 1〜7歳 | 年1回または1〜3年ごと | コアとノンコアを分けて考える | 健康診断と同時期に |
| 7歳以上 | 獣医師と個別に判断 | 種類を絞る・抗体価検査も選択肢 | 血液検査で臓器の状態を確認 |
生活環境別のワクチン選び5パターン
「うちの子は何種が合うのか」を判断するには、暮らし方から逆算するのが分かりやすい方法です。
1. 都市部・完全室内飼いで散歩は舗装路のみ
レプトスピラのリスクは相対的に低いため、5種または6種が現実的な選択になります。ただしトリミングサロンや動物病院の待合室など、他犬と接する機会はゼロではないためコアワクチンは必須です。
2. 河川敷・草むら・山道を歩くことが多い
ネズミや野生動物の尿に触れる可能性があるため、レプトスピラ成分を含む8種以上を検討する価値があります。地域の流行状況は動物病院が把握しているので相談してみてください。
3. ドッグラン・ペットホテル・しつけ教室を利用する
施設側が「混合ワクチン接種から○日以上経過」「証明書の提出」を条件にしていることがほとんどです。利用予定があるなら、逆算して早めに接種を済ませておきましょう。呼吸器系(アデノ2型・パラインフルエンザ)が含まれる5種以上が前提になります。
4. 多頭飼い・犬猫同居の家庭
1頭が感染すると家庭内で一気に広がります。特に子犬・子猫が加わるタイミングは要注意で、先住犬の抗体が切れていないか記録を確認してから迎える準備を進めるのが安心です。
5. アレルギー体質・過去に副反応が出た犬
過去に顔の腫れや嘔吐が出た場合は、種類を減らす、接種前に抗ヒスタミン薬を用いる、午前中に接種して午後まで院内で経過を見るといった配慮が取られることがあります。判断は獣医師に委ねましょう。
| 生活スタイル | 推奨されやすい種類 | 重視するポイント |
|---|---|---|
| 都市部・室内中心 | 5種/6種 | コアワクチンの確実な維持 |
| 草地・河川敷の散歩 | 8種以上 | レプトスピラ血清型の網羅 |
| 施設利用が多い | 5種〜8種 | 呼吸器系+証明書の有効期限 |
| 多頭飼い | 6種以上 | 全頭の接種時期を揃える |
| 副反応歴あり | 2種/5種に絞る | 接種後の院内待機と記録 |
編集部の一言
ねこまめ編集部に寄せられる相談で多いのが「引っ越しで環境が変わったのに、以前と同じ種類を打ち続けている」というケースです。ワクチンの構成は生活が変わったタイミングで見直すものと考えておくと、過不足のない選択につながります。
接種後に気をつけたい5つの副反応サイン
ワクチンは体に免疫の反応を起こさせるものなので、一定の割合で副反応が生じます。多くは軽度ですが、緊急性の高いものを見分けられるようにしておきましょう。
1. アナフィラキシー(接種後30分以内)
もっとも緊急性が高い反応です。呼吸が苦しそう、ぐったりして立てない、歯ぐきが白い、失神するなどの症状が出たらただちに動物病院へ戻る必要があります。だからこそ、接種後15〜30分は病院の近くで様子を見るのが安心です。
2. 顔や目のまわりの腫れ
数時間後にまぶたや口周りが膨らむ「ムーンフェイス」が現れることがあります。かゆみを伴い、じんましんが出る場合も。放置せず動物病院に連絡してください。
3. 嘔吐・下痢
接種当日から翌日にかけて1〜2回程度なら経過観察になることもありますが、繰り返す場合や血が混じる場合は受診が必要です。
4. 元気消失・発熱
接種当日は静かに寝ていることが多く、これは免疫が働いている自然な反応の範囲内とされます。ただし24〜48時間以上続く、食事を全く受け付けないという場合は相談しましょう。
5. 注射部位のしこり
数週間で小さくなることが一般的ですが、1か月以上残る、大きくなる、痛がる場合は必ず診てもらってください。
注意
接種は午前中〜午後の早い時間に予約するのが基本です。夕方に接種すると、反応が出たときに動物病院が閉まっていて対応が遅れる恐れがあります。連休前の接種も避けたいタイミングです。
接種当日から翌日に守りたい6つの過ごし方
副反応のリスクを抑えるために、接種前後の生活には少し気を配りましょう。
・接種前に体調を確認する。発熱・下痢・食欲不振がある日は延期を相談する
・接種後15〜30分は病院内または近くで待機する
・当日の入浴・シャンプー・トリミングは避ける
・激しい運動や長時間の散歩は翌日まで控える
・当日の食事は普段どおりの量・内容にし、新しいおやつは試さない
・接種した日時・種類・製品名・体調の変化をメモに残す
特に最後の記録は重要です。次回以降の種類選びや、転院・引っ越しの際に大きな判断材料になります。ワクチン証明書と一緒に保管しておくと安心です。
ワクチン費用の目安と負担を抑える3つの視点

費用は地域や動物病院によって差がありますが、目安を知っておくと年間の予算が立てやすくなります。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 混合ワクチン(5種) | 5,000〜7,500円 | 診察料が別途かかる場合あり |
| 混合ワクチン(8種) | 7,000〜10,000円 | 製品構成により変動 |
| 狂犬病注射(病院) | 3,000〜4,000円 | 注射済票交付手数料が別途550円前後 |
| 狂犬病注射(集合注射) | 2,500〜3,500円 | 自治体が指定する日程・会場で実施 |
| 犬の登録(初回のみ) | 3,000円前後 | 生後91日以降30日以内に手続き |
| 抗体価検査 | 3,000〜10,000円 | 検査項目数で変動 |
1. 子犬の初年度はまとめて予算を組む
初年度は混合ワクチンを2〜3回、さらに狂犬病注射と登録が加わるため、ワクチン関連だけで2万〜3万円程度を見込んでおくと慌てません。
2. 健康診断と時期を合わせる
接種前の体調チェックと健康診断を同じタイミングにすると、診察の手間と負担が減ります。特にシニア犬では血液検査の結果を見てから接種を判断できる利点があります。
3. ペット保険の対象外であることを理解しておく
ワクチン接種は病気の治療ではないため、ペット保険では原則として補償対象外です。保険とは別に「毎年かかる固定費」として計上しておきましょう。ただし副反応で治療が必要になった場合は補償されることがあるため、加入時に約款を確認しておくと安心です。
抗体価検査(ワクチンタイター検査)を知る3つのポイント
「毎年打つべきか迷う」という飼い主に選択肢となるのが抗体価検査です。
1. 血液中の抗体量を数値で確認できる
採血によって、パルボウイルス・ジステンパー・アデノウイルスに対する抗体がどれだけ残っているかを調べます。十分な抗体が確認できれば、その年の接種を見送るという判断が可能になります。
2. すべての疾患に対応できるわけではない
レプトスピラなど、抗体価と実際の防御力が対応しにくい疾患は検査に向きません。この場合は接種間隔の考え方が基本になります。
3. コストと来院回数を比較して検討する
検査費用がワクチン代を上回ることもあります。副反応歴がある犬、持病を抱える犬、シニア犬など「できるだけ接種回数を絞りたい」ケースで特に意味を持つ選択肢と考えるとよいでしょう。
補足・参考
抗体価検査を実施していない動物病院もあります。希望する場合は事前に電話で対応可否と費用を確認しておくとスムーズです。なお狂犬病注射は法律上の義務であり、抗体価検査で代替することはできません。
犬と猫のワクチンの違い【犬猫同居家庭で確認したい4項目】
犬と猫を一緒に暮らしている家庭では、それぞれのワクチン体系を混同しないことが大切です。感染症の種類も、法的な位置づけも異なります。
| 比較項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| コアワクチン | ジステンパー、パルボ、アデノ1型 | 猫汎白血球減少症、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス(3種混合) |
| ノンコアワクチン | コロナ、レプトスピラ | 猫白血病ウイルス(FeLV)、猫クラミジア、猫免疫不全ウイルス(FIV) |
| 狂犬病 | 法律上の義務(年1回) | 任意(日本では一般に非接種) |
| 選ばれやすい構成 | 5種/6種/8種 | 3種混合、外に出る猫は4種・5種混合 |
猫の場合、完全室内飼いなら3種混合、脱走リスクや保護猫の受け入れがあるならFeLVを含む構成が検討されます。多頭飼いの家庭では、犬と猫の接種時期をカレンダーで一元管理しておくと抜け漏れを防げます。
編集部の一言
犬猫同居家庭で意外と多いのが「犬の狂犬病注射のついでに猫のワクチンも」と同日に済ませてしまうケースです。移動と待合室のストレスが重なりやすいため、頭数が多い家庭は日を分けて通院するほうが、それぞれの体調変化を見極めやすくなります。
よくある質問
- 室内飼いの犬でもワクチンは必要ですか?
- 必要と考えられています。パルボウイルスは環境中で長期間生き残るため、飼い主の靴底や衣類を通じて室内に持ち込まれる可能性があります。また動物病院やトリミングサロンでは他の犬と接する機会があります。コアワクチンは室内飼いでも基本と考え、ノンコア成分については生活環境に応じて獣医師と相談して決めるのがおすすめです。
- 5種と8種はどちらを選べばいいですか?
- 違いはレプトスピラ成分の有無です。舗装路のみを歩く都市部の犬なら5種で足りることが多く、河川敷や草むら、山道を歩く犬、キャンプに同行する犬では8種以上が検討されます。地域の流行状況によっても判断が変わるため、かかりつけの動物病院に「この地域でレプトスピラの報告はありますか」と直接聞いてみるのが確実です。
- ワクチンを打ち忘れて1年以上空いてしまいました。最初からやり直しですか?
- 子犬期に規定回数を終えている成犬であれば、多くの場合は1回の接種で対応できるとされています。ただし子犬期の接種が不完全だった場合や、記録が不明な場合は複数回に分けて組み直すこともあります。空いた期間と過去の記録を伝えて、獣医師に判断してもらってください。
- ワクチン接種後、いつからドッグランやペットホテルを使えますか?
- 施設によりますが「接種から2週間以上経過」「1年以内の証明書提出」を条件にしているところが多いです。子犬の場合は最終接種から2週間程度あけて社会化を進めるのが一般的な考え方になります。利用予定日から逆算して接種スケジュールを立てましょう。
- シニア犬になってもワクチンは打ち続けるべきですか?
- 年齢だけで中止を決めるのではなく、持病・投薬・過去の副反応歴を踏まえた個別判断になります。種類を絞る、抗体価検査で残存抗体を確認する、健康診断の結果を見てから接種するといった調整方法があります。血液検査と合わせて相談すると納得のいく判断がしやすくなります。
- 狂犬病注射と混合ワクチンは同じ日でも大丈夫ですか?
- 一般には1〜4週間の間隔をあけることが推奨されます。身体への負担が重なることと、副反応が出た際にどちらが原因か判断しづらくなることが理由です。狂犬病注射は原則4〜6月なので、混合ワクチンは春を避けた時期に設定しておくとスケジュールが組みやすくなります。
- 犬と猫を飼っています。ワクチンは共通で使えますか?
- 共通ではありません。対象となるウイルスがまったく異なるため、犬には犬用の混合ワクチン、猫には猫用の3種混合などを使います。狂犬病注射は犬に法律上の義務があり、猫は日本では一般に接種しません。多頭飼いの家庭では、それぞれの接種日と種類を一覧で管理しておくと混乱を防げます。
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まとめ|生活環境に合わせてワクチンの種類とスケジュールを組み立てる
犬のワクチンは「多いほど安心」ではなく、その犬の生活環境と体調に合わせて構成を選ぶものです。コアとノンコアの違いを理解し、散歩コースや施設利用の有無から必要な種類を逆算していけば、動物病院での相談もぐっとスムーズになります。
そして忘れてはならないのが、狂犬病注射は法律上の義務であるという点です。混合ワクチンとは別枠として、毎年のスケジュールに組み込んでおきましょう。接種した日付・種類・体調の変化を記録に残す習慣が、来年以降の判断を助けてくれます。
この記事のまとめ
・犬のワクチンはコア(全頭推奨)とノンコア(環境で判断)の2種類に分かれる
・コアはジステンパー・パルボ・アデノ1型の3疾患で、室内飼いでも基本
・5種は都市部の室内飼い、8種以上は草地・山林を歩く犬が目安
・子犬期は3〜4週間隔で2〜3回、最終接種は16週齢以降が国際的な考え方
・狂犬病注射は法律上の義務で年1回、混合ワクチンとは1〜4週間あける
・接種は午前中に予約し、15〜30分は病院近くで様子を見る
・シニア犬や副反応歴のある犬は、種類を絞る・抗体価検査という選択肢がある
・犬と猫のワクチンは別物。多頭飼いは接種日を一元管理すると抜け漏れを防げる
ワクチンの種類やスケジュールは、最終的にはその子の体調と暮らし方を知る獣医師との相談で決まります。この記事を予備知識として持ったうえで、次回の受診時にぜひ質問してみてください。ねこまめ編集部では、犬と猫が同じ家で健やかに過ごすための情報をこれからもお届けしていきます。



