無添加キャットフードの選び方|原材料表示の確認手順と公式情報で見る商品仕様

2026年10月6日更新 | いぬまめ編集部

「無添加のキャットフードを選びたいけれど、何が省かれているのかよく分からない」とお悩みではありませんか。

キャットフードにおける「無添加」という言葉は、添加物が一切含まれていないという意味とは限りません。ペットフードの表示ルールでは「何が無添加なのか」を明確に併記することが求められており、実際の判断にはパッケージ裏面の原材料欄を確認することが不可欠です。

この記事では、表示の正しい読み解き方、原材料欄で確認すべき手順、選ぶ前に整理したい条件、そして実際に確認できたフードの情報をもとに、納得して選ぶための判断基準を落ち着いて整理します。

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『無添加』表記を読み解く3つのポイント

無添加表記とグレインフリー表記の違いを示す図。上の袋は添加物を表す記号のうち一部だけに取り消し印が付き、残りはそのまま残っている。下の袋は麦の穂の記号だけに取り消し印が付き、添加物の記号は残っている。無添加は対象ごとの表示で、穀物不使用とは別の表示であることを表している。

1. 「無添加」は何が無添加かを併記する表示

パッケージに「無添加」と大きく記載されていても、すべての添加物が排除されているとは限りません。

ペットフード公正取引協議会が定める公正競争規約施行規則では、「無添加」「不使用」といった表示を行う場合、無添加である原材料名などを明確に併記することが求められています。たとえば「着色料無添加」「香料・保存料不使用」のように、どの成分を配合していないかが示されているかを確認することが大切です。

2. 特定添加物の無添加基準と「完全無添加」の注意点

規約上、特定の添加物を「無添加」と表示するためには、加工助剤やキャリーオーバー、さらには栄養強化目的の使用も含めて、当該添加物を一切使用していないことが条件とされています。

これはあくまで「併記された対象の添加物」に関する基準です。猫に必要なビタミン類やミネラル類を添加しているフードに対して「完全無添加」と表現することは適切ではありません。言葉の印象だけで判断しない姿勢が求められます。

3. グレインフリー(穀物不使用)との違い

「無添加」と混同されやすい表現に「グレインフリー」があります。グレインフリーは小麦やトウモロコシなどの「穀物を使用していない」ことを示す表示であり、添加物の有無を表すものではありません。

たとえば、カナガンキャットフード チキンの公式サイト(2026年10月6日確認)では「グレインフリー(穀物不使用)」と明記されていますが、ページ本文に「無添加」という単語自体は使用されていません。穀物の有無と添加物の有無は、それぞれ分けてチェックする必要があります。

なお、公正競争規約施行規則では「AAFCO(またはNRC)認定」「合格」といった表示を不当表示の類型として定めています。これらは検査合格の証明ではないため、フードを選ぶ根拠にしないよう注意が必要です。

編集部の一言

「無添加」というフレーズだけで選ぶのではなく、「何の成分が不使用なのか」の併記と、原材料欄の内容を落ち着いて見極めることが大切です。

原材料欄で添加物を確認する4つのステップ

フードの袋の裏面にある原材料名欄の見方を示す図。欄の前半に多い順に並ぶ原材料のまとまりがあり、その後ろに札の記号が付いた用途名付きの添加物のまとまりと、札のないビタミン類・ミネラル類のまとまりが続く。虫眼鏡が用途名付きのまとまりに当てられ、矢印が前から後ろへ読む順番を示している。

ステップ1 表示義務の項目を把握する

愛猫のフードを見極める第一歩は、パッケージにどのような情報が義務付けられているかを知ることです。

環境省の概要ページによると、販売される犬・猫用ペットフードには以下の5項目の表示が義務付けられています。

・名称

・原材料名

・賞味期限

・製造業者等の名称及び住所

・原産国名

このページには「無添加」や「総合栄養食」の基準の記載はありません。そのため、具体的な中身は「原材料名」欄を丁寧に見ていくことになります。

ステップ2 原材料の記載順(重量順)をチェックする

原材料名欄を見る際は、並び順に着目します。公正競争規約施行規則において、添加物以外の原材料は原材料に占める重量の割合が多い順に記載することが定められています。

主原料に肉や魚がしっかり使われているかを確認する目安になります。ただし、添加物の記載順は、この規定では定められていません。

ステップ3 用途名が併記された添加物を確認する

公正競争規約施行規則では、使用された添加物は加工助剤を除いてすべて記載し、さらに以下の6つの用途で使用される添加物については、物質名だけでなく「用途名」も併記すると定められています。

・甘味料

・着色料

・保存料

・増粘安定剤

・酸化防止剤

・発色剤

パッケージ裏面を見て、これらの用途名が付いた成分が含まれているかどうかを確認するのが、これら6つの用途の添加物が記載されているかを確かめる手順となります。

ステップ4 栄養強化成分の記載を読み分ける

原材料欄には、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類(タウリンなど)が並ぶことがあります。

実例として、カナガンキャットフード チキン(1.5kg・2026年10月6日確認時点)の公式原材料欄には、ビタミン類(A、D3、E)、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン)が記載されています。一方で、「酸化防止剤」「保存料」「着色料」「香料」という用途名の記載は見当たりません。

ビタミン類やミネラル類の記載がある商品は「完全無添加」とは言えません。また、ビタミンEなどは目的が書かれていなければ酸化防止目的かどうか判断できない点にも留意が必要です。

確認項目 見るべき場所 確認時の注意点
主原料の割合 原材料名欄(前半) 添加物以外の原材料は重量順に記載される
保存料・酸化防止剤など 原材料名欄(全体) 6つの用途は「用途名+物質名」で併記される
栄養強化成分 原材料名欄 ビタミン類やミネラル類、タウリンなどの記載

補足・参考

原材料欄に特定の用途名がないことは「表示上の事実」です。香料などは一括名表示が可能であり、加工助剤は表示対象外となるため、微量成分の有無まで完全に読み取れるわけではない点をご理解ください。

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無添加フードを選ぶ前に確認したい3つの条件

1. 対象ライフステージが合っているか

フードを選ぶ際は、愛猫の成長段階に合致しているかを必ず確認します。

公正競争規約施行規則では、総合栄養食の表示を行う場合、適用される成長段階(哺乳期、妊娠期/授乳期、幼猫期/成長期、成猫期/維持期、全成長段階またはオールステージ)を併記すると定められています。特に多頭飼いで年齢の異なる猫が同居している場合は、それぞれの猫のステージに対応しているかを見極めることが重要です。

2. 総合栄養食の基準を満たしているか

主食にするなら、パッケージに「総合栄養食」と成長段階の表示があるかを確認します。この表示は協議会の定める分析試験または給与試験による証明を伴います。

「無添加だから総合栄養食だろう」「全年齢対応と書いてあるから主食になる」と自己判断せず、パッケージに明記された用途の記載を確かめましょう。

3. 愛猫の持病や健康状態に適しているか

愛猫の体質や既往歴によって、選ぶべき栄養バランスは異なります。添加物を控えたフードであっても、すべての猫の体質に合うとは限りません。

注意

持病がある猫や、動物病院で療法食を指定されている猫の場合は、自己判断でフードを変更せず、必ず事前に獣医師へ相談してください。

公式サイトで確認できたフードの表示情報

レティシアン公式サイトの商品一覧に掲載されている商品のうち、表示を確認できた範囲を整理します。

カナガンキャットフード チキンの確認済み情報

レティシアン公式サイト(2026年10月6日確認時点)において、以下の仕様が確認されています。

・対象年齢:全年齢対応

・特徴表示:グレインフリー(穀物不使用)

・賞味期限:製造から18ヶ月

・原材料表示:ビタミン類、タウリン、ミネラル類の記載あり。「酸化防止剤」「保存料」「着色料」「香料」の用途名記載は見当たらない

原材料に含まれるビタミンEの使用目的はページに記載がないため、「酸化防止剤不使用」と言い切ることはできません。また、同ページ本文に「無添加」「総合栄養食」の語はないため、主食として与えられるかはパッケージ現物の表示で確認する必要があります。

その他の掲載商品について

同サイトの商品一覧には「アランズナチュラルキャットフード チキン&ターキー」「マックアダムズキャットフード チキン&ターキー」「モグニャンキャットフード」(別商品「モグニャンキャットフード ライト」との取り違えに注意)の掲載が確認されています。これらの原材料の詳細、対象年齢、総合栄養食表示、および無添加表記の有無や対象範囲については、購入前に公式の個別商品ページで確認してください。

原材料欄や無添加表記の範囲は公式ページで直接確認し、最新の価格や販売条件についても各購入先にてご確認ください。

各フードの公式情報を確認する

公式ページで原材料欄・対象年齢・表示の詳細を確認できます。

カナガン キャットフード チキン アランズナチュラル キャットフード マックアダムズ キャットフード モグニャン キャットフード

購入前後に確認したい3つのポイント

1. 賞味期限と保管方法の案内を確かめる

キャットフードは品質を維持するために適切な保管が必要です。

たとえばカナガンキャットフード チキンの公式表示では「製造から18ヶ月」という賞味期限が示されています。開封後の保管日数や保存方法は公式ページで確認できなかったため、各製品のパッケージ表示や公式の案内に従いましょう。

2. 新しいフードへの切り替え手順を守る

フードを切り替える際は、各製品のパッケージやメーカー公式サイトに記載されている切り替え案内に従ってください。切り替え手順に不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

3. 愛猫の食欲や便の状態を観察する

新しい食事を始めた後は、食欲、飲水量、便の硬さや排便回数などに変化がないか丁寧に観察します。

気になる体調の変化が見られた場合は、早めに動物病院へ相談してください。

無添加キャットフードに関するよくある質問

無添加キャットフードって、すべての添加物が入っていないフードのことですか?
必ずしもすべての添加物がゼロという意味ではありません。ペットフードの表示ルールでは「何が無添加なのか」を併記することが求められています。何が無添加かは商品ごとに異なるため、併記された対象を確認します。
無添加とグレインフリーは何が違うのですか?
対象が異なります。無添加は保存料や着色料といった添加物に関する表示ですが、グレインフリーは小麦やトウモロコシなどの「穀物」を使用していないことを示す表示です。
原材料欄のどこを見れば添加物の有無を確認できますか?
原材料名欄に「保存料」「酸化防止剤」「着色料」などの用途名が併記されているかを確認します。ただし、用途名の記載がない場合でも微量成分が含まれないとは言い切れないため、気になる場合はパッケージや公式の案内で確認します。
ビタミンやミネラルが書かれていても「無添加」と言えるのですか?
栄養強化目的でビタミン類やミネラル類を添加している場合、それらを含めて「完全無添加」と表現することはできません。無添加表記はあくまで「併記された特定の添加物を使っていない」ことを意味します。
無添加と書かれていれば「総合栄養食」として与えて大丈夫ですか?
無添加であることと総合栄養食であることは別の基準です。毎日の主食として与えるためには、パッケージに「総合栄養食」および適用される成長段階(成猫期用、オールステージなど)が明記されているかを確認してください。
持病がある猫や多頭飼いの場合、どのように選べばよいですか?
多頭飼いの場合は、同居する猫たちの年齢に対応したライフステージの表示を確認します。また、持病がある猫や療法食を与えている猫の場合は、成分が体に合わない可能性もあるため、必ずかかりつけの獣医師に相談のうえ決定してください。

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まとめ|愛猫の体に合わせた表示確認と選び方

この記事のまとめ

・「無添加」は全添加物ゼロではなく「何が無添加か」の併記を確認する

・原材料欄で用途名付きの添加物とビタミン・ミネラル等の記載を読み分ける

・ライフステージ、総合栄養食の表示、愛猫の健康状態を前提に検討する

キャットフード選びでは、「無添加」というイメージだけに頼らず、原材料欄に書かれた事実を客観的に確認することが何よりも大切です。対象年齢や主食としての適合性を確かめつつ、愛猫の好みや体質に寄り添ったフードを選んであげてください。

なお、本記事でご紹介した各商品の仕様や名称は2026年10月6日時点の確認情報に基づいています。最新の価格、販売条件、原材料の詳細については、各メーカーの公式サイトをご確認いただくようお願いいたします。

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