猫のウェットフード・缶詰ランキング2026年版|栄養・食いつき・コスパで選ぶおすすめ商品と比較

猫のウェットフードを選ぶときは、順位を見る前にパッケージの表示欄で「総合栄養食」か「一般食・副食」かを確認することが大切です。主食として栄養バランスを保ちたいのか、いつものごはんに添えるおかずとして使いたいのかで選ぶ基準が大きく分かれます。
この記事では、公式情報を確認できた5つの商品を対象に、主食として使えるか、対象年齢が合うか、カロリーやたんぱく質がどの程度含まれているかを整理しました。
食いつきには猫ごとの個体差があり、客観的な比較データが存在しないため、本記事の順位付けには含めていません。また、価格はオープン価格や変動があるため、コスパの順位付けの根拠としては使用していません。
一般社団法人ペットフード協会によると、主食用のペットフードは「総合栄養食」と呼ばれ、水とそのフードだけで指定された成長段階の健康を維持できるように作られています。愛猫のライフステージや与える目的に合わせて、適切な製品を選ぶ基準としてお役立てください(※記載の仕様は2026年10月6日時点の確認情報に基づきます)。
猫のウェットフード選びで確認する4つのポイント

1. 総合栄養食か、一般食・副食か
猫用ウェットフードは、公正競争規約にもとづく表示区分によって役割が明確に分かれています。「総合栄養食」と表示された製品は主食用であり、フードと水を与えることで必要な栄養素をバランスよく摂取できるように作られています。
一方、「一般食(おかずタイプ)」や「副食」と表示された製品は、嗜好性の向上などを目的としたものです。これらの製品には、一日に必要な栄養を満たすために別途栄養補給が必要である旨や、総合栄養食と一緒に与える旨がパッケージに併記されています。
2. 対象年齢(成長段階)の表示
総合栄養食として販売されている製品には、対象となる成長段階が併記されます。成猫用、シニア猫用、あるいは全年齢対応など、愛猫の年齢と合致しているかどうか、パッケージの対象年齢欄を必ず確認しましょう。
3. エネルギー(kcal)の表示単位
ウェットフードのエネルギー量は、製品によって「100gあたり」で記載されている場合と、「1袋あたり・1缶あたり」で記載されている場合があります。表示単位が異なるとカロリーの比較が難しくなるため、計算時は単位をそろえて確認することが重要です。1缶・1袋あたりのカロリーは「内容量(g)×100gあたりkcal÷100(例:75g×94.87÷100=約71kcal)」で算出できます。
内容量も40g、50g、75g、85gなど商品ごとに幅があります。1回あたりに与える量や1日の摂取カロリーを把握するために、内容量とカロリー表示の組み合わせを意識しましょう。
4. 保証成分値の読み方
パッケージに記載されている「たんぱく質○%以上」という数値は、保証成分における下限値を示しています。ウェットフードは製品ごとに水分量が大きく異なるため、パーセンテージの大小だけで単純に品質や栄養価の優劣を判断することはできません。
保証成分値は、愛猫のコンディションに合わせて大まかな栄養バランスを把握するための目安として活用するのが適切です。
補足・参考
製品によってはパッケージや公式サイトに「主食にも使える」と記載されている場合がありますが、これは公正競争規約にもとづく「総合栄養食」の表示とは区別して捉える必要があります。総合栄養食の表示はペットフード公正取引協議会の会員が表示できる規格です。主食として選ぶ際は、正式な総合栄養食の表示が確認できるかを基準にしましょう。
ウェットフードランキングで使う3つの評価軸
ねこまめ編集部の一言
本ランキングの順位は、主食として使えるかを公式情報で確認しやすい順に並べた編集部の整理です。猫の好みや味の良し悪しを決めるものではありません。
今回の比較では、客観的に確認できる情報のみを基準とし、以下の3つの評価軸を設定しました。
・評価軸1:公正競争規約にもとづく表示区分(総合栄養食)が公式情報で明確に確認できるか
・評価軸2:対象となる成長段階(成猫・シニアなど)が具体的に明記されているか
・評価軸3:内容量、カロリー、たんぱく質などの成分数値が公式に確認できるか
食いつきに関しては猫の個体差が非常に大きく、第三者が検証可能な比較データが存在しないため評価から除外しています。また、価格に関してもオープン価格の製品が含まれるなど変動が激しいため、コスパによる順位付けは行っていません。
猫用ウェットフードおすすめ5選|公式仕様で比べる比較表
公式ページにて詳細な仕様が確認できた猫用ウェットフード5製品を、主食としての確認度の高さを基準に比較します。
| 順位・商品名 | 表示区分 | 対象年齢 |
|---|---|---|
| 1位 ピュリナ プロプラン キャット 成猫用 やわらかチキン グレービー仕立て(パウチ) | 総合栄養食(分析試験で確認) | 成猫(1〜7歳程度)、シニア猫(7歳以上〜) |
| 2位 モンプチ 缶 あらほぐし仕立て ロースト若鶏(缶詰) | 総合栄養食 | 成猫(1〜7歳程度) |
| 3位 CIAO パウチ 総合栄養食 まぐろ ささみ入り ほたて味(パウチ) | 総合栄養食 | 成猫 |
| 4位 ロイヤルカナン インドア グレービー(パウチ) | 総合栄養食(カテゴリ表記で確認) | 室内で生活する成猫(生後12ヵ月齢以上) |
| 5位 カナガンキャットフード チキン&サーモン 缶詰(缶詰) | 未確認(主食にも使える、と記載) | 全年齢対応 |
| 商品名 | 内容量 | エネルギー | たんぱく質 |
|---|---|---|---|
| ピュリナ プロプラン キャット 成猫用 やわらかチキン | 85g | 約84kcal/100g(約71kcal/袋) | 11.2%以上 |
| モンプチ 缶 あらほぐし仕立て ロースト若鶏 | 85g | 85kcal/100g | 11%以上 |
| CIAO パウチ 総合栄養食 まぐろ ささみ入り ほたて味 | 40g | 約32kcal/袋(※換算値:約80kcal/100g) | 7.0%以上 |
| ロイヤルカナン インドア グレービー | 50g / 85g規格 | 86kcal/100g | 7.7%以上 |
| カナガンキャットフード チキン&サーモン 缶詰 | 75g | 94.87kcal/100g(1缶あたり約71kcal) | 16.5%以上 |
1位:ピュリナ プロプラン キャット 成猫用 やわらかチキン グレービー仕立て
ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが公式に証明されており、対象として成猫(1〜7歳程度)とシニア猫(7歳以上〜)の双方が明記されているため1位としています。子猫は対象に含まれません。
2位:モンプチ 缶 あらほぐし仕立て ロースト若鶏
公式に「総合栄養食」と明記されており、100gあたりのカロリー(85kcal)も公式に記載されているため2位としています。対象は成猫(1〜7歳程度)です。
3位:CIAO パウチ 総合栄養食 まぐろ ささみ入り ほたて味
「成猫用総合栄養食」と明記されていますが、100gあたりのカロリーは公式に記載されておらず1袋単位(約32kcal)の表記となるため3位としています。名称に「総合栄養食」が付かない、よく似た名前の商品もあるため、購入時は商品名を確認してください。
4位:ロイヤルカナン インドア グレービー
室内で生活する生後12ヵ月齢以上の成猫が対象です。総合栄養食の確認が公式サイトのカテゴリ表記にとどまるため4位としています。内容量には50gと85gの規格があります。子猫は対象外となっています。
5位:カナガンキャットフード チキン&サーモン 缶詰
公式サイトにて「主食にも使える缶詰フード」「全年齢対応」「グレインフリー(穀物不使用)」と記載されているウェットフードです。原産国はタイとなっています。公式ページ上で「総合栄養食」の語は確認できていないため、総合栄養食としての確認度を重視する本ランキングでは5位としています。
補足・参考
本比較は2026年10月6日時点で各メーカー公式サイト等から確認できた情報に基づいています。なお、レティシアン公式サイトの製品一覧において「モグニャンキャットフード」「アランズナチュラルキャットフード」「マックアダムズキャットフード」について確認した範囲では、缶詰やパウチ等のウェット製品の記載は確認できませんでした。商品の最新仕様や給与目安は、購入時に各パッケージ裏面をご確認ください。
年齢・状況別に見る4つの選び方
愛猫の成長段階や飼育環境によって、選ぶべきウェットフードの条件は異なります。状況に合わせた確認事項を把握しておきましょう。
| 年齢・飼育状況 | 購入前に確認したい表示 | 今回の5商品で確認できた範囲 |
|---|---|---|
| 子猫 | 「幼猫用」「全年齢対応」の総合栄養食表示 | 全年齢対応の記載があるのはカナガン缶詰のみ(総合栄養食表記は未確認) |
| 成猫(室内飼い) | 「成猫用」「12ヵ月齢以上」の総合栄養食表示 | 5商品すべてが成猫を対象に含む(インドア向け明記はロイヤルカナン) |
| シニア猫 | 「シニア猫用」「○歳以上」などの記載 | シニア猫への対応を公式に明記しているのはプロプランのみ |
| 多頭飼い | 猫ごとの成長段階と各フードの対象年齢の合致 | 成猫用が多い。同居猫の年齢差に応じた仕分けが必要 |
1. 子猫に与える場合
子猫の主食としてウェットフードを選ぶ場合は、パッケージに「子猫用(幼猫用)」または「全年齢対応」の総合栄養食と明記されているかを確認します。総合栄養食と確認できた4商品には、子猫を対象とする記載は確認できませんでした(ロイヤルカナンは生後12ヵ月齢以上、プロプランは成猫・シニア、モンプチとCIAOは成猫が対象)。
カナガン缶詰には全年齢対応の記載がありますが、総合栄養食の表示自体は未確認です。子猫の主食にする場合は、今回の5商品に限らず、パッケージで子猫用または全年齢対応の総合栄養食の表示を確認できる商品を選んでください。
2. 室内飼いの成猫に与える場合
今回取り上げた5製品は、すべて成猫を対象年齢に含んでいます。室内で運動量が落ち着いている猫の場合、パッケージ記載の給与量ガイドを目安にし、過剰な給与にならないようカロリーを管理しましょう。ロイヤルカナン「インドア グレービー」のように、室内生活の成猫を対象とした製品も選択肢となります。
3. シニア猫に与える場合
高齢期に入った猫に与える場合は、シニア向けの給与基準や対象表記があるかを確認します。今回の5製品のなかで、シニア猫(7歳以上〜)を対象として公式に明記していたのはピュリナ プロプランのみでした。
4. 多頭飼育の家庭で与える場合
複数の猫が暮らす家庭では、猫ごとに年齢や体格が異なるケースが珍しくありません。成猫用フードを成長期の子猫が誤食したり、個体ごとの摂取カロリーに偏りが出たりしないよう、給与時は器を離して見守るなど工夫をしましょう。
ウェットと併用するキャットフードを探している方へ
上のウェットフード比較・順位には含まれない商品です。ウェットと併用するキャットフードを探す方向けの例です。表示区分と対象年齢は本記事では確認していないため、リンク先の公式ページとパッケージで確認してください。
注意
愛猫の食欲が落ちているときや元気が見られないときに、自己判断でウェットフードだけに頼って様子を見続けるのは避けましょう。体調に異変を感じた場合は、速やかに動物病院で獣医師に相談してください。
食いつきとコスパを自分で確かめる3つの方法
1. 食いつきは少量から確かめる
食いつきは個体差が大きく、第三者が検証可能な比較データが存在しません。新しいフードを試す際は、環境省のガイドライン(平成21年10月第二版)に示されているように、状態を見ながら1週間くらいかけて新しいフードの割合を徐々に増やす方法が推奨されます。切り替え中に便の状態など体調に変化が出た場合は中止し、獣医師に相談しましょう。
2. コスパは「1缶(袋)の価格÷カロリー」で比べる
ウェットフードの価格は販売店や時期によって変動します。前述の計算式で算出した1缶・1袋あたりのカロリーを用い、「1缶(袋)の購入価格 ÷ 1缶(袋)のkcal」で1kcalあたりの単価を計算すると実質的なコストが把握しやすくなります。
3. ドライフードと併用するときはカロリーを差し引く
環境省のガイドライン(平成21年10月第二版)は、おやつやごほうびを与えたらカロリー表示を確かめ、その分フードを減らすよう勧めています。ウェットを足す場合も同じ考え方が参考になります。減らすドライの量(g)は「足したウェットのkcal÷ドライ1gあたりのkcal(ドライのパッケージ表示から計算)」で算出できます。差し引きを行わないと摂取カロリーが増えすぎることがあるため注意が必要です。
開封後の保存と給与で気をつけたい4つのポイント

環境省のガイドライン(平成21年10月第二版)に基づく目安です。商品のパッケージに個別の保存方法や指示が記載されている場合は、そちらの表示を最優先にしてください。
1. 開封後は品質の変化が早い
環境省のガイドライン(平成21年10月第二版)にも記載されている通り、ウェットタイプのペットフードは開封後は品質の変化が早いため注意が必要です。
2. 余った分は別の容器に移して冷蔵庫で保管する
残った缶詰やレトルトフードは、別の容器に移して冷蔵庫で保管し、できるだけその日のうちに使い切りましょう。
3. 1日以上保管する場合は冷凍保存も選択肢
1日以上保管しなければならない場合は、冷凍保存してその都度解凍する方法もあります。ただし家庭用の冷凍では食味を損なう場合がある点には留意してください。
4. お皿に出しっぱなしにせず、給与時間は20分程度を目安にする
食器に出したまま放置することは避け、給与時間は20分程度を目安にしてください。食べ残した分は速やかに片付けましょう。
猫のウェットフードに関するよくある質問6問
- ウェットフードだけで猫の主食にしても大丈夫ですか?
- 総合栄養食は、そのフードと水で必要な栄養素を摂れるよう作られた主食用の区分です。一般食・副食は、総合栄養食と一緒に与えるなど別途の栄養補給が必要な旨が併記されます。
- 「主食にも使える」と書いてあれば総合栄養食と同じですか?
- 同一とは言い切れません。今回のカナガン缶詰は、公式ページに「主食にも使える」とありますが、総合栄養食の語は確認できていません。主食としての厳密な基準を確認したい場合は、表示欄の区分を確かめてください。
- ドライフードと一緒に与えるとき、量はどう調整すればいいですか?
- 与えるウェットフードのカロリー(kcal)を計算し、その分だけ主食であるドライフードの給与量を減らして全体のカロリーを調整します。体重や体調の管理に不安がある場合は、かかりつけの動物病院へ相談してください。
- 開封した缶詰やパウチは冷蔵庫で何日くらい保存できますか?
- 環境省のガイドライン(平成21年10月第二版)では、開封後は別の容器に移して冷蔵庫で保管し、できるだけその日のうちに使い切ることが推奨されています。商品のパッケージに個別の保存指示がある場合は、そちらの指示を最優先にしてください。
- 新しいウェットフードへの切り替えはどのように進めますか?
- 現在のフードに新しいウェットフードを少量混ぜ、状態を見ながら1週間くらいかけて徐々に新しいフードの割合を増やしていきます。途中で便がゆるくなるなど体調の変化が見られた場合は、給与を中止して獣医師に相談しましょう。
- 缶詰とパウチはどちらを選べばいいですか?
- どちらも適切に殺菌・充填されており未開封時の保存性に優れています。内容量や使い勝手、ゴミの分別方法などが商品ごとに異なるため、1回で食べ切れる量や愛猫の成長段階に合う表示区分を基準に選ぶのがおすすめです。
あわせて読みたい
まとめ|愛猫に合うウェットフードを選ぶ基準
この記事のまとめ
・ウェットフードを選ぶ際は、主食用の「総合栄養食」か副食用の「一般食」かをパッケージ表示で必ず確認する
・本ランキングの順位は公式情報における主食としての確認度を基準としており、食いつきや価格の優劣を断定するものではない
・記載情報は2026年10月6日時点のものであるため、購入時は製品の最新パッケージ表示や公式サイトの情報を確認する
猫の食事は健康維持の基本となる大切な要素です。役割とカロリーを確認したうえで取り入れましょう。もし愛猫の食事量や体調に関して気になる点があるときは、無理に自己判断せず、早めに動物病院で相談してください。



