成猫向け無添加国産キャットフード、公式表示で確認できた2選|安全性で選ぶ

本記事は、公式表示で国産・無添加が確認できた成猫用(1歳以上)フードのみを比較対象としています。子猫・シニア向け商品の表示確認状況は異なるため、ご注意ください。
愛猫の健康を考えて「無添加」や「国産」と書かれたキャットフードを探しているものの、パッケージの表示が何を意味しているのか分かりにくく、迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ペットフードの「国産」とは「最終加工工程を日本国内で完了した製品」を指しており、原材料そのものの産地を保証する表示ではありません。また、「無添加」という表記もすべての添加物がゼロという意味ではなく、何を使っていないのか(香料、着色料など)を明確に併記することがルールとなっています。なお、本記事では業界の公正競争規約施行規則(令和4年9月7日承認版)に基づいて表示の意味を整理しています。ペットフード安全法上の定義とは異なる場合があるため、法律の詳細確認は所管官庁の資料をご参照ください。
この記事では、公正競争規約などの公的な基準に沿って表示の意味を整理したうえで、公式情報で仕様を確認できた成猫用(1歳以上)製品の比較と、愛猫に合わせた選び方を落ち着いた視点で解説します。なお、本記事では公式表示で国産・無添加が確認できた成猫向けフード(コンボ ピュアシリーズ)を中心に対象として整理しています。
「国産」「無添加」の意味を整理する3つのポイント
キャットフードを選ぶ際によく目にする「国産」「無添加」という言葉ですが、業界の公正競争規約において厳密な表示基準が定められています。まずは購入時の判断基準となる3つの基本を押さえておきましょう。
「国産」は最終加工工程を完了した国が日本であること
ペットフード公正取引協議会が定める公正競争規約施行規則において、「国産」と表示できるのは原産国が日本の場合とされています。そして、その原産国とは「製造工程のうち、最終加工工程を完了した国」と定義されています。
つまり、使われている原材料がすべて日本国内で収穫・調達されたものという意味ではありません。また、未包装のペットフードを日本国内の工場で容器に詰めたり包装したりするだけの作業は、最終加工工程には該当しないと定められています。
「無添加」は何が無添加かの併記が前提
規約施行規則では、「無添加」「不使用」といった文言を使用する場合、無添加である原材料名や添加物名を明確に併記することが求められています。
添加物に関する無添加表示を行う際は、定められた添加物便覧に記載されている成分を、加工助剤やキャリーオーバー、栄養強化目的で使用されるものも含めて一切使用していないことが確認できる場合に限られます。そのため、単に「無添加」とだけ書かれているのではなく、「何が不使用なのか」を確認することが大切です。
「無添加」は添加物がゼロという意味ではない
「無添加」と表記されていても、あらゆる添加物が完全に排除されているとは限りません。例えば、後述する「コンボ ピュア キャット まぐろ味・鶏パウダー仕立て」では、「着色料・香料・保存料無添加」と明確に対象が絞られて記載されています。
使用されている添加物の種類を絞りたい場合は、パッケージに記載された不使用の対象と、原材料一覧の両方を照らし合わせて確認する姿勢が求められます。
補足・参考
ペットフードの表示基準に関する内容は、ペットフード公正取引協議会の「ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則」(令和4年9月7日承認版)および同協議会の公式解説(2026年9月確認)に基づいています。なお、パッケージに記載される項目は「必要表示事項」と定義されています。
購入前にパッケージで確認する4つの項目

店頭や通信販売でフードを選ぶ際は、宣伝文句のイメージだけで判断せず、パッケージ裏面などに記載されている「必要表示事項」を落ち着いて読み解くことが確実です。
原産国表示
パッケージの原産国欄に「日本」と記載されているかを確認します。前述のとおり、最終加工工程が行われた国が記載されるため、製造工程の拠点を把握するための重要な情報源になります。
無添加の対象
「着色料不使用」「保存料無添加」など、どの成分が使われていないのかを確認します。猫の食事において特定の成分を避けたいと考えている場合は、明記された対象外の成分が含まれていないか、原材料名の一覧まで目を通すと安心です。
目的区分と対象成長段階
キャットフードには「総合栄養食」「一般食」「間食」などの目的区分があります。総合栄養食とは、新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における健康を維持できるように栄養バランスが調製された主要な食事用フードです。
あわせて、対象となる成長段階が「成猫用(1歳以上)」なのか「全成長段階/オールステージ」なのかを確認し、愛猫の現在の年齢に適しているかを見極めましょう。
保存方法と開封後の目安
賞味期限は「定められた方法により保存した場合において品質が保持できる期限」と定義されています。開封後は環境省の飼育ガイドラインでも示されているとおり、袋の封をしっかり閉め、直射日光が当たらず温度や湿度が低い場所で保存することが推奨されています。使用の目安については、各製品のパッケージ記載に従いましょう。
| 確認項目 | 記載場所と読み取れること |
|---|---|
| 原産国 | 原産国名欄:最終加工工程を完了した国 |
| 無添加の対象 | パッケージ正面・原材料欄:不使用が明記されている具体的な成分 |
| 区分・成長段階 | 給与目的・対象年齢欄:総合栄養食かどうか、適した成長段階 |
| 保存方法 | 注意書き・保存方法欄:未開封時の保管条件と開封後の扱い |
国産・無添加の表示を公式で確認できた2選
ここでは、メーカーの公式情報において「原産国:日本」と「成猫用総合栄養食」、および無添加に関する表示が確認できた製品をご紹介します。優劣を競う順位付けや検証外の特定製品への誘導・広告配置は行わず、公式表示内容が客観的に確認できた選択肢に限定して掲載しています。
コンボ ピュア キャット まぐろ味・鶏パウダー仕立て
日本ペットフードが展開する成猫用(1歳以上)のドライタイプ総合栄養食です。公式商品詳細ページにおいて、原産国が「日本」であること、そして「着色料・香料・保存料無添加」であることが明確に記載されています。
成猫の主食として必要な栄養素が調整されており、特定の添加物を避けたい室内飼いの成猫に適した設計となっています。
コンボ ピュア キャット まぐろ味・鶏肉・小魚添え
同じく日本ペットフードの製品で、公式情報により原産国「日本」、成猫用(1歳以上)のドライタイプ総合栄養食であることが確認されています。
なお、シリーズ全体として素材に配慮した設計がなされていますが、無添加となる対象範囲は商品ごとに異なる場合があるため、購入時にはパッケージの原材料欄と無添加表記の詳細を個別に確認することをおすすめします。
| 商品名 | 原産国 | 区分・成長段階 | 無添加と明記された対象 |
|---|---|---|---|
| コンボ ピュア キャット まぐろ味・鶏パウダー仕立て | 日本 | 成猫用総合栄養食(1歳以上) | 着色料・香料・保存料 |
| コンボ ピュア キャット まぐろ味・鶏肉・小魚添え | 日本 | 成猫用総合栄養食(1歳以上) | 公式表示・現物で確認 |
確認のポイント
フード選びではイメージに惑わされず、「原産国」「目的区分」「無添加の対象」の3点をパッケージ上で確認することが、納得できるフード選びへの近道です。
多頭飼い・年齢別に選ぶ3つの考え方
多頭飼い環境や年齢差がある同居猫がいる家庭では、フード選びに少し工夫が必要です。猫たちの年齢や健康状態に合わせて適切に管理しましょう。
成猫が中心の多頭飼い
同居している猫がすべて成猫(1歳以上)であれば、成猫用総合栄養食を一括して採用しやすくなります。ただし、個々の運動量や避妊・去勢の有無によって必要なカロリー量は異なるため、体重の推移を見守りながら給与量を個別に調整することが大切です。
子猫やシニア猫が同居している場合
成猫用の総合栄養食は、急速な成長期にある子猫が必要とする栄養素とはバランスが異なります。子猫や高齢猫が同居している環境では、「全成長段階/オールステージ」対応のフードを選ぶか、それぞれの成長段階に合わせたフードを別々の場所で与える配慮が求められます。
持病や体調に不安がある場合
猫が新しいフードを選ぶ際、嗅覚が視覚より重視されるとされているため、色合いより香りの好みが優先される傾向があります。ただし食べ方には個体差が大きいため、体調や持病に不安がある場合の判断は、本記事の選択基準だけに頼らず独自の判断を避けることが大切です。
注意
尿路の健康維持に配慮が必要な猫や、慢性疾患を抱えている猫の場合は、市販のフードを自己判断で選ばず、必ずかかりつけの動物病院に相談してください。
与え方と保管で気をつけたい3つのこと
どれほど素材にこだわったフードを選んでも、給与方法や保管状態が適切でなければフードのコンディションが損なわれてしまいます。
給与案内に従った段階的な切り替え
フードを新しいものに切り替える際は、急に全量を変更するのではなく、メーカーの給与案内に従って従来のフードに新しいフードを少しずつ混ぜ合わせ、徐々に割合を増やしていきましょう。切り替え期間中は愛猫の便の状態や食欲を注意深く観察してください。
環境省指針に基づく適切な常温保存
ドライフードを開封した後は、袋のチャックや封をしっかりと閉じ、直射日光が当たらない涼しく湿気の少ない場所で常温保存します。冷暖房の風が直接当たる場所や、温度変化が激しい場所は避けて保管することが大切です。
開封後の使用目安の遵守
未開封時の賞味期限が長く残っていても、一度開封すると空気中の酸素や湿気に触れることになります。パッケージに記載されている開封後の取り扱い上の注意を確認し、メーカーが推奨する期間を目安に使い切るようにしましょう。
注意
フードの切り替え中や給与後に、軟便や嘔吐などの体調不良が続く場合は給与を中止し、速やかに動物病院を受診してください。
よくある質問
- 「国産」と書いてあれば原材料もすべて日本のものですか?
- 業界の公正競争規約施行規則に基づくと、「国産」とは最終加工工程を日本国内で完了した製品を指します。原材料そのものの原産地を示す表記ではないため、主原料の産地を知りたい場合は原材料欄やメーカーの公式発表を確認する必要があります。なお、単に国内で小分け包装しただけの行為は国産表示の根拠になりません。(※本記事は業界の公正競争規約施行規則〔令和4年9月7日承認版〕に基づいています。ペットフード安全法上の「国産」定義は別に定められている可能性があるため、法律上の詳細確認は所管官庁の資料をご参照ください)
- 「無添加」と書かれたキャットフードは添加物が完全にゼロですか?
- 無添加と表示する場合、何が不使用なのかを明確に併記することがルールとなっています。例えば「着色料・香料・保存料無添加」と書かれている場合、それら3つの成分は使用されていませんが、栄養バランスを保つための成分など他の原材料が含まれる場合があります。商品ごとの不使用表示を確認することが大切です。
- 総合栄養食とはどのような基準のフードですか?
- 総合栄養食とは、新鮮な水と一緒に与えるだけで、該当する成長段階の健康を維持できるよう栄養素がバランスよく調製された毎日の主要な食事用のフードです。これに対して一般食やおやつは、特定の目的や嗜好性を高めるための食事として位置づけられています。
- 成猫用の無添加フードを子猫に与えても問題ありませんか?
- 子猫期は体を作るために多くのエネルギーや特定の栄養バランスを必要とします。成猫用(1歳以上)と明記されたフードは子猫向けの栄養基準とは異なるため、子猫には「全成長段階/オールステージ用」または「子猫用(幼猫用)」と記載された総合栄養食を選ぶことが望まれます。
- 新しいキャットフードへ上手に切り替える方法は?
- 猫は食事環境の変化に敏感な動物です。急に新しいフードに切り替えると消化器に負担がかかる場合があるため、メーカーの給与案内に従い、現在与えているフードに少しずつ混ぜながら徐々に比率を高めていきます。切り替え中は便の硬さや食べ方をよく観察しましょう。具体的な注意点については、本記事の「与え方と保管で気をつけたい3つのこと」セクションをご参照ください。
- ドライフードを開封した後の正しい保管方法は?
- 環境省のペットフードガイドラインでは、開封後は袋の封をしっかりと閉め、直射日光が当たらず温度や湿度が低い場所で常温保存することが推奨されています。出し入れ時の温度差による結露を防ぐため、製品に特別な指示がない限り冷蔵庫での保存は避け、製品ごとの注意書きに従って管理してください。
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まとめ|パッケージ表示を確認して納得のいくフード選びを
キャットフードにおける「国産」や「無添加」という言葉は、安心感を与える魅力的なフレーズですが、その実際の意味を把握しておくことが愛猫を守る第一歩になります。
この記事のまとめ
・「国産」の定義:最終加工工程を完了した国が日本であることを指し、原材料の産地とは別
・「無添加」の確認:何が無添加であるかの併記が原則であり、添加物が一切入っていないという意味ではない
・成長段階の適合:コンボ ピュア キャットなど公式確認できた製品の対象年齢(成猫用など)を確認する
・基本の保管と給与:開封後は直射日光・高温多湿を避けて保管し、切り替えは愛猫の様子を見ながら少しずつ進める
イメージや宣伝の表現だけに頼るのではなく、パッケージ裏面の「原産国」「無添加の対象成分」「成長段階」「保存方法」をご自身の目でしっかりと照らし合わせながら、愛猫の毎日の健康を支えるフードを選んであげてください。



