トイプードルの特徴・毛色・サイズ完全ガイド|飼う前に知りたい全情報【2026年】

トイプードルを迎えたいと考えたとき、まず気になるのが「どんな毛色があるの?」「タイニーやティーカップとは何が違うの?」「性格は本当に飼いやすいの?」といった基本情報ではないでしょうか。日本で長年人気上位を保ち続けている犬種だからこそ、情報量が多く、かえって整理しづらいという声もよく聞かれます。
この記事では、いぬまめ編集部がトイプードルの体格基準・毛色の種類・性格傾向・迎え方の目安・日常のお手入れまでを、飼う前に押さえておきたい順序で整理しました。迎えてから「思っていたのと違った」とならないための判断材料として役立てていただければ幸いです。
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トイプードルの基本プロフィール|5つの基礎知識
まずはトイプードルという犬種の輪郭をつかんでおきましょう。ここを理解しておくと、この後の毛色やサイズの話がぐっと入りやすくなります。
1. 原産国と歴史的背景
プードルの原産国はフランスとして登録されていますが、そのルーツについてはドイツ由来説など複数の見解があり、はっきりと一つに定まっていません。もともとは水辺での鳥猟をサポートする使役犬として活躍していた歴史があり、水に濡れても動きやすいよう体の一部の被毛を刈り込む習慣が、現在の装飾的なカットスタイルの原型になったと考えられています。
その後、フランスの上流階級で愛玩犬として可愛がられるようになり、小型化が進みました。トイプードルは、大きなスタンダードプードルを小型化していく過程で生まれたサイズ区分の一つです。
2. 4つの公式サイズ区分
プードルは体高によってサイズが区分されています。犬種標準を定める団体によって細かな数値は異なりますが、一般的には次の4区分で理解されています。
| サイズ区分 | おおよその体高 | 体格の印象 |
|---|---|---|
| スタンダードプードル | 45〜60cm前後 | 大型犬に近い堂々とした体格 |
| ミディアムプードル | 35〜45cm前後 | 中型犬サイズ |
| ミニチュアプードル | 28〜35cm前後 | 小型犬の中では大きめ |
| トイプードル | 24〜28cm前後 | 抱っこしやすい小型サイズ |
日本で「プードル」と言えばトイプードルを指すことがほとんどですが、海外ではスタンダードプードルの方が一般的というケースもあります。
3. 体重の目安
トイプードルの成犬体重は、おおむね3kg前後を中心に、2kg台から4kg程度までの幅に収まることが多い犬種です。ただし個体差が大きく、骨格のしっかりしたタイプでは4kgを超えることもあります。
重要なのは数字そのものより、その子の骨格に対して適正な体型を保てているかという点です。同じ3kgでも、骨格が細い子にとっては太り気味、がっしりした子にとっては痩せ気味ということがあります。
4. 平均寿命
小型犬全般に共通しますが、トイプードルは比較的長く暮らせる犬種とされています。一般的に15年前後を目安に語られることが多く、飼育環境や体調管理の状況によってはそれ以上生きるケースもあります。
長く一緒に過ごせる可能性が高いということは、それだけ長期的なお世話の計画が必要という意味でもあります。トリミング費用や医療費を含めた生涯コストの見通しを、迎える前に考えておきたいところです。
5. 被毛の特徴
トイプードルの最大の特徴は、シングルコートに近い巻き毛です。抜け毛が非常に少なく、季節ごとの換毛が目立ちにくいという点は、室内飼育において大きな利点となります。
一方で、抜けない被毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが欠かせません。また巻き毛は毛玉になりやすく、日常のブラッシングを怠ると絡まりが皮膚を引っ張って負担になることもあります。
補足・参考
「抜け毛が少ない=アレルギーが出ない」ではありません。犬アレルギーの主な原因は被毛そのものではなく、皮脂や唾液に含まれるたんぱく質です。アレルギー体質の方は、迎える前に実際に触れてみる機会を持つことをおすすめします。
トイプードルの毛色は何種類?公認カラー一覧
トイプードルの魅力の一つが、毛色のバリエーションの豊富さです。ここでは代表的なカラーを整理します。
ブラウン系・レッド系のカラー
日本で特に人気が高いのが、明るい茶系の毛色です。
| 毛色 | 特徴 | 色抜けの傾向 |
|---|---|---|
| レッド | 鮮やかな赤茶色。日本で高い人気 | 成長とともに薄くなることが多い |
| アプリコット | 杏色。レッドより淡くやわらかい印象 | クリームに近づくことがある |
| ブラウン | 濃いチョコレート色。鼻や肉球も茶系 | 色褪せしやすい傾向 |
| クリーム | 白に近い淡いベージュ | 比較的安定しやすい |
レッドやアプリコットは、パピー期がもっとも色が濃く、成長するにつれて退色していく傾向があります。「子犬のときの色がそのまま続くわけではない」という前提を持っておくと、後からギャップを感じにくくなります。
ブラック・ホワイト・シルバー系のカラー
クラシックな印象を与えるのがこのグループです。
・ブラック……漆黒の被毛。退色が起きにくく、色が安定しやすいカラーの一つです。
・ホワイト……純白の被毛。涙やけや口周りの汚れが目立ちやすいため、こまめなケアが求められます。
・シルバー……生まれたときは黒に近く、成長とともに銀灰色へ変化していく独特のカラーです。
・ブルー……黒がやや薄まった青みがかった色調。数は多くありません。
シルバーやブルーは、成犬になるまで最終的な色合いが確定しにくいカラーです。数か月から数年かけて色が変わっていく過程を楽しめる点は、この毛色ならではの魅力といえます。
珍しいとされるカラー
単色以外にも、複数の色が組み合わさったカラーが存在します。
・パーティカラー……白地に別の色が入る2色構成。
・ファントム……眉やマズル、足先などに決まった位置でタン色が入るパターン。
・シルバーベージュ……ブラウンが退色して生まれる淡いベージュ系。
これらは流通数が少なく、希少カラーとして高値で扱われることがあります。ただし、団体によっては単色以外を犬種標準として認めていない場合もあり、ドッグショーへの出陳を考える場合は事前確認が必要です。
注意
「希少カラーだから」という理由だけで価格が大きく上乗せされているケースがあります。毛色と健康状態は直接の関係がありません。価格の根拠が毛色の希少性のみで、親犬の情報や健康管理体制の説明が乏しい場合は、慎重に判断したいところです。
タイニー・ティーカップとの違いを整理する3つの視点
ペットショップやブリーダーのサイトで「タイニープードル」「ティーカッププードル」という表記を見たことがある方も多いでしょう。この呼び方について、正確に理解しておきましょう。
1. 公式な犬種区分ではない
もっとも重要な点は、タイニーもティーカップも、犬種標準として公式に定められたサイズ区分ではないということです。あくまで日本の販売現場で使われている呼称であり、血統書に記載される犬種名としてはトイプードルとなります。
2. 一般的な使われ方の目安
| 呼称 | おおよその成犬体重 | 位置づけ |
|---|---|---|
| トイプードル | 3kg前後 | 公式なサイズ区分 |
| タイニープードル | 2kg台 | 販売上の通称 |
| ティーカッププードル | 2kg未満 | 販売上の通称 |
ただし、この区分に統一された基準はありません。同じ「タイニー」という表記でも、販売元によって想定する体格が異なることがあります。
3. 小さいことによる注意点
体が小さいほど可愛らしく見えるという理由で人気がありますが、飼育面では配慮すべき点が増えます。
・骨が細く、ソファからの落下やジャンプで骨折が起こりやすい
・体が小さいぶん、低血糖を起こしやすく食事の間隔管理が重要になる
・膝蓋骨脱臼など、関節への負担に気をつけたい
・成長の見込みが読みにくく、想定より大きくなることもある
また、パピー期に「ティーカップサイズ」として紹介された子が、成長後に一般的なトイプードルサイズになるケースもあります。子犬の段階で最終的な大きさを正確に予測することは難しいという前提で検討することが大切です。
編集部の一言
いぬまめ編集部では、サイズの小ささを最優先の選択基準にすることをおすすめしていません。健全な骨格と、親犬の健康情報が明示されているかのほうが、その後の暮らしやすさに直結します。
トイプードルの性格を知る5つの傾向
トイプードルは「賢い犬種」として広く知られていますが、その中身をもう少し具体的に見ていきましょう。
1. 学習能力が高い
プードルは犬種の中でも作業意欲と学習意欲が高いグループに位置づけられています。指示を覚えるスピードが早く、トイレトレーニングや基本的なしつけがスムーズに進みやすい傾向があります。
ただし賢さは諸刃の剣でもあります。飼い主の一貫性のない対応もすぐに学習してしまうため、「吠えたら要求が通る」といった誤った学習が定着しやすい面もあります。
2. 人懐こく社交的
多くのトイプードルは人との関わりを好み、家族に対して強い愛着を示します。来客に対しても友好的なことが多く、初対面の人ともコミュニケーションを取りやすい性質です。
3. 甘えん坊で寂しがりな一面
人が好きな反面、長時間の留守番が苦手な子も少なくありません。分離不安につながることもあるため、パピー期から少しずつ一人の時間に慣らしていく取り組みが役立ちます。
4. 警戒心から吠えることがある
賢く周囲をよく観察する性質から、物音やインターホンに反応して吠えることがあります。これは臆病さというより、状況を察知する能力の高さの裏返しとも言えます。社会化期に多様な音や環境に触れておくことで、過剰な反応が起きにくくなる傾向があります。
5. 運動意欲がしっかりある
小型犬でありながら、もともと猟犬として使われていた背景から、体を動かすことを好む個体が多く見られます。「小さいから散歩は不要」ということはなく、毎日の散歩や遊びの時間を確保することが、心身のコンディションを整えるうえで欠かせません。
| 性格の傾向 | 暮らしのメリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 学習能力が高い | しつけが入りやすい | 誤った学習も定着しやすい |
| 人が好き | 家族や来客と関係を築きやすい | 留守番が苦手になりやすい |
| 観察力がある | 飼い主の状況を察しやすい | 物音に吠えることがある |
| 運動意欲がある | 遊びやトレーニングを楽しめる | 散歩不足でストレスが溜まる |
トイプードルを迎える方法と費用の目安|3つのルート

迎え方には大きく3つのルートがあります。それぞれの特徴を比較しておきましょう。
1. ブリーダーから直接迎える
親犬の様子や飼育環境を実際に確認できる点が最大の利点です。繁殖に関する考え方や健康管理の方針を直接聞けるため、納得感を持って迎えやすくなります。
見学時にチェックしたいのは、犬舎の清潔さ、親犬の状態、質問への回答の具体性です。見学を断られる、あるいは親犬を見せてもらえない場合は、慎重に判断したほうがよいでしょう。
2. ペットショップで迎える
複数の子犬を比較でき、迎えるまでの手続きがわかりやすいという利便性があります。用品やフードを同時に揃えられる点も、初めて犬を迎える方には安心材料になります。
一方で、親犬の情報や生育環境を確認しづらいことがあります。血統書の有無、健康診断の実施状況、ワクチン接種歴などは必ず確認しておきたい項目です。
3. 保護団体から譲り受ける
保護犬として新しい家族を待っているトイプードルもいます。成犬であれば性格や体格がすでに分かっている点は、生活イメージを立てやすいという意味でメリットになります。
譲渡には団体ごとの条件があり、面談や事前の家庭訪問が設けられていることも一般的です。
| 迎え方 | 確認しやすい情報 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ブリーダー | 親犬・飼育環境・繁殖方針 | 血統や健康背景を重視したい人 |
| ペットショップ | 子犬の現状・購入手続き | 初めてで手続きの分かりやすさを求める人 |
| 保護団体 | 現在の性格・体格・生活習慣 | 成犬との暮らしを検討している人 |
補足・参考
子犬の価格は毛色・血統・時期・地域によって幅があり、一律の相場を示すことは困難です。実際の金額は複数のブリーダーやショップで比較し、最新情報を確認してください。なお、初期費用には子犬代金以外に、ケージ・トイレ用品・食器・キャリー等の生活用品費、ワクチン接種費用、健康診断費用などが加わります。
迎える前に準備したい7つのアイテム
子犬が家に来る前に揃えておきたいものを整理します。
1. サークルまたはケージ
子犬が安心して休める専用スペースです。留守番中の安全確保にも役立ちます。成犬サイズを見越して、方向転換や伸びができる広さを選びましょう。
2. トイレトレーとペットシーツ
トイレの場所は最初から固定しておくと覚えが早くなります。トレーは足を乗せても動かない安定したタイプが扱いやすいです。
3. フードと食器
迎える前に食べていたフードをそのまま継続し、変更する場合は1週間から10日ほどかけて少しずつ切り替えるのが基本です。急な変更はお腹の負担につながります。
4. 首輪・ハーネス・リード
トイプードルは気管が細い犬種であるため、散歩時はハーネスを選ぶ飼い主も多く見られます。パピー期は成長が早いため、サイズ調整の幅があるものが便利です。
5. ブラシとコーム
毛玉予防のため、スリッカーブラシとコームの2種類を用意しておくと安心です。パピーのうちからブラッシングに慣らしておくことで、後のトリミングもスムーズになります。
6. 床の滑り止め
フローリングは足を滑らせやすく、関節に負担がかかります。カーペットやコルクマットで生活動線をカバーしておくと安心です。
7. キャリーバッグ
動物病院への通院や災害時の移動に必須です。普段からハウスとして使える環境にしておくと、いざというときのストレスが軽くなります。
年齢別に見るトイプードルの暮らし方
同じトイプードルでも、ライフステージによって必要なケアは変わります。段階別に整理しましょう。
パピー期(生後〜1歳頃)
社会化とトイレトレーニングが中心になる時期です。生後3か月前後までの社会化期に、さまざまな人・音・場所に穏やかに触れる経験を積ませておくと、成犬になってからの適応力につながります。
食事は成長に必要な栄養が確保できる子犬用の総合栄養食を、1日3〜4回に分けて与えるのが一般的です。体が小さいうちは血糖値が下がりやすいため、食事の間隔を空けすぎないよう気をつけます。
また、ワクチン接種のスケジュールもこの時期の重要なテーマです。接種計画については犬のワクチン接種スケジュールでも整理しています。
成犬期(1〜7歳頃)
もっとも活動的な時期です。散歩と遊びで十分に体を動かし、体重管理を意識したい時期でもあります。トイプードルは食への意欲が高い子も多く、おやつの与えすぎで体重が増えやすい傾向があります。
この時期の日常ケアについてはトイプードルの飼い方ガイドで、しつけや運動量の目安を含めて詳しく解説しています。
シニア期(7歳〜)
7歳を過ぎたあたりから、少しずつ運動量や代謝が変化してきます。散歩のペースをゆるめたり、段差を減らしたりといった環境調整が有効です。
食事も、活動量に見合ったカロリー設計のものへ見直す時期になります。年齢に応じたフード選びについてはトイプードルにおすすめのドッグフードで詳しくまとめています。
| ライフステージ | 主なテーマ | 食事回数の目安 |
|---|---|---|
| パピー期 | 社会化・トイレ・ワクチン | 1日3〜4回 |
| 成犬期 | 運動量確保・体重管理 | 1日2回 |
| シニア期 | 関節への配慮・食事の見直し | 1日2〜3回 |
トイプードルのお手入れ|4つの必須ケア
被毛が伸び続ける犬種であるため、日々のケアと定期的なプロの手入れの両方が必要です。
1. ブラッシング
理想は毎日、少なくとも2〜3日に1回はブラッシングを行いたいところです。特に耳の後ろ、脇の下、内股、しっぽの付け根は毛玉ができやすいポイントです。
毛玉が大きくなると皮膚を引っ張り、犬にとって不快なだけでなく、トリミング時にバリカンで短く刈るしかなくなることもあります。
2. トリミング
おおむね1〜2か月に1回のペースでトリミングサロンを利用するのが一般的です。カットに加えて、シャンプー、爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどをまとめて依頼できます。
費用はサロンや地域、犬のサイズや毛量によって差があるため、通える範囲のサロンで事前に確認しておくとよいでしょう。トリミング費用は生涯にわたって継続的にかかる固定費である点を、迎える前に把握しておきたいところです。
3. 耳のケア
垂れ耳のため耳の中が蒸れやすく、汚れが溜まりやすい構造です。定期的に耳の状態を確認し、においや赤み、頻繁に頭を振るなどの様子が見られる場合は動物病院で相談しましょう。
4. 歯のケア
小型犬は歯が密集しており、歯垢が溜まりやすい傾向があります。パピー期から口を触られることに慣らし、歯ブラシでのケアを習慣にしておくと、シニア期になってからの負担が軽くなります。
注意
耳掃除や肛門腺絞りを自己流で行うと、かえって負担をかけることがあります。特に耳の奥に綿棒を入れる行為は避け、方法に不安がある場合はサロンや動物病院で手技を確認してから行ってください。
人気のカットスタイル6選

トイプードルの楽しみの一つがカットスタイルの豊富さです。代表的なものを紹介します。
1. テディベアカット
顔まわりを丸く仕上げ、耳をふんわり残す定番スタイルです。日本でもっとも人気が高く、多くのサロンで対応しています。
2. アフロカット
頭部の被毛を大きく丸く残すインパクトのあるスタイル。毛量が豊富な子に向いています。
3. モヒカンカット
頭頂部の毛を立たせるように残すスタイル。個性を出したい方に選ばれています。
4. アルパカカット
顔から首にかけての毛を長めに残し、体はすっきり仕上げるスタイルです。
5. サマーカット
全身を短く刈り込むスタイル。夏場の蒸れ対策や、毛玉が広範囲にできてしまった際の選択肢になります。ただし極端に短くしすぎると皮膚が直接紫外線を受けるため、外出時は配慮が必要です。
6. コンチネンタルクリップ
ドッグショーで見られる伝統的なスタイル。もともとの猟犬時代の刈り込みに由来する形とされています。日常での維持は手間がかかるため、一般家庭ではあまり選ばれません。
| スタイル | 印象 | 維持のしやすさ |
|---|---|---|
| テディベアカット | ふんわり丸い定番 | 普通 |
| アフロカット | 個性的でボリューム感 | やや手間 |
| アルパカカット | 顔まわりが華やか | やや手間 |
| サマーカット | すっきり涼しげ | 楽 |
| コンチネンタルクリップ | 伝統的・格式ある印象 | 難しい |
気をつけたい体の特徴|4つのポイント
犬種の体格的な特徴として、日頃から意識しておきたい点があります。特定の病気を断定するものではなく、あくまで注意を向けたい観点として整理します。
1. 膝関節への負担
小型犬全般に共通しますが、後ろ足の膝関節に負担がかかりやすい体格です。フローリングでの滑走、ソファやベッドからの飛び降り、二足立ちの姿勢を長時間続けることなどは、できるだけ避けたい動作です。
床材の工夫と、段差にステップを設置する対策が現実的です。
2. 気管の細さ
首まわりが細い犬種のため、リードを首輪に付けて強く引くと気管に負担がかかることがあります。散歩の際はハーネスの使用を検討する飼い主が多く見られます。
3. 涙やけ
特に白やクリーム系の被毛では、目の下の変色が目立ちやすくなります。原因は涙の排出経路、食事内容、被毛の刺激などさまざまで、一律の対処法はありません。
目の周りを清潔に保ちつつ、変化が続く場合は動物病院で相談するのが確実です。
4. 皮膚のデリケートさ
巻き毛で通気性が確保しにくく、毛玉が残ると皮膚が蒸れやすくなります。シャンプー後は根元までしっかり乾かすことが、皮膚コンディションを整えるうえで重要です。
編集部の一言
これらは「必ず起きること」ではなく、体格の特性上、注意を向けておくと良いポイントです。日々の様子を観察し、いつもと違う動きや姿勢があれば早めに動物病院へ相談する姿勢が何より大切です。
トイプードルが向いている人・慎重に検討したい人
犬種との相性は、生活スタイルによって大きく変わります。
向いている人の特徴
・抜け毛が少ない犬種を探している
・毎日の散歩や遊びの時間を確保できる
・トリミング費用を継続的に負担できる
・しつけやトレーニングを楽しめる
・在宅時間が比較的長い、または留守番対策を考えられる
慎重に検討したい人の特徴
・毎日のブラッシングの時間を確保するのが難しい
・長時間の留守番が日常的に発生する
・吠え声に対して近隣への配慮が必要な住環境
・トリミング等の維持費を含めた予算計画が立てにくい
「小さくて手がかからなさそう」というイメージだけで迎えると、実際の手入れ量とのギャップに戸惑うことがあります。逆に、ケアの手間を一緒に暮らす楽しみとして受け止められる方にとっては、非常に相性のよい犬種です。
よくある質問
- トイプードルの毛色は成長とともに変わりますか?
- レッドやアプリコット、ブラウン、シルバー系では、成長にともなって色調が変化するケースが多く見られます。特にレッドは子犬期がもっとも濃く、成犬になるにつれて淡くなる傾向があります。一方でブラックは比較的色が安定しやすいカラーです。子犬の時点で成犬時の色を確定させることは難しいため、変化も含めて楽しむ心構えがあると安心です。
- ティーカッププードルは公式な犬種なのですか?
- 公式な犬種区分ではありません。ティーカップもタイニーも、日本の販売現場で使われている通称です。血統書上の犬種名はトイプードルとなります。統一された基準がないため、販売元によって想定サイズが異なる点にも注意が必要です。
- トイプードルは初心者でも飼いやすいですか?
- 学習能力が高くしつけが入りやすいという点では、初めて犬を迎える方にも取り組みやすい犬種です。ただし、定期的なトリミングと日々のブラッシングが必須であること、留守番が苦手な子もいることを理解したうえで検討する必要があります。「手がかからない犬種」ではなく「ケアの手間を楽しめる方に向いている犬種」と捉えるとよいでしょう。
- トリミングはどのくらいの頻度で必要ですか?
- 一般的には1〜2か月に1回のペースで利用する飼い主が多く見られます。被毛が伸び続ける犬種のため、放置すると毛玉や絡まりが皮膚への負担につながります。日々のブラッシングをしっかり行っていれば、間隔を少し空けられるケースもありますが、爪切りや耳掃除も含めて定期的なケアの機会として捉えるのが安心です。
- 散歩はどのくらい必要ですか?
- 小型犬とはいえ、もともと猟犬として活躍していた背景があり、体を動かすことを好む個体が多い犬種です。1日2回、それぞれ20〜30分程度を目安に、その子の体力や年齢に応じて調整するのが一般的です。運動不足はストレスや問題行動につながることもあるため、天候が悪い日は室内での遊びで補う工夫も役立ちます。
- 抜け毛が少ないと聞きますが、アレルギーがあっても飼えますか?
- 抜け毛は確かに少ない犬種ですが、犬アレルギーの主な原因は被毛そのものではなく、皮脂や唾液に含まれるたんぱく質です。そのため「抜け毛が少ない=アレルギー反応が出ない」とは言い切れません。アレルギー体質の方は、迎える前に実際に犬と接する機会を持ち、必要に応じて医師に相談することをおすすめします。
- トイプードルの吠え癖は抑えられますか?
- 吠えは犬にとって自然な行動ですが、社会化期にさまざまな音や人に慣れておくことで、過剰な反応が起きにくくなる傾向があります。また、吠えたときに構ってしまうと「吠えれば要求が通る」と学習することがあるため、対応の一貫性が重要です。改善が難しい場合は、ドッグトレーナーや動物病院の行動診療科に相談するという選択肢もあります。
まとめ|トイプードルを迎える前に押さえたいこと
トイプードルは、豊富な毛色とカットスタイル、そして高い学習能力を持つ、日本で長く愛され続けている犬種です。一方で、被毛が伸び続けるため定期的なトリミングが欠かせず、日々のブラッシングも必要になります。
タイニーやティーカップといった呼称は公式なサイズ区分ではなく、体が小さいほど関節や食事管理に配慮が求められる点も覚えておきたいところです。サイズの小ささや毛色の希少性より、健全な骨格と健康管理の情報が明確であるかを判断基準にすることをおすすめします。
迎えた後は、ライフステージに合わせて食事内容や運動量を調整しながら、長い時間を共に過ごしていくことになります。この記事が、その第一歩を考えるうえでの整理に役立てば幸いです。
この記事のまとめ
・トイプードルはプードルの4つのサイズ区分のうち最小で、体高24〜28cm前後・体重3kg前後が目安
・毛色はレッド・アプリコット・ブラック・ホワイト・シルバーなど多彩で、成長にともなう退色も起こる
・タイニー・ティーカップは公式な犬種区分ではなく、日本の販売現場での通称
・学習能力が高くしつけが入りやすい反面、留守番が苦手な個体も多い
・1〜2か月に1回のトリミングと日々のブラッシングが生涯にわたって必要
・膝関節・気管・皮膚など、体格上配慮したいポイントを理解して環境を整える



