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犬が草を食べる5つの理由|やめさせるべき?獣医学的に解説

※この記事は複数の獣医師監修の信頼できる情報源をもとに作成しています。

「うちの子、また草を食べてる……大丈夫かな?」

散歩中に愛犬が道端の草をむしゃむしゃと食べ始めて、心配になった経験はありませんか?実は、犬が草を食べる行動は非常に一般的で、ある研究では調査対象の犬の約79%が草や植物を食べた経験があるという結果が出ています。

筆者の愛犬(マルプー・3歳メス)も、散歩のたびに特定の草むらの前で立ち止まり、夢中になって草を食べようとします。最初は「お腹の調子が悪いのかな」と不安でしたが、獣医師に相談したところ「多くの場合は心配いりませんよ」とのこと。

とはいえ、草を食べる行動には注意すべきケースもあります。この記事では、犬が草を食べる5つの理由を獣医学的な研究データに基づいて解説し、やめさせるべきかどうかの判断基準、具体的な対処法までを詳しくお伝えします。

犬が草を食べる5つの理由

犬が草を食べる理由は一つではありません。複数の要因が絡み合っていることも多く、愛犬がどのパターンに当てはまるのか観察することが大切です。ここでは、獣医学的な研究に基づいた5つの理由を詳しく見ていきましょう。

理由1. 胃腸の不快感を解消しようとしている

最も広く知られている説が、「犬は胃のむかつきを感じると草を食べて嘔吐を促す」というものです。

2008年にカリフォルニア大学デイビス校の獣医師チーム(Karen Sueda、Benjamin Hart、Kelly Cliff)が学術誌『Applied Animal Behavior Science』に発表した研究では、1,571頭の植物を食べる犬のデータを分析しました。その結果、以下のことが明らかになりました。

  • 草を食べる前に体調不良の兆候を示した犬はわずか8%
  • 草を食べた後に嘔吐した犬は約22%
  • 草を食べる前に体調不良だった犬は、その後嘔吐する確率が高い

つまり、「気持ち悪いから草を食べる」という説は一部の犬には当てはまるものの、大多数の犬には該当しないということです。多くの犬は体調に問題がなくても草を食べています。

ただし、愛犬が草を食べた直後に頻繁に吐く場合は、胃腸に何らかの不調を抱えている可能性があります。その場合は、草食い自体よりも胃腸の問題に目を向ける必要があるでしょう。

なお、犬が嘔吐を目的に草を食べる場合は、特定の食べ方をする傾向があります。普段は草を選んでゆっくり噛んで食べる犬でも、体調が悪いときは手当たり次第にガツガツと草を飲み込むように食べることが多いとされています。こうした食べ方の変化にも注目してみてください。

理由2. 食物繊維の補給

犬は雑食動物であり、植物性の栄養素も必要としています。食物繊維が不足していると、本能的に草を食べて補おうとすることがあります。

食物繊維には以下のような役割があります。

  • 腸内環境を整える
  • 便通を促進する
  • 腸内の善玉菌のエサになる
  • 消化管の蠕動運動をサポートする

特に、ドライフードだけを与えている場合は食物繊維が不足しがちです。愛犬が草を好んで食べる場合は、フードに含まれる繊維質の量を確認してみましょう。

なお、犬が好んで食べる草はイネ科の植物が多いとされています。イネ科の草は繊維質が豊富で、犬にとっては天然の食物繊維サプリメントのような存在かもしれません。

食物繊維の不足が原因かどうかを見分けるポイントとしては、以下が参考になります。

  • フードを食物繊維の多いものに変えたら草食いが減った
  • 便秘気味のときに草を食べる頻度が増える
  • 野菜のトッピングを加えると草への関心が薄れる

もしこれらに当てはまるなら、食物繊維の補給が草食いの主な動機になっている可能性が高いでしょう。

理由3. ストレスや退屈の解消(転位行動)

動物行動学では、「転位行動(てんいこうどう)」という概念があります。これは、動物が不安・緊張・葛藤などのストレスを感じたときに、本来の目的とは無関係な別の行動をとる現象です。

人間で例えると、緊張したときに爪を噛んだり、貧乏ゆすりをしたりするのと同じです。犬の場合、ストレスや退屈を感じたときに草を食べる行動が転位行動として現れることがあります。

特に以下のような状況で草食いが増えることがあります。

  • 飼い主との接触時間が少ない
  • 運動不足が続いている
  • 長時間の留守番が多い
  • 生活環境に大きな変化があった(引っ越し、家族構成の変化など)

筆者の愛犬も、雨が続いて散歩に行けない日が数日続いた後の散歩では、いつも以上に草を食べたがる傾向があります。退屈やストレスが溜まっていたのかもしれません。

草を食べる頻度が急に増えた場合は、愛犬がストレスを感じていないか、生活環境を見直してみることをおすすめします。

理由4. 草の食感や味が好き

意外に思われるかもしれませんが、単純に草の食感や味を楽しんでいる犬も少なくありません。

先述のカリフォルニア大学デイビス校の研究でも、体調に問題のない健康な犬の多くが日常的に草を食べていることが確認されています。これは、草を食べる行動が必ずしも異常ではなく、犬にとっての「おやつ」や「嗜好品」に近い存在である可能性を示しています。

興味深いことに、犬が草を食べる頻度は空腹時に高まることが複数の調査で報告されています。つまり、犬にとって草は「食欲をそそる食べ物」として認識されている面もあるのです。

若い犬は特に好奇心が旺盛で、さまざまな草の味や食感を試す傾向があります。朝露に濡れた草や、新芽の柔らかい部分を特に好む犬も多いようです。

筆者の愛犬の場合も、道端の草ならどれでも食べるわけではなく、特定の場所に生えている柔らかそうな草だけを選んで食べています。まるで「行きつけのレストラン」があるかのようで、毎回その場所を通ると立ち止まります。体調には全く問題がないので、味の好みで選んでいるのだと思います。

理由5. 野生の本能(祖先からの名残)

犬の祖先であるオオカミやコヨーテ、キツネなどの野生のイヌ科動物の胃の中からは、植物が頻繁に見つかっています。野生のイヌ科動物にとって、草や植物を食べることは自然な行動なのです。

カリフォルニア大学デイビス校の研究チームも、「草を食べる行動は家畜化と人工選択を経ても保存されてきたことから、何らかの生物学的な目的がある」と結論づけています。

その有力な仮説の一つが、「腸内寄生虫の駆除」です。野生のイヌ科動物は常に腸内寄生虫にさらされていたため、草を食べることで腸の蠕動運動を活発にし、寄生虫を体外に排出していたと考えられています。

現代の家庭犬は定期的に駆虫薬を投与されているため寄生虫の心配は少ないですが、祖先から受け継いだ本能的な行動として、草を食べるという習性が残っているのかもしれません。

また、犬は雑食性の動物であり、野生下では獲物の胃の中に残っていた植物性の食物も一緒に摂取していたと考えられています。こうした進化の過程で、植物を口にすること自体が犬にとって自然な食行動として定着したのでしょう。

犬が草を食べるのは病気のサイン?

「草を食べるのは病気のサインでは?」と心配する飼い主さんは多いですが、結論から言えば、ほとんどの場合は病気のサインではありません

カリフォルニア大学デイビス校の研究では、25頭のパイロット調査において、草を食べる前に体調不良の兆候を示した犬は1頭もいませんでした。さらに大規模調査でも、草を食べる前に体調不良だった犬はわずか8%にとどまっています。

研究チームは「草食い(特にイネ科の草の摂取)は全犬種で一般的に見られる正常な行動であり、病気や嘔吐、栄養不足とは関連しない」と結論づけています。

ただし、以下のような症状が伴う場合は、何らかの健康上の問題を抱えている可能性があります。

  • 草を食べた後に毎回のように嘔吐する
  • 草を食べる頻度が急激に増えた
  • 食欲の低下元気のなさが見られる
  • 下痢や軟便が続いている
  • 草だけでなく土や石など異物も食べる(異食症・ピカの可能性)

これらの症状がある場合は、草食い自体が問題というよりも、背景にある疾患のサインとして注意が必要です。消化器疾患や栄養吸収障害、ホルモン異常などが隠れていることもあるため、早めに獣医師に相談しましょう。

また、「異食症(ピカ)」と呼ばれる状態にも注意が必要です。異食症とは、草に限らず土、石、布、プラスチックなど食べ物以外のものを繰り返し食べてしまう行動のことです。栄養不足やホルモン異常、消化器疾患のほか、強い不安やストレスによる強迫行動として現れることもあります。草以外の異物も口にしている場合は、単なる草食いとは異なる対応が必要になるため、獣医師や動物行動学の専門家に相談することを強くおすすめします。

やめさせるべき?判断基準を解説

犬が草を食べること自体は正常な行動ですが、すべてのケースで安全とは限りません。やめさせるべきかどうかは、「どこの草を食べているか」「何を食べているか」で判断する必要があります。

除草剤・農薬のリスク

散歩コースの草には、除草剤や農薬、殺虫剤が散布されている可能性があります。これらの化学物質が付着した草を犬が食べると、中毒症状を引き起こすことがあります。

特に注意すべき場所は以下の通りです。

  • 公園や広場の芝生:定期的に除草剤が撒かれていることがある
  • 田畑の周辺:農薬が飛散している可能性がある
  • 道路沿いの草:排気ガスや粉じんで汚染されていることがある
  • マンションや商業施設の植栽:管理のために薬剤が使用されていることがある

除草剤や農薬を摂取した場合、嘔吐、下痢、よだれ、ふらつき、痙攣などの症状が出ることがあります。散布直後でなくても、成分が残留していることがあるため油断はできません。

自治体や管理団体が除草剤を散布する場合は、告知看板が設置されることが多いため、散歩中は周囲の掲示にも目を配るようにしましょう。また、春から秋にかけては散布の頻度が高まる時期でもあるため、特に注意が必要です。

犬にとって危険な有毒植物

散歩コースには、犬が口にすると中毒を起こす有毒植物が生えていることがあります。以下は特に身近で危険な植物です。

植物名 有毒部位 主な中毒症状 危険度
スイセン(水仙) 全体(特に球根) 嘔吐、下痢、血圧低下、心不全、昏睡 非常に高い
チューリップ 全体(特に球根) 嘔吐、下痢、痙攣、皮膚炎、心不全 非常に高い
ユリ(百合) 全体(花粉・花瓶の水も含む) 嘔吐、食欲不振、腎不全、痙攣 非常に高い
アジサイ(紫陽花) つぼみ、葉、茎、根 嘔吐、下痢、麻痺、痙攣、昏睡 高い
ツツジ・シャクナゲ 葉、花、蜜 嘔吐、下痢、不整脈、血圧低下 高い
キョウチクトウ(夾竹桃) 全体 嘔吐、腹痛、不整脈、ショック、昏睡 非常に高い
イチイ 木、樹皮、種子 嘔吐、下痢、呼吸困難、突然死 非常に高い
スズラン 全体(花瓶の水も含む) 嘔吐、不整脈、心不全 非常に高い

これらの植物は公園や住宅地の花壇にも植えられていることがあります。散歩中に愛犬が花壇に近づこうとしたら、リードを短く持って離れるようにしましょう。

犬が食べると危険なものについてもっと詳しく知りたい方は、「犬が食べてはいけないもの一覧」の記事もあわせてご覧ください。

寄生虫のリスク

道端の草には、他の動物の糞便に含まれていた寄生虫の卵や幼虫が付着していることがあります。犬が草を食べることで感染するリスクがある主な寄生虫は以下の通りです。

  • 回虫:消化管に寄生し、嘔吐や下痢、体重減少を引き起こす
  • 鉤虫(こうちゅう):小腸の壁に食いつき、貧血や血便の原因となる
  • 鞭虫(べんちゅう):大腸に寄生し、慢性的な下痢を引き起こす
  • ジアルジア:原虫の一種で、水っぽい下痢の原因となる

定期的な駆虫薬の投与で予防できるものもありますが、完全に防ぐことは難しいため、不衛生な場所での草食いはできるだけ避けたいところです。

特にドッグランや犬の散歩コースとして人気のある場所では、多くの犬が排泄を行うため、寄生虫の卵が草に付着しているリスクが高くなります。また、草にはマダニなどの外部寄生虫が潜んでいることもあります。マダニは犬の皮膚に食いつき、貧血や感染症を引き起こすことがあるため、草むらに頻繁に入る犬には予防薬の投与を検討してください。

草食いを減らす4つの対処法

愛犬の草食いが気になる場合は、以下の対処法を試してみましょう。草を食べる行動の根本的な原因にアプローチすることが大切です。

対処法1. フードの見直し(食物繊維を補う)

食物繊維の不足が草食いの一因と考えられる場合は、フードの食物繊維量を見直すことが効果的です。

具体的な方法としては、以下が挙げられます。

  • 食物繊維が豊富な高品質フードに切り替える
  • 茹でたブロッコリーやかぼちゃ、さつまいもをトッピングとして加える
  • 獣医師に相談の上、食物繊維のサプリメントを導入する

フードを変更する際は、一度に切り替えるのではなく、1〜2週間かけて徐々に新しいフードの割合を増やしていくことで、胃腸への負担を軽減できます。

特にシニア犬は消化機能が低下し、栄養の吸収率も下がりがちです。草食いが増えたシニア犬の場合は、シニア犬向けのドッグフードへの切り替えを検討してみてもよいでしょう。

対処法2. 運動量・遊びの時間を増やす

退屈やストレスが原因で草を食べている場合は、日常の運動量やコミュニケーションの時間を増やすことが根本的な解決策になります。

  • 散歩の時間や回数を増やす:1回の散歩時間を10〜15分延ばすだけでも効果的
  • 知育玩具を活用する:ノーズワークやコングなどで頭を使わせる
  • 引っ張りっこやボール遊びなど、飼い主との双方向の遊びを取り入れる
  • ドッグランの利用:他の犬との交流もストレス発散になる

筆者の愛犬の場合、散歩前に5分間のノーズワーク(おやつを隠して探させる遊び)をしてから出かけると、散歩中の草食いが明らかに減りました。精神的な充足感が草への興味を下げるのかもしれません。

対処法3. 散歩中のリードコントロール

除草剤や有毒植物のリスクがある場所では、リードを短めに持って物理的に草を食べられないようにするのが確実な方法です。

  • 草むらに近づいたら「おいで」「ダメ」などのコマンドで注意を引く
  • 草から離れたらおやつで褒める(正の強化)
  • 除草剤が撒かれている可能性がある場所は散歩コースから外す
  • リーブイット(Leave it)」のコマンドを教える

ただし、強く叱りつけるのは逆効果です。草を食べること自体は犬にとって自然な行動なので、「食べさせない」のではなく「安全な場所でだけ食べさせる」という考え方が理想的です。

対処法4. 安全な「犬用草」を用意する

どうしても草を食べたがる犬には、自宅で安全な犬用の草を栽培するという方法もあります。

  • 犬用の小麦若葉(ウィートグラス):ペットショップで種や栽培キットが手に入る
  • エン麦(オーツ):犬用の猫草としても知られ、安全に食べられる
  • イタリアンライグラス:イネ科の草で、犬が好む食感

自宅で栽培すれば、農薬や除草剤の心配がなく、寄生虫のリスクもない安全な草を愛犬に提供できます。ベランダやプランターでも簡単に育てられるので、草好きの犬にはおすすめの方法です。

栽培のコツとしては、直射日光が当たる場所に置き、土が乾いたら水をやる程度の手入れで十分育ちます。種をまいてから1〜2週間程度で食べられる長さになります。食べ頃を過ぎると硬くなって消化しにくくなるため、適度な長さ(10cm前後)で与えるのがポイントです。複数のプランターをローテーションして栽培すれば、常に新鮮な草を用意できます。

獣医師に相談すべきサイン

草を食べる行動のほとんどは正常ですが、以下のサインが見られる場合は速やかに獣医師に相談してください。放置すると重篤な状態になるケースもあります。

サイン 考えられる原因 緊急度
草を食べた後に毎回嘔吐する 消化器疾患、胃炎、膵炎など 早めに受診
草食いの頻度が急激に増えた 消化器の不調、栄養吸収障害 早めに受診
食欲の低下・体重減少 消化器疾患、内分泌疾患 早めに受診
下痢や血便が続いている 寄生虫感染、腸炎 早めに受診
草だけでなく土・石・布なども食べる 異食症(ピカ)、栄養不足、強迫行動 早めに受診
嘔吐物に血が混じっている 胃腸の出血、異物の刺激 至急受診
ぐったりして元気がない 中毒、脱水、重篤な疾患 至急受診
痙攣・ふらつき・よだれが止まらない 有毒植物や農薬による中毒 緊急受診

特に、有毒植物を食べた可能性がある場合や、除草剤が散布された草を食べた場合は、症状が出る前でも速やかに動物病院に連絡してください。可能であれば、食べた植物の写真を撮っておくと、獣医師の診断の助けになります。

動物病院に連絡する際は、以下の情報を伝えるとスムーズに対応してもらえます。

  • いつ:どのくらい前に食べたか
  • 何を:どんな植物(草)を食べたか(写真があれば最善)
  • どのくらい:食べた量の目安
  • 現在の様子:嘔吐、下痢、震え、ぐったりしているなどの症状
  • 犬の基本情報:犬種、体重、年齢、持病の有無

夜間や休日で、かかりつけの動物病院が閉まっている場合は、お住まいの地域の夜間救急動物病院を事前に調べておくと安心です。緊急時に慌てないよう、連絡先をスマートフォンに登録しておくことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. 犬が草を食べて吐くのは正常ですか?

たまに草を食べた後に吐く程度であれば、過度に心配する必要はありません。カリフォルニア大学デイビス校の研究によると、草を食べた犬のうち嘔吐するのは約22%で、大多数の犬は吐きません。ただし、草を食べるたびに毎回嘔吐する場合や、嘔吐物に血が混じっている場合は、消化器に問題がある可能性があるため、獣医師に相談してください。

Q. 子犬が草を食べても大丈夫ですか?

子犬は好奇心が旺盛で、何でも口に入れて確かめようとします。草を食べること自体は自然な探索行動ですが、子犬は成犬に比べて免疫力が低く、寄生虫や農薬の影響を受けやすいため、注意が必要です。ワクチン接種が完了していない子犬は特に、不衛生な場所の草を食べないようにリードでコントロールしましょう。

Q. 猫草を犬に与えても安全ですか?

ペットショップで販売されている「猫草」は、主にエン麦やイタリアンライグラスなどのイネ科植物で、犬が食べても基本的に安全です。農薬の心配もなく、道端の草よりもはるかに安全な選択肢と言えます。ただし、与えすぎると消化不良を起こすこともあるため、少量から始めて様子を見ましょう。

Q. 特定の種類の草ばかり食べるのはなぜですか?

犬が好んで食べる草は、イネ科の植物(いわゆる雑草の多くが該当)が中心です。特に柔らかい新芽や幅の広い葉を好む傾向があります。これは食感や味の好みによるもので、特定の草を選んで食べること自体は異常ではありません。ただし、有毒植物を選んで食べていないか、散歩コースの植物の種類を把握しておくことは大切です。

Q. 草を食べる行動は年齢とともに減りますか?

一般的に、若い犬ほど草を食べる頻度が高い傾向があります。カリフォルニア大学デイビス校の調査でも、若齢の犬の方が草食いの頻度が高いことが報告されています。成長とともに落ち着く犬も多いですが、生涯を通じて草を食べ続ける犬もいます。いずれの場合も、体調に問題がなければ過度に心配する必要はありません。

まとめ:犬の草食いは基本的に正常な行動

犬が草を食べる行動は、多くの飼い主さんが経験する非常に一般的なものです。この記事で解説した5つの理由を改めて整理しましょう。

  1. 胃腸の不快感を解消しようとしている(ただし全体の一部)
  2. 食物繊維の補給(フードの見直しで改善できる可能性)
  3. ストレスや退屈の解消(転位行動として)
  4. 草の食感や味が好き(嗜好品として)
  5. 野生の本能(祖先から受け継いだ行動)

2008年のカリフォルニア大学デイビス校の研究が示す通り、草食いは全犬種で見られる正常な行動であり、ほとんどの場合は病気のサインではありません

ただし、以下の点には十分注意してください。

  • 除草剤・農薬が散布された草は絶対に食べさせない
  • 有毒植物(スイセン、チューリップ、ユリ、アジサイなど)を見分ける
  • 寄生虫のリスクがある不衛生な場所での草食いは避ける
  • 嘔吐が頻繁な場合や体調不良を伴う場合は獣医師に相談する

草食いが気になる場合は、フードの食物繊維を見直す、運動量を増やす、安全な犬用草を用意するなどの対処法を試してみてください。それでも改善しない場合や、少しでも不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

草食いが気になるあまり、散歩のたびに神経質になってしまうと、飼い主のストレスが犬にも伝わってしまいます。大切なのは、正しい知識を持った上で冷静に対応することです。

愛犬の健康と安全を守りながら、楽しい散歩時間を過ごしていきましょう。

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